岩手県陸前高田市にある陸前高田駅です。2018年11月に訪問しました。
2011年3月に発生した東日本大震災。津波の影響で陸前高田の市街地は壊滅的な被害を受けました。その甚大な被害から、復興計画では市街地の土地を10m以上かさ上げるという大がかりな工事を行います。そして2018年9月に街の拠点となる交通広場が完成しました。
こちらが完成した交通広場の入口です。
ロータリー式になっていて、BRT大船渡線、岩手県交通の路線バス、コミュニティバス、タクシーなどが集まります。
広場の一角には、立派な駅舎が立っていました。
中に入ってみます。
空調の効いた待合室で快適にバスを待つことができます。
BRT大船渡線の運行情報(バスロケ)。
バリアフリー対応のトイレ。
「みどりの窓口」も入っています。
ここからはバス発着場の紹介です。
まずは岩手県交通の路線バスの発着場です。一ノ関~大船渡間の特急バスが停車中。
岩手県交通のバスポール。
時刻表は2018年11月現在のもの。
残念ながら現在は都市間高速バスの発着は行われていません。今後の乗り入れに期待です。
こちらはコミュニティバスとタクシーの発着場です。
コミュニティバスのバスポール。
時刻表は2018年11月現在。
最後にBRT大船渡線の発着場です。盛行きが停車中。
BRT大船渡線のバスポール。
時刻表は2018年11月現在。
概ね1時間に1本が確保されています。陸前高田駅は「気仙沼~陸前高田~盛間」の系統と「陸前高田~陸前矢作間」の系統が分岐する駅となっています。
新しい街が開かれたのは陸前高田の北側です。交通広場の南側は今も津波の爪痕が残っていました。
作業を続ける多くの重機たち。
土地のかさ上げが行われなかった南側は、これからどのように復興を進めて行くのでしょうか。
遠くを望むと、街を守る高い防潮堤の存在に気が付きます。かさ上げされた陸前高田駅からでも海は見えません。
陸前高田駅のそばには「復興まちづくり情報館」があります。
海沿いにあった追悼施設も高台に移転してきました。
再び、陸前高田駅の北側に目を向けます。
大型ショッピングセンター「アバッセたかた」が2018年4月にオープン。スーパーマッケットやドラッグストアの他、仮設店舗で営業所を続けてきた地元店などが入居。市立図書館も併設されるなど、陸前高田の核となる施設となりました。
震災から7年以上が経過し、ようやく街らしい光景が戻ってきた陸前高田。
これまで、復興工事の過程で陸前高田の交通の拠点は何度か移転しましたが、いよいよ本設となりました。
陸前高田の新しい街づくりが目に見える形で進められています。
関連
2012年4月訪問 岩手県交通 高田バスターミナル
2012年4月訪問 サンビレッジ高田
2015年3月訪問 陸前高田駅(陸前高田市役所前)
2015年3月訪問 奇跡の一本松駅
<撮影2018年11月>