2020年も、残すところわずかとなりました。
本来であれば、今年は2020東京大会に沸き、観光先進国として更なる飛躍を遂げる年のはずでしたが、世界中が新型コロナウィルスに翻弄され、新しい生活様式への転換を余儀なくされた年となりました。
「人の移動」がなくなり、劇的な需要の減少。減便ダイヤや運休。
バスにとっても、苦しい1年間でした。
これらは、すぐに解決する問題ではありませんが、今は出来る事を着実に進め、再びバスを必要とされる時が来るのを待つしかないのかもしれません。
さて、今年は色々とあったので、すっかり記憶から薄れてしまいましたが、2020年は日本最大の空港リムジンバスが登場した年でもありました。
2020年2月1日。京成陣営の「東京シャトル」と平和交通・JR陣営の「THEアクセス成田」が統合され「エアポートバス東京・成田」が誕生しました。
今の「エアポートバス東京・成田」は自由席便20分間隔の運行ですが、運行開始当初は自由席便10分間隔、更に指定席便20分間隔も運行され、加えて臨時便も増発される程の需要がありました。再び、この需要にまで回復するためには、どれだけの月日が必要なのかはわかりませんが、その日は必ず戻って来ると信じて待ちたいと思います。
バスターミナル関連では、東京都心の2つのバスターミナルで大きな転機がありました。
2020年9月30日の到着をもって、品川バスターミナルは移転。上記画像は前夜に発車した「エディ号」で、旧品川バスターミナル最後の乗車改札シーンです。
同日を最後に、浜松町バスターミナルも廃止となりました。
バスを撮影するために、何度も足を運んだターミナルでしたので、最後は万感の思いが沸き上がったのを覚えています。
翌朝に到着した、京浜急行バスの「エディ号」が、浜松町バスターミナル最後の到着便となりました。
お別れがあれば、新たな出会いもあります。
10月1日。東京BRTがプレ開業。東京臨海地域における新しい交通機関が誕生しました。
何度も撮影で沿線を訪問するうちに、ランチが美味しい店をいくつも見つけました。
そのうち、バスが目的なのか、ランチが目的なのか、わからなくなりましたが(笑)、とにかく幸せな時間を過ごしました♪世相は暗い話題ばかりですが、美味しいものを食べると元気になります。
東京BRTの開業がなければ、これらのお店に向かう機会はなく、移動する需要も、食事をする需要も、買い物をする需要も生まれなかった訳ですから「人が移動する」という事は、バスにとっても、街にとっても、大切なのだと実感しました。
2021年も、東京BRTの沿線には(お腹を空かせて)軸足を向けたいと思います。
それでは、今年1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
追伸:寒い日が続いています。皆様におかれましては、どうぞ暖かくして新しい年をお迎えください。
バスターミナルなブログ管理人