西日本JRバス グランドリーム33号
新木場駅 22時30分発
こんばんわ。夜の新木場駅です。これから乗車するのは数日前にデビューしたばかりの「グランドリーム号」。あまりにも楽しみだったので、発車時刻の50分前にのりばに着いてしまいました。
バスが到着し、運転手さんの改札を受けて車内に入ります。そこには独立した3列のシートが並んでいました。
シートはこんな感じです。まずはリクライニングしていない状態です。(翌朝に撮影)
続いて、フルリクライニングしてレッグレストを上げた状態にしてみました。リクライニング機能に加え、チルト(座面を傾ける)機能を搭載した「クレイドルシート」です。
電源コンセントは全席に装備。
ブランケットは肌触りの良い、厚みのあるタイプでした。使い捨てタイプのスリッパもあります。
その他の設備として、レッグレスト、フットレスト、可動式枕、マイカーテン、カップホルダー、傘立て(?)、ドコモWiFiがあります。また、車内には空気清浄機の設置もされているのだとか。
トイレは車内中程の床下。新車だけあって、ピカピカに輝いていました。
車内の灯りは蛍光色と白色を使い分けてムードを出しています。木目調の床や、茶色を主体としたカーテン類、黒色と灰色のシート・・落ち着きが感じられる雰囲気でした。
さてさて、車内の様子ばかり紹介していますが、バスは順調に走行しています。東京駅八重洲南口、新宿駅新南口で乗客を集めると、首都高速中央環状線を経由して3号線へと進みました。大橋JCT付近で車内は消灯。放送によると、足柄SAと土山SAを開放休憩を予定しているそうです。
この日の乗車率は5割位。年齢層は高めで、男性が目立ちましたが、女性の姿もありました。そういえば、女性専用席の設定もあります。
1時00分、足柄SAで最初の休憩です。この日の担当は西日本JRバス、いすゞガーラ641-4933号車。
「グランドリーム号」の行き先表示。その下にあるのは、最新鋭の「衝突被害軽減ブレーキ」を備えたミリ波レーダーです。新車の導入によって、車両の安全性能が格段に向上しました。
バスは休憩を終えて足柄SAを発車しました。そろそろ寝る事にします。実は私、クレイドルシートに座るのは初めてです。ゆっくりとレバーを引いてリクライニングをすると、同時に座面の前方が若干上がり、ゆりかごのような状態になりました。
フットレストはレッグレストの延長線のような状態のために、最初のうちは足の置き場を捜して落ち着かない状況でした。そこで、身体が寝やすいポジションを探すのではなく、潔く身体をシートに預けてみたところ、私にはこれが大正解。気持ちよく快眠する事が出来ました。シートや枕の柔らかさも丁度良く、従来の「ドリーム号」のシートより7センチ広がった横幅は私には十分過ぎる程でした。
クレイドルシート、結構好きかも(*^_^*)
ではでは、おやすみなさい・・・・zzz
・・・しばらくしてエンジンが停止し、バスが停車したのがわかりました。一旦高速を降り、JRバス関東の三ヶ日営業所で運転手さんの交代です。私が乗車しているのは西日本JRバスの担当便ですが、新木場駅~三ヶ日間はJRバス関東に運行委託を行っているので、ここまでの運転手さんはJRバス関東の方でした。この先は西日本JRバスの運転手さんにバトンタッチとなります。三ヶ日ではタイヤ点検が行われ、コンコンコンッと、ナットをハンマーで叩いている音が、静寂な車内に少しだけ響いていました。安全運行を担う、頼もしい音です。
5時55分、土山SAに到着しました。ここで2回目の休憩です。うっすらと東の空が明るくなってきました。
ところで、いすゞガーラは電子サスペンションが標準装備です。日野セレガを選択したJRバス関東の「グランドリーム号」はどうなのでしょう。仕様を合わせてきたのでしょうか。
発車後は睡魔に襲われ、再び睡眠。千里ニュータウンの到着放送で目が覚めました。続いて大阪駅JR高速バスターミナルへ。
その後、湊町バスターミナル(OCAT)を経由し、終点の天王寺駅前に到着。約10時間の旅でした。
・・・最後に「グランドリーム号」について考えてみました。
高速バスブームだった頃から夜行バスを知っている方々にとって、夜行バス標準のシート配列とは3列シート。そして格安便として4列シートが派生したという認識ではないでしょうか。実は最近、バスに詳しくない知人と交わした会話の中で、次のようなセリフを聞きました。
「4列だときついから、豪華に3列にしようかな・・・」
話を聞いていると、どうやら夜行バスの標準は4列シートだと思っているような節があるのです。よくよく考えてみると、いわゆる4列×12列の貸切バスを「スタンダードシート」というブランドで販売している時代です。高速バス利用者が新たに増えている現状をふまえると、もしかしたら私達が認識している以上に、大都市を中心とした夜行バスの標準は4列シートになりつつあるのかもしれません。
そう仮定すると、もはや3列シートは志向性を持った上位クラスです。JRバス「ドリーム号」に求められているのは、誰にでも安心して選択できる3列シートのブランドなのではないでしょうか。確実に電源コンセント、マイカーテン等が装備されていますし、特にドコモユーザーにはWiFiもあるなど、全部入りのような3列シートのブランド。それが「グランドリーム号」なのではないかと考えました。
まずは4往復(うち1往復は臨時)からスタートした「グランドリーム号」。今後どのように成長していくのか楽しみです。
