2023年春のダイヤ改正で、651系からE257系へと変わった、特急「草津・四万号」に乗車して、長野原まで行ってきました。
E257系については、汎用特急車らしく、主張しないデザインで「華」がない特急型車両だと思っていましたが、なんだかんだでバリエーションが増え、少しずつ興味が涌いてました。
緑色デザインになったE257系で、いざ長野原へ!
と、期待して上野駅に着きましたが、ホームに停車していたのは2500番台。
「踊り子編成じゃないか!」とズッコケそうになりましたが、元をたどれば、どちらも房総特急です。
房総特急の削減を受けて転用されたグループで、どちらもベースは同一。デザイン等の意匠に違いが見られます。
車内の電光案内板には「伊豆Navi」の広告が流れ、草津温泉に行く列車なのに、修善寺温泉へ行くような気分になりました(笑)
上野から2時間18分の乗車を終え、終点の長野原草津口に到着。
特急が着くと、草津温泉バスターミナル行きのバスが、接続をとっていました。
急行2台、各停1台の体制でしたが、セレガRや、スペースアローといった、味のある車両が盛り沢山です。
↑公道より撮影
今回の訪問では、長野原支店に導入された新車の令和顔エアロエースにも淡い期待を抱いていたのですが、残念ながら長野原支店の屋根付き車庫で休んでいました。まだ稼働していない模様です。こちらは次回のお楽しみにします。
それから、車庫にはH654-13401がいました。元は館山支店の車で、コロナ禍の最中は土浦支店で休んでいましたが、長野原支店に転属しました。
温暖な館山から、冬は寒さの厳しい長野原へ。気象差の激しい転属となりました。
H654-13401 群馬200か1498
↑常磐線車内より撮影
土浦支店で休んでいたコロナ禍の時代。
房総特急のお株を奪いまくった「房総なのはな号」の各系統も、移動需要の低迷には、太刀打ち出来ませんでした。袖ヶ浦ナンバーのまま、H654-13401~403の3台が仲良く並べられていました。
今回の長野原訪問では、13401と402を目撃しました。見かけなかった403はどうなったのでしょう。稼働していたのか、他の支店へ行ったのか、まだ土浦に残っているのか。果たして。
帰宅の「草津・四万号」は、ちゃんと5500番台が来ました(^^)
青色のシートモケット生地は、房総特急時代のままのようです。それでもコンセントが増設され、2時間以上の時間を快適に過ごせました。
最後になりますが、今回の長野原への旅。
高速バスに需要を奪われた側の車両で往復して、需要を奪った側の車両を現地で見かけるという、なんとも運命的な内容になりました。そのうち、「草津・四万号」で長野原草津口に着いたら、元館山のエースが草津温泉行きで待っているなんてシーンもありそうです。