2019年6月1日のダイヤ改正で登場した、中央高速バス「新宿~諏訪岡谷線」の特急便です。
新宿方面のみの設定で、岡谷駅を8時40分に発車後、下諏訪や上諏訪駅などを経由し、赤羽根を発車すると、中央道日野まで停車しません。終点の新宿西口には11時58分に到着します。
「高速 新宿西口」という行先表示が新鮮です。
上り特急便の新設に合わせ、下りでは特定日運行だった1便が定期化されて「諏訪岡谷線」は計1往復の増回となりました。
今回新設された特急便ですが、目的を推察してみると、3月のJRダイヤ改正で「あずさ」の速達化が行われたので、ライバル関係にある高速バス「諏訪岡谷線」も速達化を図ったのではないでしょうか。更に停車駅が削減され、岡谷駅、下諏訪駅、上諏訪駅に停車する「あずさ」が減ったので、諏訪岡谷地区を救済する意味合いもあるのかもしれません。現状では、上り1便のみ、新宿西口到着という特急便ダイヤですが、今後はどのように推移していくのか興味深いところです。
ちなみに、特急便の所要時間は、岡谷駅から新宿西口まで3時間18分、上諏訪駅から新宿西口まで2時間52分となり、30分前を走る通常便と比較して16~17分の短縮となりました。
中央道のBSはもとより、パーク&バスライドの諏訪IC前すらも通過する強気な便設定に、所要時間の短縮に力を入れたのが伝わって来るようです。