<撮影2014年11月>
新木場駅 22時30分発
こんばんわ。夜の新木場駅です。これから乗車するのは数日前にデビューしたばかりの「グランドリーム号」。あまりにも楽しみだったので、発車時刻の50分前にのりばに着いてしまいました。
バスが到着し、運転手さんの改札を受けて車内に入ります。そこには独立した3列のシートが並んでいました。
シートはこんな感じです。まずはリクライニングしていない状態です。(翌朝に撮影)
続いて、フルリクライニングしてレッグレストを上げた状態にしてみました。リクライニング機能に加え、チルト(座面を傾ける)機能を搭載した「クレイドルシート」です。
電源コンセントは全席に装備。
ブランケットは肌触りの良い、厚みのあるタイプでした。使い捨てタイプのスリッパもあります。
その他の設備として、レッグレスト、フットレスト、可動式枕、マイカーテン、カップホルダー、傘立て(?)、ドコモWiFiがあります。また、車内には空気清浄機の設置もされているのだとか。
トイレは車内中程の床下。新車だけあって、ピカピカに輝いていました。
車内の灯りは蛍光色と白色を使い分けてムードを出しています。木目調の床や、茶色を主体としたカーテン類、黒色と灰色のシート・・落ち着きが感じられる雰囲気でした。
さてさて、車内の様子ばかり紹介していますが、バスは順調に走行しています。東京駅八重洲南口、新宿駅新南口で乗客を集めると、首都高速中央環状線を経由して3号線へと進みました。大橋JCT付近で車内は消灯。放送によると、足柄SAと土山SAを開放休憩を予定しているそうです。
この日の乗車率は5割位。年齢層は高めで、男性が目立ちましたが、女性の姿もありました。そういえば、女性専用席の設定もあります。
1時00分、足柄SAで最初の休憩です。この日の担当は西日本JRバス、いすゞガーラ641-4933号車。
「グランドリーム号」の行き先表示。その下にあるのは、最新鋭の「衝突被害軽減ブレーキ」を備えたミリ波レーダーです。新車の導入によって、車両の安全性能が格段に向上しました。
バスは休憩を終えて足柄SAを発車しました。そろそろ寝る事にします。実は私、クレイドルシートに座るのは初めてです。ゆっくりとレバーを引いてリクライニングをすると、同時に座面の前方が若干上がり、ゆりかごのような状態になりました。
フットレストはレッグレストの延長線のような状態のために、最初のうちは足の置き場を捜して落ち着かない状況でした。そこで、身体が寝やすいポジションを探すのではなく、潔く身体をシートに預けてみたところ、私にはこれが大正解。気持ちよく快眠する事が出来ました。シートや枕の柔らかさも丁度良く、従来の「ドリーム号」のシートより7センチ広がった横幅は私には十分過ぎる程でした。
クレイドルシート、結構好きかも(*^_^*)
ではでは、おやすみなさい・・・・zzz
・・・しばらくしてエンジンが停止し、バスが停車したのがわかりました。一旦高速を降り、JRバス関東の三ヶ日営業所で運転手さんの交代です。私が乗車しているのは西日本JRバスの担当便ですが、新木場駅~三ヶ日間はJRバス関東に運行委託を行っているので、ここまでの運転手さんはJRバス関東の方でした。この先は西日本JRバスの運転手さんにバトンタッチとなります。三ヶ日ではタイヤ点検が行われ、コンコンコンッと、ナットをハンマーで叩いている音が、静寂な車内に少しだけ響いていました。安全運行を担う、頼もしい音です。
5時55分、土山SAに到着しました。ここで2回目の休憩です。うっすらと東の空が明るくなってきました。
ところで、いすゞガーラは電子サスペンションが標準装備です。日野セレガを選択したJRバス関東の「グランドリーム号」はどうなのでしょう。仕様を合わせてきたのでしょうか。
発車後は睡魔に襲われ、再び睡眠。千里ニュータウンの到着放送で目が覚めました。続いて大阪駅JR高速バスターミナルへ。
その後、湊町バスターミナル(OCAT)を経由し、終点の天王寺駅前に到着。約10時間の旅でした。
・・・最後に「グランドリーム号」について考えてみました。
高速バスブームだった頃から夜行バスを知っている方々にとって、夜行バス標準のシート配列とは3列シート。そして格安便として4列シートが派生したという認識ではないでしょうか。実は最近、バスに詳しくない知人と交わした会話の中で、次のようなセリフを聞きました。
「4列だときついから、豪華に3列にしようかな・・・」
話を聞いていると、どうやら夜行バスの標準は4列シートだと思っているような節があるのです。よくよく考えてみると、いわゆる4列×12列の貸切バスを「スタンダードシート」というブランドで販売している時代です。高速バス利用者が新たに増えている現状をふまえると、もしかしたら私達が認識している以上に、大都市を中心とした夜行バスの標準は4列シートになりつつあるのかもしれません。
そう仮定すると、もはや3列シートは志向性を持った上位クラスです。JRバス「ドリーム号」に求められているのは、誰にでも安心して選択できる3列シートのブランドなのではないでしょうか。確実に電源コンセント、マイカーテン等が装備されていますし、特にドコモユーザーにはWiFiもあるなど、全部入りのような3列シートのブランド。それが「グランドリーム号」なのではないかと考えました。
まずは4往復(うち1往復は臨時)からスタートした「グランドリーム号」。今後どのように成長していくのか楽しみです。
<撮影2014年11月>