東急バス「さくらが丘線」で活躍する、日野リエッセです。
2003年に運行を開始した、日吉駅~さくらが丘間を結ぶ「さくらが丘線」は、狭隘区間を走行する関係上、開業以来、小型車での運行となっています。運行開始当初はポンチョ(初代)で運行しましたが、利用者は多く、近年は比較的輸送力の大きな日野リエッセで運行してきました。しかし、ツーステップのリエッセは販売を終了。2021年の新車からは、ノンステップの日野ポンチョが導入されました。しかし、ポンチョはノンステップエリアが広い反面、ホイールベースが長く、小回りが利かないデメリットもあります。
結局のところ、「さくらが丘線」に導入したポンチョは、ダウンサイジングした6.3mのショートタイプになりました。
リエッセとポンチョで見比べてみます。
上がリエッセ、下がポンチョ(ショート)です。リエッセは7m車、ポンチョは6.3m車ですが、それでもホイールベースはポンチョの方が長いです。もちろんリエッセも、ポンチョも、日本のコミュニティバスを牽引してきた素晴らしい車両達なのですが、「さくらが丘線」のように路線環境が厳しいと、利用者が多いのに同サイズの車両で代替できない、いわゆる「リエッセ代替問題」に直面します。
結局のところ、車両をダウンサイジングして便数を増やしたり、他の営業所からリエッセを転属させて補充したりして対応していますが、抜本的な解決にはなっていないのが悩ましいところです。何か良い解決方があればよいのですが、、、。
↑たまちゃんバス
関連して、これからEVの時代に移りつつありますが、EV車に至っては、現状(2024年5月現在)ではショートサイズの設定が無く、路線環境の厳しいところでは導入が難しいです。いっそ、リエッセを西鉄車体でレトロフィット電気バス改造できないものかと妄想してしまいます。
余談ですが、最近乗車した某コミュニティバスでは、病院敷地内のUターンを1度で曲がることが出来ず、バックしてやり直していました。たまたま駐車車両の絡みで条件が悪かったのかと思いましたが、後日乗車しても同様だったので、もしかしたらバックを前提としているのかもしれません。(病院の敷地内なので交通量も少なく問題はありませんでした)小型のコミュニティバス(7m)と言えど、ホイールベースだけで見ると、実は中型車のエルガミオよりも長いので、半径の小さな曲線の走行は気を使うようです。