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東急トランセ センター北駅・たまプラーザ駅〜富士急ハイランド・河口湖駅線

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東急トランセ センター北駅・たまプラーザ駅〜富士急ハイランド・河口湖駅線
センター北駅 7時10分発



2014年3月1日、都市間高速バスに東急が帰ってきました。1998年に夜行高速バス「ミルキーウェイ」から撤退してから約16年。この日を待ち望んでいました。厳密には東急バスではなく、子会社の東急トランセなのですが、TOKYUの文字が入る高速バスには変わりありません。富士急湘南バスとの共同運行で、これから私が乗車する「センター北駅・たまプラーザ駅〜富士急ハイランド・河口湖駅線」と、「センター北駅・たまプラーザ駅〜御殿場プレミアム・アウトレット線」の2路線を同時に開設しました。



早朝のセンター北駅。何人ものバスファンに迎えられ、停留所に停車した東急トランセのセレガ。マーキュリー塗装をアレンジしたニューカラーの行き先表示は「高速 河口湖駅」。リムジンバスじゃないぞ!高速バスだぞ!という気持ちが伝わってくるようです。



運転手さんの改札を受けて車内に入ります。4列×11列、後方トイレの42席仕様です。



新車だけあって、ピカピカな座席。



座席窓側には携帯電話充電用のコンセントが設置されています。



こちらは後方にあるトイレです。



トイレ前には路線図も掲出していました。



さて、バスはセンター北駅を発車しました。16年ぶりの東急の高速バスの歴史が始まります。まずは、たまプラーザ駅へと向かいます。交差点で右折待ちをしていると、左側を直進していった回送表示のバスは、驚きの東急バス20周年記念塗装ミルキーウェイカラー。なんという偶然でしょうか。16年前に消滅したミルキーウェイカラーとの一瞬の出会いは、まるで「ミルキーウェイ」から都市間高速バスと書かれた襷を渡されたような気がしました。



たまプラーザ駅が見えてきました。ここが最後の乗車停留所です。センター北駅からも含めて10人を超える乗客が集まりましたが、不思議な事に二人連れの乗客も、単独の乗客も、車内前方に集中的に座席指定されているようです。見ず知らずの人で前方だけ満席、後方ガラガラという状態。もしかしたら、事業者サイドも運行開始直後でどれだけ利用者がいるのか読めないが故に、単純に前方から発売したのかもしれません。運転手さんから「今日は後方が空いてますので自由にどうぞ」と案内があり、各自好みの席に着席しました。運転手さんからの案内が確実にあるならば、好みの場所に座れるので、このような売り方もアリなのかもしれません。もしも案内がないと律義に座ってしまう方がいるかもしれませんが…



横浜青葉インターから東名高速へ。この日は事故渋滞により流れが悪い箇所がありましたが、渋滞を抜けるとほのぼのと走行します。



足柄サービスエリア付近で、左側に御殿場プレミアム・アウトレットが見えました。同時開設した、もう一路線の終点です。アウトレット行きはどれくらい乗車しているのかな…気になるところです。



御殿場プレミアム・アウトレットの観覧車が見えました。今回、同時開設した2路線は、実は観覧車と縁があります。一番最初の画像を見て頂くとわかるのですが、センター北駅に隣接するモザイクモール港北には観覧車があるのです。そして今見えている御殿場プレミアム・アウトレットの観覧車。更にこれから向かう富士急ハイランドにも当然、観覧車はあります。観覧車同士を繋ぐ夢のある路線になりました。



御殿場インターを降り、国道138号線と東富士五湖道路を登っていきます。霧が濃くなってきました。



富士急ハイランドに到着。霧で観覧車が見えません。センター北駅、御殿場プレミアムアウトレットと観覧車を見てきたので、富士急ハイランドも見たかったところですが残念な結果に。上の画像は帰りの御殿場行きバス車内から撮った富士急ハイランドの観覧車。御殿場行きは高速バスとはルートが違ったので、高速バスからもこのように見えるかどうかはわかりません。



まだ2週間前に降った雪の残る河口湖駅に到着しました。約16年ぶりに復活した東急の都市間高速バスは観光地への路線でした。夏季には富士山五合目への延長も予定されています。富士山は世界文化遺産にも記載が決まりましたし、さぞかし賑わうのではないでしょうか。

最後に、東急は都市間高速バスを長い間運行していなかっただけに東急エリアから高速路線を引けそうな場所はまだ他にもあると思います。今回開設した2路線を成功させ、より広いネットワークへと東急の都市間高速バスが発展していったらいいなと思いました。

<撮影2014年3月>

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