愛媛県今治市にある、今治バスセンターです。瀬戸内運輸、瀬戸内海交通が発着します。
今治の中心部、今治市役所。
市役所近くの大通りに、今治バスセンターはあります。
今治バスセンターの全景。
歩道に面した屋根付きのバスベイに、複数のバスのりばがありました。
のりばは全部で4か所。都市間高速バスは発着しません。一般路線と、しまなみ海道の島しょ部への路線が発着します。
各のりばにはベンチが設置されています。
1番のりばにバスが到着しました。
発車を待つ瀬戸内運輸。
しまなみ海道を渡り、大三島へと向かう瀬戸内海交通の急行便です。
道路を挟んで反対側には、各方面から今治に集まってくるバスのりばがあります。こちらは1バースのみです。
さて、「バスセンター」なんて、立派な名称が付けられていますが、実態は単なる道路沿いの停留所に過ぎませんでした。では、何故にバスセンターなのか。その答えは横の駐車場にありました。
今は駐車場として活用されているこの場所には、かつて百貨店が存在していました。1958年(昭和33年)、今治地区に大型百貨店「今治センター」が開業します。今治センターは、バスターミナルと1657平方mの売場面積を持つ百貨店で、今治の中心市街地をけん引する存在になりました。1974年(昭和47年)には、瀬戸内バスと高島屋がタッグを組み、「せとうち高島屋」(その後「今治高島屋」)となりますが、全国有数の大型店・スーパー激戦区だった今治において、競争の激化から、1984年(昭和59年)に、「今治高島屋」は閉店となります。
つまり、今治バスセンターは、かつて百貨店併設型のバスターミナルだった場所の名残りでした。
それでも、官庁街や繁華街に近い場所であることはかわりなく、今でも数多くのバスが発着する街のランドマークです。
<撮影2016年6月>