東京都大島町に位置する、波浮見晴台です。
大島バスが発着します。
東京から南へ約120km。
伊豆諸島で最大の大きさを誇る伊豆大島。その南東端に波浮港という港湾があります。
山に囲まれた港で、高台にある「大島1周道路」沿いの波浮港見晴台からは、波浮港を一望する事が出来ます。
その見晴台のすぐそばには、大島バスの波浮見晴台停留所があります。
バス停から見晴台のベンチまでの距離は、徒歩0分といったところ。
交通アクセスが良好な景勝地です。
今回、私は東海汽船の大型客船「さるびあ丸」で伊豆大島入りしました。
1月の到着時刻は早朝の6時00分。大型客船の入港に合わせて各方面への接続バスがあります。ただし、接続バスの時刻は決まっていません。そもそも大型客船の入港する港は、岡田港と元町港の2つありますし、着岸に時間がかかる時もあるでしょう。定員の大きな船なので、乗客が多ければバスへの乗車も時間がかかります。バスの起点や運行時刻は日替わりです。
そんなこんなで、私は波浮港方面のバスに乗車して、波浮見晴台に着きました。
この日の、日の出時刻は、午前6時50分頃。
1年を通じて、最も日の出が遅い時期です。ギリギリですが、日の出の時刻に到着する事が出来ました。(本当にギリギリでした)
水平線から昇る太陽。
素晴らしい景色ですが、夜行の大型客船を下船して、波浮港見晴台で日の出を見るためには、いくつかの条件をクリアする必要があり、ハードルが高いです。
まず、大型客船が定時に到着すること。乗客がスムーズにバスに乗り換えること。バスがスムーズに運行されること。日の出の時刻が遅い時期であること。そして何よりも天候が良好であること。諸々の条件をクリアして、この日の出が見られます。特に、バスは整理券方式の後払いなので、途中で降車が多いとそれだけで時間がかかります。
日の出は運次第。ダメ元で、間に合ったらラッキーくらいの気持ちで望む方がよさそうです。
たとえ、日の出が見られなくても、十分に美しい景色が見られるので、ここへ行く価値はあります。
停留所のそばには、トイレがあります。
その手前の敷地は、バスの転回スペース。季節によっては波浮見晴台を起終点とする系統があるので、その際に使用するのではないかと思われます。
2024年1月現在の時刻表(大島町陸上競技場方面)
ここを通年で発着するのは、元町港~大島陸上競技場間を結ぶ「波浮港ライン」です。
2024年1月現在の時刻表(波浮港・元町港方面)
波浮見晴台を出発後は、坂を降りて波浮港に寄り、元町港を目指します。
大島バスの特徴として、船の運行に合わせたダイヤを組んでいるので、入出港地によって運行時刻が変わります。島外の観光客が路線バスで移動の行程を組もうと時刻表を眺め、悩んでしまうのがこの点です。元町港か岡田港かを決定するのは、当日の朝なので行程を事前に組みにくいです。とは言え、このおかげでバス路線の乗り継ぎが出来るように作られているので、よく考えられた効率的なダイヤとも言えます。
例えば、15時15分に船が大島に着いたとして、入港地から波浮港に行くには、、、
元町港出帆ダイヤならば、元町港15時40分発 波浮港方面
岡田港出帆ダイヤならば、元町港16時10分発 波浮港方面
、、、と、出発時刻に30分の差がありますが、その30分間に入港した岡田港から元町港に向けて、別の路線で移動出来る仕組みになっています。
ちなみに、船が全便欠航の場合は、元町港出帆ダイヤになるそうです。
さて、明るくなった波浮見晴台に初バスがやって来ました。
波浮港経由の元町港行きです。
車両は、早朝に乗車した接続バスの折り返しでした。
波浮見晴台にバスが停車します。
バスを使って大島を巡るならば、1日券や2日券の購入がおすすめです。モバイルからでも購入出来ます。
波浮見晴台
ここは、雄大な景色を楽しめる停留所でした。
バス待ちの時間さえも素敵なひとときを過ごせます。
<撮影2024年1月>