豊島区を走るコミュニティバス「IKEBUS」の車庫が、どこに存在するかご存じですか?
ここは、池袋に位置する「豊島区役所」です。
高層マンションと区役所の一体型構造をした新庁舎で、2015年に完成しました。
2019年に運行を開始した、豊島区のコミュニティバス「IKEBUS」の車庫は、この高層複合ビルの内部に設けられています。
「IKEBUS」はバッテリー駆動故に夕方頃になると充電残量が少なくなってくるようで、豊島区役所の停留所でフル充電された車両と交換をするシーンを見る事が出来ます。その「車両交換シーン」を写真に記録したいと思い、張り込んで撮影してきました。
今回は、「IKEBUS」車両交換シーンを紹介したいと思います。
まずは、区役所の南側にある、地下駐車場の出口でバスを待ちました。
「IKEBUS」の車庫は地下の駐車場にあり、出庫の際はここから出てきます。
出庫スロープは、かなりの急勾配です。「IKEBUS」で一番の登坂区間かもしれません。
さて、出口で張り込むこと1時間。赤色の10号車が出庫してきました。
公道へと進みます。
行き先表示から判断して「Aルート」で車交をかけるようです。
そのまま区役所の外周を走行して停留所へ向かいます。
私は停留所へ先回り。出庫車はすぐにやって来ました。
10号車が豊島区役所の停留所に到着。取り込む車両の到着を待ちます。
まもなく、乗客を乗せたAルートがやって来ました。こちらは2号車です。
2号車も停留所に到着しました。10号車の後ろに着きます。
運転手さんの誘導に従い、乗客は前の10号車に移動します。
乗客が乗り換えると10号車は発車。
2号車は回送表示になりました。
10号車は営業車として交差点を右折。2号車は車庫に入庫するために左折して区役所の外周コースへ進みます。
私は区役所の北側にある駐車場入口へと先回り。2号車がやって来ました。
区役所の駐車場へと進む2号車。
スロープを降り、地下の車庫へと消えていきました。
・・・私は以前、黄色の「IKEBUS」に乗車していて車両交換に当たった事があります。やはり夕方の時間帯でした。乗客の中には家族連れもおり、「お母さん、今度は赤色のIKEBUSだよ!」と子どもさんがはしゃいでいたのが印象に残っています。1台、1台個性のあるデザインの「IKEBUS」だけに、観光目的の利用者にとってはレアなイベントのようでした。
車両面から見てみると、利用者数や、気温によるバッテリーの性能変化、バッテリーの経年変化、車両の個体差など、バッテリー駆動車ゆえの課題もありそうです。将来、性能や技術が向上したならば、車両交換せずに終バスまで動かせる時代が訪れるのかもしれません。
~おまけ~
車庫からIKEBUSが出庫してきた!・・・と思ってカメラを構えたら、日本郵便の車でした。色もサイズもソックリ。しかも電気自動車です(^^)