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ジェイ・アール北海道バス 深名線(深川駅→幌加内)

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ジェイ・アール北海道バス 深名線(深川駅→幌加内)
深川駅10時10分発 快速

2013年の11月。ジェイ・アール北海道バス深名線の乗車記です。



おはようございます。北海道は雨の深川駅です。これから深名線の旅をするというのに残念な空模様ですが、天候の回復を期待しつつバスに乗り込みました。



今回の深名線の旅で幌加内までお世話になるのは三菱ふそうのエアロバス・スタンダードデッカー。4列×11列仕様です。



10時10分、定刻通りに深川駅を発車しました。乗客は私を含めて3人(うち1人は私の同行者)です。まずは深川の街を走行しますが、この便は快速のために深川地区の停車はありません。淡々と次の停留所である多度志を20分かけて目指します。



10時30分、幌加内まで33kmの表示が見えると最初の停留所である多度志へ。乗降なく通過します。



10時42分、幌成を通過。左手にJR深名線の幌内駅の駅舎が見えましたが、この場所に駅があった訳ではなく、廃止後に移設されたとのこと。

さて、ご存知の方が多いと思いますが、私が乗車しているジェイ・アール北海道バスの深名線は、JR深名線(深川~名寄間)の鉄道廃止代替バスです。JR深名線は国鉄時代からの赤字ローカル線でしたが、冬季の代替輸送道路が未整備という理由で国鉄再建法の廃止対象路線(特定地方交通線)から除外され、JR北海道が継承していました。しかし、道道名寄遠別線の名母トンネルが開通した事もあってか、1994年にJR北海道は廃止の方針を発表。沿線自治体との協議の末に1995年に鉄道を廃止し、バス代替となっています。

路線の規模としては国鉄再建法の第2次廃止対象路線に相当しますが、先ほど述べた冬季の代替輸送道路が未整備という理由で特定地方交通線から除外されたために、全長121・8kmの長大な赤字ローカル線が1995年まで残る事になり、当時の鉄道ファンには超が付くほど有名な路線でした。(※特定地方交通線は、1980年代にはそのほとんどが廃止されていました)



10時48分、鷹泊付近を走行。多度志以来のまとまった集落です。



しばらくするとバスは峠越えに挑みます。旧道時代は急カーブ、急こう配、幅員減少で、深名線代替バスにとっても要注意箇所であった幌加内峠ですが、2010年に幌加内トンネルが竣工した事によって交通の難所は大きく改善されました。廃止された鉄道にもトンネルがあったので、役目を終えたトンネルが今も山の中で静かに眠っているはずです。



トンネルを抜けると、深川市から幌加内町へと入りました。天候が一時的に回復し、陽射しを浴びると心穏やかな気分になりました(*^_^*)



下幌加内地区を走行中。鉄道時代の駅名では沼牛駅の辺りです。バス化されたメリットを生かして下幌加内地区の集落をまわります。



しばらくすると、幌加内発の深川行きとすれ違いました。終点の幌加内はすぐそこです。



11時18分、沿線最大の都市である幌加内に到着しました。私が乗車した2013年11月現在、ジェイ・アール北海道バスの深名線は幌加内を境にして、深川駅~幌加内と幌加内~名寄駅で系統を分割しています。実際には系統を分割していてもバスはそのまま直通(全ての便が直通するかどうかは不明)するのですが、私が乗車してきた便は名寄方面への接続はないので、これ以上先へは進めません。

結局、深川駅で乗車した3人がそのまま幌加内で降車する形になりました。次の名寄駅行きは1時間50分後なので、幌加内の街を散策して時間を潰したいと思います。深川駅から1時間8分かけて幌加内まで来ましたが、最終目的地の名寄駅までは、まだ三分の一程の距離しか進んでいません。ジェイ・アール北海道バス深名線の旅はまだまだ続きます。

<撮影2013年11月>

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