JRバス関東「TDR~新宿線」
東京ディジニーシー10時00分発
2018年7月にデビューしたばかりの、JRバス関東の新型2階建てバス、スカニア、アストロメガに乗車してきました。
やってきました。夢の国こと、東京ディズニーシー。
今回のバス旅は新型2階建てバス、アストロメガです。まずはターミナルに入線するところでワンショット。
のりばに移動すると、そこでは新宿からの便が降車扱いを行っていました。アストロメガとエアロキング、しばし2階建てバス同士の共演です。
降車を終えたエアロキングが発車をすると、続いてアストロメガがのりばに据え付けられました。ドアが開き、前ドアから乗車を行い、券売機で新宿までの乗車券を購入します。
初めて乗車する車種に、心を躍らせながら、2階への階段を登りました。
これがJRバス関東、アストロメガの車内です。13列の4列シート。座席の色はブラックで、明るいLED照明に照らされて、モノトーンの景色が広がっていました。
発車が迫っていたので、慌ただしく数カット撮影して着席します。
一息ついて、最初に感じたのはクーラーの効きの良さ。
この日は茹だるような暑さと、焼けるような日差しの猛暑日でした。バスの到着を待っている時も無意識に日陰を探していたほどです。しかし、車内は至って爽やか。この時間の便なので、乗車率が低かったという理由はあるかもしれませんが、スポット的に冷たい風を感じる事はなく、身体全体が心地良い感覚に包まれました。(しばらくして、身体の火照りが収まってきたので、吹き出し口を調整して冷風を弱めました)
頭上にある荷物棚の下部には、降車ボタンや、空調の吹き出し口、読書灯、車内スピーカー等が設置されています。押しスイッチは5つ。読書灯で2つ使っているので、残りの3つは目隠しされています。ここを降車ボタンにする事業者もありますが、それでも余ります。アストロメガの故郷である欧州では、残りのスイッチをどのように使っているのでしょう。興味深いところです。
座席下には、充電に使えるUSBポートが設置されていました。フリーWiFiの電波も飛んでいるので、ネット環境は整っています。
面白かったのが通路側のリクライニングのやり方。
リクライニングのボタンを引っ張るのではなく、前後に動かすのでもなく、単純に上から「押す」のです。
形状だけ見て、どうすればいいのか、考え込んでしまいました(^^;)
さてさて、バスは次の停留所の東京ディズニーランドを発車し、首都高速に入りました。
窓ガラスに印刷された「VANHOOL」の文字が外車に乗っている気分を高めてくれます。
湾岸線の渋滞による迂回なのか、所定のルートなのかはわかりませんが、湾岸線から9号深川線へ進路をとりました。
ジャンクションでは、何台もの高速バス、リムジンバスの姿が見えました。逆の視点で、これらのバスからアストロメガはどのように映るのでしょう。
新車という好条件もありますが、乗り心地はとても良いです。
高架のつなぎ目で重たい反応がありますが、減衰は早く、当たりのエアロ系に乗車してるようにも感じます。
今回は短時間の乗車ですが、長距離でも余裕でいけると感じました。
カーブの多い首都高速4号新宿線をスムーズに走り抜け、終点のバスタ新宿が近づいてきました。
終点のバスタ新宿に到着。1時間があっという間の初乗車でした。
最後にアストロメガの今後について考えてみます。
仮にエアロキングの後継と位置づけると、座席定員の多さを活かした「青春系」はもとより、2クラスや3クラスといった「プレミアムシート」のような仕様も期待できそうです。とはいえ、現在の時点では、TDX24アストロメガを導入した5事業者(はとバス、東京ヤサカ観光、京成バス、ジャムジャムエクスプレス、JRバス関東)では、デザインや細部に違いがあるものの、ベースとなる座席は全て同じタイプです。このタイプ以外の座席を積んだアストロメガはまだ登場していません。
現代の高速バスシーンにおいては、夜行便を中心に、座席そのものが訴求力を持つ商品になる事が多々あります。特に2階建てバスは特徴的な車内空間から、2クラス以上の仕様に対応しやすいバスです。エアロキングの販売終了からアストロメガの販売開始までは6年近くの空白期間がありました。その間には座席の保安基準も新しくなっています。今後、2列シートや3列シート、こだわりの4列シート等がアストロメガに搭載されれば、再び大量輸送と上級ブランド化が両立出来るようになります。
アストロメガが、これからどんな進化を遂げていくのか。高速バスの歴史の1ページを担う存在になる日が楽しみです。
