東日本大震災から、今日で4年が経ちました。
3月10日、夜の池袋駅です。停車しているのは23時00分発の釜石行き、岩手県交通「けせんライナー」。
週末ではなく、いたって普通の平日だというのに、4列シートの2号車が設定されていました。3列シートの1号車も含め、この夜の「けせんライナー」は全て満席です。
3月11日を東北で迎えるという特別な需要は、4年経過した今も変わりありません。
改札を待つ乗客の列を見て、ふと思いました。
・・・バスに乗車する理由が、「3月11日だから」ならば、乗客の中には家族や親戚、友人を震災で亡くし、供養に向かう方々もいるのではないだろうか。私は今、震災前と同じ生活を続けているけれど、失った人がいる方々にとって、この4年間はどのような思いを持ちながら生きてきたのだろうか。
その思いは私にはわかりませんが、これからの3月11日が、残された方々にとって少しでも心癒され、活力へとなる日になる事を祈りました。
池袋駅を発車した「けせんライナー」。東日本大震災から5年目の朝に向かって、東北へと走ります。