福島交通 仙台〜相馬線
相馬市役所 15時00分発
JR相馬駅から徒歩で15分ほどの場所にある相馬市役所前です。福島交通・相馬営業所での撮影を終えた私は「仙台〜相馬線」に乗車するために始発停留所となる相馬市役所前まで移動しました。
しばらくすると、仙台駅前行きの高速バスが到着しました。「おっ!」姿を現したのは特徴的なスタンダードデッカーのエアロバスです。これはもしや…?!
車内に入り、私の記憶にある座席モケットを見て納得。この車両は、かつて東急バス弦巻営業所に所属していた空港リムジン車で、渋谷〜羽田空港間で運用されていました。羽田空港リムジンの渋谷線はよく乗車したので、もしかしたら東急バス時代に乗車した事のある車両かもしれません。第二の事業者が福島交通という噂は聞いていましたが、実際に乗車出来るとは思わなかったので感激してしまいました。
このテプラの下には「東急バス」と書いてあるかもしれませんね(*^_^*)
ちなみに当時、主流であったハイデッカーではなくスタンダードデッカーで導入されたのは、営業所の工場がハイデッカーに対応していなかったのだとか。真偽のほどは不明ですが、空港リムジンは後発で、元々はキュービックや富士7Eといった地域路線が主だった営業所だけにわかるような気がします。
さて、15時05分に次の乗車停留所である相馬営業所を発車しました。車内の乗客は私を入れて14人。祭日の午後便とあってか、結構乗ってます。
JR常磐線の代行バスとすれ違いました。東日本大震災による津波の影響でJR常磐線の相馬〜浜吉田間は運転を見合わています。訪問した2013年9月現在、相馬から仙台まで鉄道だけで移動する事は出来ないのです。
今乗車している「仙台〜相馬線」は福島交通と宮城交通の共同運行ですが、相馬と仙台を結ぶ高速路線はもうひとつ存在します。南相馬市のバス事業者である東北アクセス(開業当時の名称は、はらまち旅行)が、震災後に同区間の運行を開始しました。鉄道の長期運転見合わせという形でバスの需要が増え、ライバル路線が誕生したのです。震災前から運行している福島交通と宮城交通は以前よりも増便を行い、運賃の値下げ、定期券の販売を開始するなど利便性の向上を行っています。乗車しているのは東急バスから嫁入りして比較的最近に再整備されたエアロバスですし、導入されたばかりでピカピカのエアロエースも複数台見かけました。この路線にかける福島交通の意気込みのようなものを感じます。
新地地区では側道に入り、新地町役場の前を通過します。見えているバスのポールはJR常磐線の代行バスが停車する新地駅です。私が乗車しているバスの停留所もこの付近にあるのですが、一旦通過して…
奥にあるバス転向場で方向転換。役場の前に戻って新地役場前の停留所に到着しました。
JR新地駅と言えば、東日本大震災による津波で駅舎や鉄道車両が流されて大きな被害を受けた場所です。幸いにも乗員乗客は避難が行われて無事でしたが、その乗員乗客が避難した場所がこの新地町役場でした。
山元インターから常磐自動車道に入ります。山元インターから南側の相馬方向は建設工事中で2014年度に開通予定。開通すれば仙台地区〜南相馬までが高速道路で結ばれる事になります。
2009年に開通した常磐自動車道の新しい区間。対面通行ですが走りやすそうです。亘理ICから仙台東部道路へと道路名が変わり、更に仙台南部道路を経由して長町ICで高速道路を下りました。
仙台駅が近くなってきました。
相馬市役所前から約1時間25分、終点の仙台駅前に到着しました。
今回の乗車では、思い入れのある車両で”鉄道に代わって都市間輸送を担う高速バス”に乗車しました。運転見合わせ区間が残るJR常磐線。今の状態がいつまで続くのかはわかりませんが、相馬と仙台間の都市間輸送は高速バスによって絶える事なく繋がれています。
<撮影2013年9月>
相馬市役所 15時00分発
JR相馬駅から徒歩で15分ほどの場所にある相馬市役所前です。福島交通・相馬営業所での撮影を終えた私は「仙台〜相馬線」に乗車するために始発停留所となる相馬市役所前まで移動しました。
しばらくすると、仙台駅前行きの高速バスが到着しました。「おっ!」姿を現したのは特徴的なスタンダードデッカーのエアロバスです。これはもしや…?!
