パンダ号 弘南バス
上野駅前 20時30分発
2011年10月、上野駅前〜青森駅前間「パンダ号」の乗車記です。
上野駅で電車を降りたのは久しぶり。新幹線が東京駅まで開通してから上野駅に来る機会は減ってしまいました。「上野から青森行きの夜行急行「八甲田」に乗車した事もあったな…」と懐かしい思い出が甦りつつ、「パンダ号」が発車する東北急行バスの停留所へと向かいます。発車10分前ですが、私の乗車する便は既に停車していました。
「パンダ号」は2台体制。後ろに付く2号車は女性専用車です。なので私が乗車するのは当然1号車。車内は男性ばっかりです。
車内は4列×11列で、各座席には毛布が付きます。また、トイレは設置されていないので開放休憩が4回あります。
「パンダ号」は4列シートの格安運行がウリです。私が乗車した日は通常期でしたので上野駅から青森駅まで4500円で乗車する事が出来ました(繁忙期は5000円)。実は私は4列の夜行バスに乗車するのは初めて。願わくば隣に人が来ないといいなと思い、比較的すいているであろう上野駅前20時30分発という、青森への夜行便としては若干時刻が早めの便にしました。もともと乗客が少ない時期の平日という事もあってか、上野駅前発車時の乗客数は23人。前方の座席には隣人がいましたが、後方に2席空いている座席もあって、運転手さんが移動を勧め、結果的に元々二人連れの乗客以外は全員が2席を使えるような状況になりました。
発車後に案内放送が流れます。私が乗車している便は、青森フェリーターミナルから津軽海峡フェリーに連絡しています。フェリーを経由して函館まで向かう乗客は、到着までに書類(乗船名簿?)の記入があるようです。青函トンネルが開通する前は、鉄道の夜行でもこのような放送があったのでしょうね。
扇大橋から首都高に入ると消灯。まだ22時前です。さすがに眠れないなと思いつつも目を閉じて音楽でも聞いて過ごします。
21時38分、東北自動車道の佐野サービスエリア(栃木県)で約10分の休憩です。2号車には女性専用の文字が大きく表示されていました。2号車に女性専用車が付くと、相対的に1号車では女性が隣の席に座る確立が減るので、いっそ男性も気が楽なのではないかと思いました。4列シート車の夜行便こそ、女性専用車の効果が高そうです。
日付が変わって0時20分。減光されていた室内灯が点灯して目が覚めました。いつの間にか寝ていたようです。福島県にある国見サービスエリアで10分の休憩、24時間営業の売店・フードコートが有り難い存在です。ここで食事を食べるような時間はありませんが、何か買えるというのは心強い存在だと思いました。
発車後は再び夢の世界へ…zzz
2時50分、岩手県の紫波サービスエリアで10分休憩です。目をこすりながら車外に出ると、眠気も吹っ飛ぶ寒さ。暖かい珈琲でも買おうと自動販売機へ向かいましたが、販売機の前でトイレの心配が頭に浮かび、そのまま戻ってきました。
さて、最前列の4席は運転手さんの休憩スペースになっています。暖かそうな毛布なども置いてあって、ちゃんと休憩しているんだと安心感を与えてくれました。
では、おやすみなさい…zzz
5時06分、室内灯が点灯して弘前バスターミナル(青森県)に到着する放送が入りました。5時10分から25分まで15分間の休憩となります。私は地下のトイレに行き、温かい缶コーヒーを買って戻りました。発車すると乗客数は23人から8人に減っていました。半分以上は弘前バスターミナルで降車した事になります。
発車後は再び消灯となりましたが、もう寝なくてもいいやと缶珈琲をチビチビやってると、日の出の時刻となりました。緑色のカーテンに緑色の座席。朝陽が車内を緑色の世界にしてくれました。
そして、青森駅前に到着しました。私が降車するも、車内には2人の乗客が残ったので、きっとフェリーで函館へと渡る乗客なのでしょう。この先は「パンダ号」と「津軽海峡フェリー」がセットになった「東京・函館きっぷ」を持っている乗客しか乗車出来ません。「パンダ号」は東京と津軽を結ぶ高速バスだけではなく、北海道への連絡も担っています。
余談ですが、その後訪れた弘前バスターミナルで窓口係員の方に「ノクターン号とパンダ号、どちらの方が乗客は多いのですか?」と質問をしてみたところ、係員さんは「今はパンダ号の方が多いと思います」とおっしゃっていました。「パンダ号」の運賃は「ノクターン号」の半額以下です。東京〜弘前間の主流は、3列トイレ付きの「ノクターン号」から、4列トイレ無しの「パンダ号」に移っているようです。乗客がバスを選択する時の理由は色々あると思いますが、「運賃の安さ」はやっぱり強いと思いました。ちなみに弘南バスのパンフレットによると、実は「パンダ号」もリクライニング角度は「ノクターン号」や「津輕号」と同じ130度なんだとか。4列ゆえにシート幅は3列には勝てませんし、レッグレストの設置もありませんが、リクライニング角度は互角なんですね。意外な発見でした。
<撮影2011年11月>
