さて、中央道下吉田のバスストップの近隣には、外国からの旅行者に有名な観光地があります。ほとんどの方が電車(富士急行線の下吉田駅)を利用していると思われますが、中央道下吉田からも行く事が出来るので紹介します。
バスを降車後、階段を下りて、右に進みます。
高速道路に沿って進みます。
高速道路の下にトンネルが見えたら、トンネルの中へ。
トンネルを出たら左折します。(右折すると上り線のバスストップに向かう事が出来ます)
再び高速道路に沿って進みます。
交差点に差しかかったら、道なりにそのまま進みます。
右手側に赤色の鳥居が見えてきました。ここが目的地の新倉山浅間公園の入り口。
バスを降りてから、ここまで12~15分くらいでしょうか。
最後は約400段の階段を汗かきながら登ります。(結構キツイです(^-^))
階段を登り切ると、富士吉田市の戦没者を慰霊する「忠霊塔」が現れます。
この「忠霊塔」の裏側に回ると、富士山と五重の塔を絡めた、いかにも”日本らしい風景”を撮る事が出来ます。
私がこの場所を知ったのは、牧野智弘さんの著書、「インバウンドの衝撃」を読んだ事がキッカケでした。
この景色が、外国人旅行客に大人気。
同書によると、最初にタイ人のカップルが、この景色をバックにした2人の写真をSNSにアップしたところ、瞬く間にタイ国内で広まり、日本観光の有名スポットになったそうです。私が訪れた日も、大勢の外国人旅行客が入れ替わり訪れていました。特徴的なのが、添乗員さんが引率した団体ではなく、皆さん、単独だったり、少人数のグループだったりと、旅行の行程を個人で手配している方ばかり。
でも、冬のお昼頃に訪問したせいか、ちょっと逆光気味なのが残念。
そんな訳で、後日改めて朝に撮影してきました。春になると桜が咲くので、一段と大勢の人で賑わうそうです。
「日本人は誰も気が付かなかったような場所が、いきなり観光地となって脚光を浴びる」
「訪日外国人が勝手に彼らの感性に合う場所を発見して、これを観光地化してしまう現象が日本の各地に発生している」
(インバウンドの衝撃から引用)
・・・「インバウンドのFIT化(訪日外国人旅行客の個人旅行化)」時代が訪れると言われています。インバウンドと聞くと、貸切バスで銀座や秋葉原に乗りつけて、いわゆる爆買いをする旅行者ばかりが思い浮かんでしまいますが、この場所を訪れて、外国人旅行客の個人旅行化は、確かに進んでいると肌で感じました。
高速バスの富士五湖線はいつも混雑しているので、これから新宿~中央道下吉田の区間乗車が増えても増収にはならないかもしれませんが、もしかしたら他の場所に、潜在的な観光地が眠っているのでは?新たに観光地を作る事が出来るのでは?高速バスと絡める事は出来ないか?・・・なんてインバウンドのFIT化を契機に、バスの利用者を増やせる選択肢が増えてくるかもしれません。
<撮影2015年12月>