車内に入り、私の記憶にある座席モケットを見て納得。この車両は、かつて東急バス弦巻営業所に所属していた空港リムジン車で、渋谷〜羽田空港間で運用されていました。羽田空港リムジンの渋谷線はよく乗車したので、もしかしたら東急バス時代に乗車した事のある車両かもしれません。第二の事業者が福島交通という噂は聞いていましたが、実際に乗車出来るとは思わなかったので感激してしまいました。
このテプラの下には「東急バス」と書いてあるかもしれませんね(*^_^*)
ちなみに当時、主流であったハイデッカーではなくスタンダードデッカーで導入されたのは、営業所の工場がハイデッカーに対応していなかったのだとか。真偽のほどは不明ですが、空港リムジンは後発で、元々はキュービックや富士7Eといった地域路線が主だった営業所だけにわかるような気がします。
さて、15時05分に次の乗車停留所である相馬営業所を発車しました。車内の乗客は私を入れて14人。祭日の午後便とあってか、結構乗ってます。
JR常磐線の代行バスとすれ違いました。東日本大震災による津波の影響でJR常磐線の相馬〜浜吉田間は運転を見合わています。訪問した2013年9月現在、相馬から仙台まで鉄道だけで移動する事は出来ないのです。
今乗車している「仙台〜相馬線」は福島交通と宮城交通の共同運行ですが、相馬と仙台を結ぶ高速路線はもうひとつ存在します。南相馬市のバス事業者である東北アクセス(開業当時の名称は、はらまち旅行)が、震災後に同区間の運行を開始しました。鉄道の長期運転見合わせという形でバスの需要が増え、ライバル路線が誕生したのです。震災前から運行している福島交通と宮城交通は以前よりも増便を行い、運賃の値下げ、定期券の販売を開始するなど利便性の向上を行っています。乗車しているのは東急バスから嫁入りして比較的最近に再整備されたエアロバスですし、導入されたばかりでピカピカのエアロエースも複数台見かけました。この路線にかける福島交通の意気込みのようなものを感じます。
新地地区では側道に入り、新地町役場の前を通過します。見えているバスのポールはJR常磐線の代行バスが停車する新地駅です。私が乗車しているバスの停留所もこの付近にあるのですが、一旦通過して…
奥にあるバス転向場で方向転換。役場の前に戻って新地役場前の停留所に到着しました。
JR新地駅と言えば、東日本大震災による津波で駅舎や鉄道車両が流されて大きな被害を受けた場所です。幸いにも乗員乗客は避難が行われて無事でしたが、その乗員乗客が避難した場所がこの新地町役場でした。
山元インターから常磐自動車道に入ります。山元インターから南側の相馬方向は建設工事中で2014年度に開通予定。開通すれば仙台地区〜南相馬までが高速道路で結ばれる事になります。
2009年に開通した常磐自動車道の新しい区間。対面通行ですが走りやすそうです。亘理ICから仙台東部道路へと道路名が変わり、更に仙台南部道路を経由して長町ICで高速道路を下りました。
仙台駅が近くなってきました。
相馬市役所前から約1時間25分、終点の仙台駅前に到着しました。
今回の乗車では、思い入れのある車両で”鉄道に代わって都市間輸送を担う高速バス”に乗車しました。運転見合わせ区間が残るJR常磐線。今の状態がいつまで続くのかはわかりませんが、相馬と仙台間の都市間輸送は高速バスによって絶える事なく繋がれています。
<撮影2013年9月>