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・常磐線まもなく全線開通 代行バスは終了へ

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2020年3月14日、JR常磐線は全線で運転を再開します。

これにより、JR常磐線不通区間の富岡~浪江間で運行している「代行バス」は役割を終え、廃止される事になりました。



この区間の「代行バス」の経緯を簡単に説明すると・・・

2011年3月11日に発生した東日本大震災(福島第一原子力発電所事故)により、JR常磐線は不通区間が発生しました。2014年に平行する国道6号線の通行が再開すると、2015年1月31日から竜田~原ノ町間で「代行バス」の運行を開始します。その後、鉄道復旧工事の進展により、JR常磐線の不通区間が短縮されると「代行バス」の運行区間も短縮され、現在の運行区間は富岡~浪江間(一部は原ノ町)となりました。



JR東日本から「代行バス」の運行を受託しているのは、浜通り交通です。

当初はJRバス関東から移籍した車両を使用していましたが、現在の「代行バス」は浜通り交通の新車に置き換わっているようです。



JR常磐線「代行バス」最後のダイヤ

毎日下り6便、上り5便を運行しています。

2015年の「代行バス」運行開始時点での運行本数は竜田~原ノ町間2往復でした。その後、2017年に富岡地区の一部地域で避難指示が解除されると、竜田~富岡間の区間便が9往復設定されて計11往復、同時にJR常磐線の浪江~原ノ町間が開通し「代行バス」の運行区間は竜田~浪江間(一部は原ノ町)に短縮されます。更にJR常磐線の竜田~富岡間が開通すると区間便は役割を終え、現在の富岡~浪江間(一部は原ノ町)5.5往復が最終的な形になりました。



JR浪江駅の駅舎前に掲出された「祝! JR常磐線 全線開通」の文字。

期待と歓迎ムードが伝わってくるようでした。



2015年1月の代行輸送開始から約5年間。常磐線の不通区間を繋いでいた「代行バス」が終了するまで残り数日です。

これまで運行お疲れ様でした。最後までご安全に!

以下、当ブログでの「代行バス」乗車記です。

2015年2月の乗車記 「代行バス」が運行開始した直後の乗車でした。
浜通り交通 JR常磐線代行バス(竜田駅~原ノ町駅)

2016年10月の乗車記 「代行バス」2回目の乗車 浜通り交通の新車が来ました。
浜通り交通 常磐線代行バス(原ノ町駅~竜田駅)

‐代行バス沿革‐
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)・福島第一原子力発電所事故
2014年9月15日 国道6号線通行規制解除
2015年1月31日 代行バス運行開始 竜田駅~原ノ町駅間 2往復(ノンストップ)
2016年7月12日 小高駅発着開始 2往復体制 (JR常磐線、小高駅~原ノ町駅間運転再開)
2017年2月1日  浪江駅発着開始 2往復体制
2017年2月16日 富岡駅発着開始 2往復体制
2017年4月1日 代行バス 11往復化 (JR常磐線、浪江駅~小高駅間運転再開)
竜田駅~富岡駅間9往復
竜田駅~浪江駅間1.5往復
竜田駅~原ノ町駅間0.5往復
2017年10月27日 代行バス運行区間変更 5.5往復化 (JR常磐線、竜田駅~富岡駅間運転再開)
富岡駅~浪江駅間5往復
富岡駅~原ノ町駅0.5往復
2020年3月14日 代行バス廃止予定 (JR常磐線、富岡駅~浪江駅間運転再開、全線開業) 



最後に、まもなく鉄道が復旧するJR双葉駅に寄ってみました。

2020年3月4日午前0時、JR双葉駅周辺が「帰還困難区域」から「立入規制緩和区域」へと規制変更され、約9年ぶりにJR双葉駅周辺に一般の人が立ち入れるようになったのです。



駅前の再整備も行ったようです。



バスのりばも用意されていました。(まだ路線等は発表されていません)

双葉町では、2022年春頃からの町民の帰還を目指しています。今回の「立入規制の緩和」や「都市機能の回復」といった節目を迎えた双葉町では、これから更なる「都市機能の回復」や「生活サービスの再開」へ向けて動き出します。新しい街づくりに向けて、バスの役割も重要になるでしょう。



ふたば、ふたたび☆

<撮影2020年3月>

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