少し前に、引退する京浜急行2000形にお名残乗車してきました。
2000形との最初の出会いはデビュー直後。久里浜にある親戚の家に向かう時でした。
品川駅に向かうと、ピカピカの2000形がホームに停車していましたが、残念な事にタッチの差でドアが閉まってしまい、乗車する事は出来ませんでした。せめて20分後の快速特急がクロスシートの600形ならまだ救われたのですが、ロングシートの1000形が来てしまい、京浜久里浜駅まで悔しい思いをしながら乗車していたのをおぼえています。
その後、2000形は増備を重ね、快速特急の主役に躍り出ました。
大きな前面ガラスはスピード感をより強調し、最高速度105km/hで快走する姿は憧れでした。
いつも始発の品川駅で、運転手さんが前面ガラスを水洗いしていた光景を印象深くおぼえています。
それから、1995年の120km/h運転開始は衝撃でした。
関西の新快速のように、特別料金のいらない列車での120km/h運転が、関東でも味わえるようになったのですから。
高速運転向きのギア比で、高速域でもグングン加速していきます。
カーブによる速度制限が多い横浜以南でも、ブレーキや再加速の反応が早くて、キビキビと走っていました。
終点の羽田空港駅に到着。ここで2000形とお別れしました。
3ドアに改造されて一般車に格下げされても、最後まで心が躍る形式でした。駅の発車案内に「エアポート急行 8両」なんて出ていると、ついつい期待してしまいます。今後はそんなワクワクが味わえないと思うと寂しい気持ちです。
京浜急行2000形、お疲れ様でした。
最後に、ちょっと珍しい写真を紹介します。
快速特急ではなく、地下鉄直通運用のH特急に入る2ドア時代の2000形。
沿線でカメラを構えていると、地下鉄非対応の2000形が特急運用に入っていたので不思議に思いました。しかし、この後に1000形の快速特急が通過していったので、どうやら地下鉄からのH特急が大幅に遅れ、快速特急の2000形を品川始発のH特急に充当。遅れていたH特急の1000形を快速特急に振ったようです。快速特急は久里浜で特急に追いつくので、そこで運用を戻したのではないでしょうか。