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・乗ったまま/北陸鉄道8000系8801編成

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北陸旅行で、乗りたかった車両の一つ、北陸鉄道浅野川線の8000系8801編成です。

元京王帝都電鉄の3000系第1編成で、かつては京王井の頭線で活躍していました。

全29編成在籍した3000系のうち、最初の2編成だけが片扉方式を採用しており、両開き扉が主流の井の頭線において、大変目立つ車両でした。



特徴的な片扉。

井の頭線時代、この片扉の3000系は本当に動かない車両でした。

私が子どもの頃、この電車を目当てに井の頭線へ乗りに行っても、必ず富士見ヶ丘の車庫で2本共に寝ており、乗車するには極めて難易度の高い編成だったのです。ほぼ、平日のラッシュ帯にしか稼働しませんでした。確かに、全長、全幅、全高は若干小さく、モーターの出力も若干弱めで、側面には行先表示器もありませんでしたが、それでもクーラーは設置され、ブレーキだってHSCに改造されており、両開きの3000系と比べて、そこまで遜色はなかったと思います。乗降に時間がかかる片扉が問題だとしても、京王本線を走る片扉の5000系はバリバリ日中でも活躍しており、何故に井の頭線の片扉だけ特別扱いだったのか、当時は子供ながらに理不尽に感じました。確かに当時の井の頭線は、駅の改札口(階段)の関係で、特定の号車が大混雑していた時代で(まだ明大前の改良工事前でした)、もしかしたら、少しでも定員の多い車両を、少しでも乗降時間の短い車を、少しでも出力の大きい車両を、という判断があったのかもしれません。



私は井の頭線時代に乗車した記憶にあるのは、たった1回だけ。

今回の訪問時に、運用に入っていてくれて、本当に幸運でした。



スピーカーに残る「KTR」の文字。

久々に見ました。懐かしすぎる^^

(京王・帝都・レールウェイです)



5000系のように、ステンレス板でレイアウトされた運転台計器。

当時の京王車のスタイルです。

ただし、非貫通なので5000系と比べると広々としていました。



井の頭線当時の記憶を思い出しながら、終点の内灘までの旅を楽しみました。

現在、北陸鉄道浅野川線では、元東京メトロ03系への置き換えが進んでおり、この8801編成の今後の動向も予断を許されない状況です。最近になり、2023年のGWには京王帝都電鉄時代のカラーリングに復刻すると発表がされました。8801編成の勇姿をいつまでも見ていたいものです。
 

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