Quantcast
Channel: バスターミナルなブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

JR気仙沼線代替バス BRTその1

$
0
0
JR気仙沼線代替バス BRTその1
気仙沼駅12時50分発 JR東日本(ミヤコーバス委託)

2012年8月20日よりJR気仙沼線(気仙沼駅〜柳津駅間)のBRT(バス高速輸送システム)が暫定開業しました。9月の3連休に乗車する機会がありましたのでレポートしたいと思います。

ここは宮城県のJR気仙沼駅。駅の待合所には12時50分発柳津行きの発車を待つ乗客達の姿がありました。祭日だからか、駅周辺には飲食する場所がなく、駅構内の売店で購入したお弁当を頬張ります。同じような境遇の乗客の姿が2〜3人。お弁当を食べ終わり、発車の時間が近づくと駅の自動販売機で柳津駅までの乗車券を購入してバスのりばへ向かいました。



到着したバスは日野のブルーリボン。これから柳津駅まで約2時間の乗車が始まります。乗客は8人、私は車両の一番後方に座りました。この先の画像は最後尾から後ろを向いて撮影したものです。



不動の沢駅で1人が乗車し、道幅の広い国道45号線に入ると南気仙沼駅(市民病院入口)に到着。ここでは2人が降り、4人の乗車がありました。BRTによる気仙沼線代替バスの駅は、基本的に鉄道の駅のすぐそばに設置されましたが、南気仙沼駅(市民病院入口)だけは、大きく離れた場所に設置されました。その理由は明言されていませんが、鉄道の南気仙沼駅だった場所が震災によって大きな被害を受け、街として機能していないからだと思われます。私は2012年に4月に南気仙沼駅を訪れる機会がありましたが、被害の大きさから、ここから復興するのは大きな時間がかかるだろうと感じました。



松岩駅に近付くと、背後には鉄道のトンネルが見えました。このトンネルに限らず、いずれトンネル部分もバス専用道化するのでしょうか。単線トンネルだけに、距離の長いトンネルでは代替バスの行き違いには何か策が必要かもしれません。トンネルだけではなく、築堤や高架部等のバス専用道化も大変なのではないかと思いました。信号機や車の台数が多く、流れの悪い市街地こそバス専用道の効果は大きそうです。



13時08分、気仙沼湾に近付き、松岩駅に到着。路線バスの停留所前は「片浜」で、名前の違うバス停と代替バスの駅が並んでいます。路線バスには「松岩」という名称のバス停が別の場所にあるので、結果的にこのような形になってしまったようです。



13時14分、最知駅に到着。ここからバス専用道が始まります。



専用道の途中で気仙沼駅行きとすれ違い。鉄道は単線だっただけに、所々にバスの退避所が設けられ、行き違いをしています。昼間は1時間に1本間隔の代替バスですが、うまい具合に専用道区間付近ですれ違うようなダイヤです。将来のバス専用道延伸に向けての練習を兼ねているのか、偶然なのか…。



13時17分、陸前階上駅で1名の乗車がありました。バスで駅のホームを通過するのは不思議な感じがします。



2、1kmのバス専用道が終わり、バスは国道45号線に戻りました。津波によって被害を受けた線路と平行して走行します。鉄橋が落橋していたり、橋脚すら崩れている箇所もあります。

その後、大谷海岸駅で1人乗車。小金沢駅を経由して本吉駅に到着します。



再び国道45号線から離れ、13時37分に本吉駅に到着しました。本吉駅は鉄道の本吉駅前に停車します。ここでは4人の降車がありました。特に案内はありませんでしたが、ダイヤ上停車時間が3分確保されている事と、整備された駅舎からトイレ利用も考慮されているのかもしれません。鉄道は列車にトイレが設置されていましたが、代替バスにはありません。

本吉駅は13時40分に発車しました。

その2へ続く

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

Trending Articles