最近、街中を歩いているとカーシェアの幟や看板を見かける機会が増えました。ステーションと名付けられたカーシェアの貸出スポットは、コインパーキングやコンビニ、マンションの駐車場など、都市部を中心に至る場所に設置されています。
カーシェアの利用方は簡単です。専用アプリで地図上からステーションを検索し、時間単位で予約するだけ。ステーションでは会員カードを自動車にタッチすればロックが解除されて利用できるので、レンタカーのように窓口で手続きする必要もなく、利便性が高いのが特徴です。(イメージとしては予約した5分後にハンドルを握っている感じ)
「自家用車を所有しなくても、必要な時だけ手軽にレンタルできる」
カーシェアは、レンタカーの新しいカタチという認識を持っていました。
しかし、地図上に表示された数々のステーションを見て、ある事に気が付きました。
「カーシェアのステーションは、バスの停留所と同じではないか」
私の自宅の近所には、いくつものステーションがあります。仮にここを停留所だと考えてみると、未来の公共交通(になるかもしれない)という景色が見えてきます。
現状のカーシェアはレンタカーの延長線にあります。それは自分自身で運転をして最後に返却する必要があるからです。しかし、自動車の自動運転技術が進化し、目的地まで自動で輸送が行われ、かつ乗り捨てが可能であるならば、それはバスやタクシーに近い意味合いを持つことになります。
・・・未来のある日、お隣さん宅の自動車が変わっていました。
「あれ、車を買い替えたんですか?」
「いいえ、自宅の駐車場をカーシェアのステーションにしたんです。よかったら使って下さいね」
私の自宅から徒歩0分の場所に、停留所が出来た瞬間です。しかも、その停留所は時刻表も必要ないし、行先も無限大です。
自動運転技術が更に進化し、利用を終えた無人のカーシェア車両が空いているステーションへ自動回送できる時代が訪れたならば、、、自動車運転免許がいらない時代が訪れたならば、、、道路運送法とは全く関係のないところで、新しい公共交通の仕組みが出来る事になります。この新しい乗物にバスはどうやって立ち向かうのか。
・・・少し考えすぎたかもしれません。
そこまで高レベルの自動運転には、技術も法律も責任の所在もまだまだまだまだ解決に時間がかかりますし、運転免許がいらない時代が本当に来るかどうかも未知数です。夢物語なのかもしれません。でも、カーシェリングの発展と自動運転技術の進化によっては、こんな未来も考えられないとは言えないと思います。
もしも、こんな未来が訪れるとしたら、バスが強みを出せるのはどこなのか。足りないものは何なのか。
バスがどのような発展を目指すべきなのかを、考えてみてもいいのかもしれません。
余談ですが、地方の高規格一般道路で、流れに乗って走行している車が多い現状を、将来の自動運転はどのように走行するのか興味があります。私は自動運転の車が連合艦隊の先頭を走っている光景が目に浮かびました(^^;)