弘南バス 青森空港~弘前線
青森空港 9時30分発
「飛行機だと、青森は近いな」
青森空港に降り立ちました。秋になると津軽を訪れる機会の多い私。高速バスで青森に入るのが毎年の恒例行事のようになっていましたが、今年に限っては日程の関係で羽田から空の人となりました。時刻表上での所要時間は、たったの1時間15分。昨年は高速バス「スカイ号」で10時間以上かけて来たので、これほどまでに飛行機の速達さを感じた旅はありませんでした。身体の疲れ具合も全く違います。(もっとも価格は特便割引を使っても3倍くらいしましたが(^^))
制限エリアを出ると、時刻表を確認せずに弘前市内行きのリムジンバスのりばへと向かいました。おそらく、飛行機の到着に合わせてバスはあるでしょう。のりばに着くと、期待通り10分後に弘前市内行きが発車するところでした。
車内は4列シート。もともとは貸切車だった車両を高速や空港連絡バスに転用したようです。
繁忙期の増発でお馴染みの弘南バスセレガRだったので、過去に東京で撮影していないかな・・・と思い、調べてみたらブログの過去記事から見つかりました。
2012年の年末に、浜松町バスターミナルに到着する「ノクターン」の14号車で撮影していました。ナンバーの289がその証拠です。
ベテランの域に達する2003年式ですし。空港連絡バスの運用に入るくらいですから、もう東京に来る機会はないでしょう。
さてさて、集まった乗客は6人。発車時刻の9時30分になると弘前市内に向けて動き出しました。
気温は20度。暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすい気候です。ススキの揺れる風景に東京以上の秋を感じました。
うまく撮れなかったので画像はありませんが、沿道沿いのリンゴの実も赤く熟しかけています。
15分ほど走行し、最初の停留所は浪岡。降車はなく、そのまま通過しました。
青森から新潟まで、日本海側を長く伸びる国道7号線に入ると、正面には岩木山の姿が見えました。
少し霞んでいるのが残念ですが、津軽まで来て、岩木山を拝まない訳にはいきません。乗車してから気が付いたのですが、岩木山の風景を楽しみたければ、進行方向右側の座席がオススメです。
藤崎町にある藤崎船場角でも降車はなく、バスは平川を渡り、弘前市へと入りました。
約2kmにわたる「つかの桜街道」では、道路の両脇、更には中央分離帯にもソメイヨシノが植えられています。満開の時期は、さぞかし美しい景色を魅せてくれるのでしょう。例年ですとゴールデンウィーク前の4月中旬~下旬くらいが弘前市内の満開の時期でしょうか。これだけの桜並木ですから、紅葉もいいかもしれません。
弘前市内の停留所は、弘前駅前と弘前バスターミナルの2か所。
まずは弘前駅前に到着します。半数の3人が降車しました。
そして、弘前駅から近い、終点の弘前バスターミナルに到着。青森空港から約55分間の空港連絡バスの旅が終わりました。
ススキあり、リンゴあり、岩木山あり、ソメイヨシノありと、季節に応じて車窓が楽しめそうな路線です。
<撮影2018年9月>