東京都、、、、、、、、、
江東区のお台場から、海底トンネルを抜けた先にある、中央防波堤です。都営バスが発着します。
東京テレポート駅~中央防波堤間を運行する波01系統。終点の中央防波堤に到着しました。
乗客を降ろすと、交差点で180度ターン。
折り返し、東京テレポート駅行きとして発車していきました。
周囲は工場街であり、店舗や住宅などは見当たりません。人の気配が少ないこの場所は一体何なのか、、、
ここは東京湾に浮かぶ埋立地、中央防波堤。
東京都の廃棄物埋立処分場です。東京湾埋立の歴史は古く、徳川幕府の江戸湾(東京湾)埋立から始まり、佃島、月島、芝浦、豊洲、晴海といった、数々の名高い埋め立て地が誕生しました。江東区の14号地(新木場駅付近)は「夢の島」という名称でも有名です。そんな海面埋立を今でも現在進行形で行っている場所が、この中央防波堤です。
バスの主な利用者は中央防波堤で働く方で、通勤の足として東京テレポート駅と中央防波堤とを結んでいます。
さて、ここで時間はさかのぼり、東京テレポート駅から乗車した中央防波堤行きの車内です。
江東区の青海二丁目を発車すると、海底を潜る「第二航路トンネル」が見えてきました。歩行者はもとより、原付も通行止です。中央防波堤へは歩いて行く事が出来ません。
昔は関係者しか通行できなかった「第二航路トンネル」を走行中です。
「臨海トンネル」が開通して東京都大田区の城南島(羽田空港の近くです)へ道路が繋がると、一般車も通行できるようになりました。更に「東京ゲートブリッジ」が開通すると、新たに江東区の若洲方面にも道路が繋がり、湾岸の新ルートとして活用されるようになりました。コンテナふ頭の整備により、時間帯により大型車の通行が多いのが特徴です。
トンネルを抜けて中央防波堤に入りました。バスは「関係車両専用」と書かれた車線に入り、左折をします。
中央防波堤側から「第二航路トンネル」を見たところ。バスが上がってきました。
関係車両専用の左折レーンへと入ります。
この先は関係者の車両しか入れないゾーン。一般人が立ち入る手段は、波01系統のバスのみです。
このゾーンには停留所が二つあります。終点の”中央防波堤”と、一つ手前の”環境局中防合同庁舎前”(舌を噛みそうな名称です(^^;)です。
最後になりますが、中央防波堤には、まだ正式に決まった住所がありません。記事の冒頭で住所を記載出来なかったのはそのためです。
埋立地という成り立ちから、当初は港区、中央区、江東区、品川区、大田区の5区が帰属を主張しました。その後、港区、中央区、品川区は主張を取り下げ、現在は江東区と大田区が帰属を主張をして係争を行っています。
ただ、さすがに住所がないと都合が悪いようで、現在は「東京都 江東区青海三丁目地 先」という玉虫色のような住所になっています。
中央防波堤は、2020年に開催される、東京オリンピック・パラリンピック海上競技の会場としての計画もあります。今後の発展が注目される中央防波堤でした。
<撮影2016年9月>