東京都中央区、JR東京駅八重洲南口前に位置する「バスターミナル東京八重洲」です。
複合ビル「東京ミッドタウン八重洲」の地下に建設していたバスターミナルが、2022年9月17日に第1期開業しました。
今回の第1期開業では、東京駅周辺に点在していたバス停の一部が集められ、統一ターミナルとして利便性が向上。これから第2期、第3期と拡張を予定しています。
バスの動きを見てみます。
東京駅前の「外堀通り」を走行してきたバスは、左折して「あおぎり通り」へ。
バスターミナル東京八重洲に入場します。
バスターミナルの発着場は、地下2階。
バスは、ゆっくりとスロープを降りて行きます。
場所は変わり、ここは地下1階の、発券窓口&インフォメーションカウンター。
ここは有人の窓口ですが、開業当初の高速バス発着は、京成系の自由席路線が大部分を占めているためか、あまり窓口の利用頻度は高くないようです。
乗車券券売機。
コインロッカー、公衆電話、飲料の自動販売機。
コンビニ「セブンイレブン」が入居します。
他にも、ドラッグストアや整体サロン等があり、テナントは豊富でした。
人々で賑わう、レストランフロア。
焼き鳥丼♪
立ち食い寿司♪
美味しいお店がいっぱいです(^^)
さて、エスカレーターを降りると、地下2階、プラットホームです。
プラットホームは島形状で、11~16番の6つの乗降場を持ちます。
また、外側には17~19番の3つのバス待機スペースがあります。
各のりばの様子。
ベンチ。
飲料の自動販売機。
エレベーターホール、化粧室。
多機能トイレも完備しています。
「ファミリーマート」
プラットホームにも、コンビニがあります。
バスのりばの一例(11番のりば)。
ガラスと自動ドアで、プラットホームとバスは仕切られています。
こののりばは自由席路線の出発が多く、高速バスの便によって「列a」と「列b」のように複数の待機列が設けられていました。
のりば横に設置されたデジタルサイネージにも「列a」「列b」「列c」の案内があるのがわかります。
出場するバスをプラットホームから。
開業当日は、ここで小さな子供さんがバスを夢中で見ていた姿が印象に残っています。
もちろん、バスを見るために設置したスペースではないと思いますが、それでも「子供が安全にバスを見られる場所」というのは大事だと思います。小さなうちからバスに親しんで、大きくなったら「〇〇行き」のバスに乗ってみたいだとか、バスに興味をもってもらえたならば、将来のバス利用者に繋がるのではないでしょうか。
「改札中」の表示が点灯した出発案内サイネージ。
「バスターミナル東京八重洲」では、ターミナルのオペレーションに、一元化したIT技術を導入しています。
「STS」(スマート ターミナル システム)と呼ばれるクラウド型のオペレーションシステムで、ターミナルの管制業務、利用者への案内(サイネージ表示・放送)、WEBへの反映など、各システムがITで繋がりました。
例えば、バスの待機スペース。
このように各のりばの在車状況が目視で確認出来ます。
同様のものが、スロープを降りて、ターミナルに入場する箇所にも設置されていました。
在車を検知する(と思われる)センサー。
各のりばの上部に設置された、ドライバーさん向けのサイネージ。
表示内容から推測するに、、、
12番のりば。到着便は停車可能。15時05分に次発便が入線予定。
時間が経過すると、このように変化しました。
12番のりば。到着便は停車可能。15時05分に次発便が入線予定。早めの出発を。
12番のりば。到着便は停車不可。次発便は入線の受け入れ可能。
バスが入線すると、このように。
赤信号。出発時刻まで待機。
そして出発時刻になると、信号は緑に現示変化。バスは発車をしていきます。
ドライバーさん側にも、操作盤が設置されていました。
バスターミナルのオペレーションもIT化の時代です。「STS」は、京王電鉄バス主体のシステムだそうで、新宿西口やバスタで培った運営ノウハウがたくさん詰まっているのではないでしょうか。
バスの行先表示は「バスターミナル東京八重洲」。
行先表示の内容が多い路線では「BT東京八重洲・東雲」なんて表示もみられます。
バスが出発しました。
地下2階から地上を目指して、スロープを上がっていきます。
地上階にて。
再び「あおぎり通り」へと戻ってきた高速バス。
ここから各方面へと、進路を進めていきます。
以上、開業したばかりの「バスターミナル東京八重洲」の様子でした。
<撮影2022年9月>