<撮影2017年7月>
東京ディジニーシー10時00分発
2018年7月にデビューしたばかりの、JRバス関東の新型2階建てバス、スカニア、アストロメガに乗車してきました。
やってきました。夢の国こと、東京ディズニーシー。
今回のバス旅は新型2階建てバス、アストロメガです。まずはターミナルに入線するところでワンショット。
のりばに移動すると、そこでは新宿からの便が降車扱いを行っていました。アストロメガとエアロキング、しばし2階建てバス同士の共演です。
降車を終えたエアロキングが発車をすると、続いてアストロメガがのりばに据え付けられました。ドアが開き、前ドアから乗車を行い、券売機で新宿までの乗車券を購入します。
初めて乗車する車種に、心を躍らせながら、2階への階段を登りました。
これがJRバス関東、アストロメガの車内です。13列の4列シート。座席の色はブラックで、明るいLED照明に照らされて、モノトーンの景色が広がっていました。
発車が迫っていたので、慌ただしく数カット撮影して着席します。
一息ついて、最初に感じたのはクーラーの効きの良さ。
この日は茹だるような暑さと、焼けるような日差しの猛暑日でした。バスの到着を待っている時も無意識に日陰を探していたほどです。しかし、車内は至って爽やか。この時間の便なので、乗車率が低かったという理由はあるかもしれませんが、スポット的に冷たい風を感じる事はなく、身体全体が心地良い感覚に包まれました。(しばらくして、身体の火照りが収まってきたので、吹き出し口を調整して冷風を弱めました)
頭上にある荷物棚の下部には、降車ボタンや、空調の吹き出し口、読書灯、車内スピーカー等が設置されています。押しスイッチは5つ。読書灯で2つ使っているので、残りの3つは目隠しされています。ここを降車ボタンにする事業者もありますが、それでも余ります。アストロメガの故郷である欧州では、残りのスイッチをどのように使っているのでしょう。興味深いところです。
座席下には、充電に使えるUSBポートが設置されていました。フリーWiFiの電波も飛んでいるので、ネット環境は整っています。
面白かったのが通路側のリクライニングのやり方。
リクライニングのボタンを引っ張るのではなく、前後に動かすのでもなく、単純に上から「押す」のです。
形状だけ見て、どうすればいいのか、考え込んでしまいました(^^;)
さてさて、バスは次の停留所の東京ディズニーランドを発車し、首都高速に入りました。
窓ガラスに印刷された「VANHOOL」の文字が外車に乗っている気分を高めてくれます。
湾岸線の渋滞による迂回なのか、所定のルートなのかはわかりませんが、湾岸線から9号深川線へ進路をとりました。
ジャンクションでは、何台もの高速バス、リムジンバスの姿が見えました。逆の視点で、これらのバスからアストロメガはどのように映るのでしょう。
新車という好条件もありますが、乗り心地はとても良いです。
高架のつなぎ目で重たい反応がありますが、減衰は早く、当たりのエアロ系に乗車してるようにも感じます。
今回は短時間の乗車ですが、長距離でも余裕でいけると感じました。
カーブの多い首都高速4号新宿線をスムーズに走り抜け、終点のバスタ新宿が近づいてきました。
終点のバスタ新宿に到着。1時間があっという間の初乗車でした。
最後にアストロメガの今後について考えてみます。
仮にエアロキングの後継と位置づけると、座席定員の多さを活かした「青春系」はもとより、2クラスや3クラスといった「プレミアムシート」のような仕様も期待できそうです。とはいえ、現在の時点では、TDX24アストロメガを導入した5事業者(はとバス、東京ヤサカ観光、京成バス、ジャムジャムエクスプレス、JRバス関東)では、デザインや細部に違いがあるものの、ベースとなる座席は全て同じタイプです。このタイプ以外の座席を積んだアストロメガはまだ登場していません。
現代の高速バスシーンにおいては、夜行便を中心に、座席そのものが訴求力を持つ商品になる事が多々あります。特に2階建てバスは特徴的な車内空間から、2クラス以上の仕様に対応しやすいバスです。エアロキングの販売終了からアストロメガの販売開始までは6年近くの空白期間がありました。その間には座席の保安基準も新しくなっています。今後、2列シートや3列シート、こだわりの4列シート等がアストロメガに搭載されれば、再び大量輸送と上級ブランド化が両立出来るようになります。
アストロメガが、これからどんな進化を遂げていくのか。高速バスの歴史の1ページを担う存在になる日が楽しみです。
<撮影2017年7月>