群馬県利根郡みなかみ町にある、後閑駅です。関越交通が発着します。
後閑駅は、高崎駅から45km程北上したJR上越線の無人駅です。
馴染みの無い方には、沼田駅や上毛高原駅、月夜野インターに近い地域と説明した方がイメージしやすいかもしれません。
あまり広くない駅前ですが、バスの停車スペースは2つありました。
後閑駅のバスポール。
2018年6月現在の時刻表。猿ヶ京温泉方面や、尾瀬方面への路線が発着します。
後閑駅は、この地域の拠点となる沼田駅(上越線)と上毛高原駅(上越新幹線)の中間に位置するので、バスの便数はそこそこあります。
猿ヶ京行きが後閑駅にやってきました。
降車は駅舎の前で行います。
降車扱いを終えたバスは直進。
すると…
「おっ!」
バスが回転を始めました!
ターンテーブルです(^^)
乗客を乗せたまま回転するバス。
回転が止まりました。
後閑駅のターンテーブルは、180度回転ではないタイプです。
のりばに移動して、発車を待つ、猿ヶ京行き。
続いて、大清水(尾瀬)からの上毛高原駅行きが後閑駅にやってきました。
こちらも駅舎の前で降車扱いをします。
その間に、猿ヶ京行きは発車。
上毛高原駅行きもターンテーブルに向かいます。
ぐるりと回転。
先程の中型バスよりも大型バスの方が迫力があります。
のりばに到着。上毛高原駅行きが発車を待ちます。
こちらも発車しました。
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ターンテーブルに近寄ってみます。
危険防止のために周囲は柵で防護されていました。
柵の外側から回転台を見ました。
「大」と「中」の文字は、大型バスと中型バスの、それぞれの停止位置と思われます。
あくまで回転するのはホイールベースであって、オーバーハング部は回転台に乗っていない事がわかります。
運転手さんが垂れ下がっている紐を引っ張ると、ターンテーブルの回転が始まる仕組みです。
最後に、立入禁止の看板には「東武バス」の文字が残っていました。
東武鉄道の鉄道エリアから遠く離れた沼田や後閑、水上といった地域も、かつては東武バスのエリアでした。関越交通が地域の乗合バスを運行開始したのは1993年と比較的最近で、貸切バス・タクシー事業を行っていた関越交通が、東武バスの撤退した乗合路線を引き継いだことにより、この地域で大きな路線網を持った経緯があります。
東武バスはターンテーブルの設置に積極的な事業者でした。もしも前身が東武バスでなかったら、駅前にバスを入れずに県道上に停留所を設けて対処していたのかもしれません。
…今も東武バスらしさの残る後閑駅のバスターミナルでした。
<撮影2018年6月>