上野駅前 20時30分発
2011年10月、上野駅前〜青森駅前間「パンダ号」の乗車記です。
上野駅で電車を降りたのは久しぶり。新幹線が東京駅まで開通してから上野駅に来る機会は減ってしまいました。「上野から青森行きの夜行急行「八甲田」に乗車した事もあったな…」と懐かしい思い出が甦りつつ、「パンダ号」が発車する東北急行バスの停留所へと向かいます。発車10分前ですが、私の乗車する便は既に停車していました。
「パンダ号」は2台体制。後ろに付く2号車は女性専用車です。なので私が乗車するのは当然1号車。車内は男性ばっかりです。
車内は4列×11列で、各座席には毛布が付きます。また、トイレは設置されていないので開放休憩が4回あります。
「パンダ号」は4列シートの格安運行がウリです。私が乗車した日は通常期でしたので上野駅から青森駅まで4500円で乗車する事が出来ました(繁忙期は5000円)。実は私は4列の夜行バスに乗車するのは初めて。願わくば隣に人が来ないといいなと思い、比較的すいているであろう上野駅前20時30分発という、青森への夜行便としては若干時刻が早めの便にしました。もともと乗客が少ない時期の平日という事もあってか、上野駅前発車時の乗客数は23人。前方の座席には隣人がいましたが、後方に2席空いている座席もあって、運転手さんが移動を勧め、結果的に元々二人連れの乗客以外は全員が2席を使えるような状況になりました。
発車後に案内放送が流れます。私が乗車している便は、青森フェリーターミナルから津軽海峡フェリーに連絡しています。フェリーを経由して函館まで向かう乗客は、到着までに書類(乗船名簿?)の記入があるようです。青函トンネルが開通する前は、鉄道の夜行でもこのような放送があったのでしょうね。
扇大橋から首都高に入ると消灯。まだ22時前です。さすがに眠れないなと思いつつも目を閉じて音楽でも聞いて過ごします。
21時38分、東北自動車道の佐野サービスエリア(栃木県)で約10分の休憩です。2号車には女性専用の文字が大きく表示されていました。2号車に女性専用車が付くと、相対的に1号車では女性が隣の席に座る確立が減るので、いっそ男性も気が楽なのではないかと思いました。4列シート車の夜行便こそ、女性専用車の効果が高そうです。
日付が変わって0時20分。減光されていた室内灯が点灯して目が覚めました。いつの間にか寝ていたようです。福島県にある国見サービスエリアで10分の休憩、24時間営業の売店・フードコートが有り難い存在です。ここで食事を食べるような時間はありませんが、何か買えるというのは心強い存在だと思いました。
発車後は再び夢の世界へ…zzz
2時50分、岩手県の紫波サービスエリアで10分休憩です。目をこすりながら車外に出ると、眠気も吹っ飛ぶ寒さ。暖かい珈琲でも買おうと自動販売機へ向かいましたが、販売機の前でトイレの心配が頭に浮かび、そのまま戻ってきました。
さて、最前列の4席は運転手さんの休憩スペースになっています。暖かそうな毛布なども置いてあって、ちゃんと休憩しているんだと安心感を与えてくれました。
では、おやすみなさい…zzz
5時06分、室内灯が点灯して弘前バスターミナル(青森県)に到着する放送が入りました。5時10分から25分まで15分間の休憩となります。私は地下のトイレに行き、温かい缶コーヒーを買って戻りました。発車すると乗客数は23人から8人に減っていました。半分以上は弘前バスターミナルで降車した事になります。
発車後は再び消灯となりましたが、もう寝なくてもいいやと缶珈琲をチビチビやってると、日の出の時刻となりました。緑色のカーテンに緑色の座席。朝陽が車内を緑色の世界にしてくれました。
そして、青森駅前に到着しました。私が降車するも、車内には2人の乗客が残ったので、きっとフェリーで函館へと渡る乗客なのでしょう。この先は「パンダ号」と「津軽海峡フェリー」がセットになった「東京・函館きっぷ」を持っている乗客しか乗車出来ません。「パンダ号」は東京と津軽を結ぶ高速バスだけではなく、北海道への連絡も担っています。
余談ですが、その後訪れた弘前バスターミナルで窓口係員の方に「ノクターン号とパンダ号、どちらの方が乗客は多いのですか?」と質問をしてみたところ、係員さんは「今はパンダ号の方が多いと思います」とおっしゃっていました。「パンダ号」の運賃は「ノクターン号」の半額以下です。東京〜弘前間の主流は、3列トイレ付きの「ノクターン号」から、4列トイレ無しの「パンダ号」に移っているようです。乗客がバスを選択する時の理由は色々あると思いますが、「運賃の安さ」はやっぱり強いと思いました。ちなみに弘南バスのパンフレットによると、実は「パンダ号」もリクライニング角度は「ノクターン号」や「津輕号」と同じ130度なんだとか。4列ゆえにシート幅は3列には勝てませんし、レッグレストの設置もありませんが、リクライニング角度は互角なんですね。意外な発見でした。
<撮影2011年11月>