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・福島県沖地震の影響と高速バスの記録

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2021年2月13日に発生した「福島県沖地震」により、東北新幹線は被災。那須塩原駅~一ノ関駅間で運転を見合わせました。その後、復旧作業が進捗し、22日に仙台駅~一ノ関間、24日に那須塩原駅~仙台駅間が復旧。11日ぶりに全線で運転再開となりました。

その間、高速バスは東北新幹線の代替輸送として活躍しました。そのいくつかの様子を紹介します。



6台運行となった「ドリーム盛岡号」

新型コロナウィルス感染症拡大防止のために「ドリーム盛岡号」はJRバス東北のみの運行に縮小されていましたが、運休していた共同運行事業者の国際興業、岩手県交通も体勢を整え、最大6台での運行となりました。全て3列シート仕様車です。



成田空港交通の「ドリーム仙台・東京/成田号」

首都圏~仙台線のうち、東京~仙台間で成田空港交通が増車を行いました。



東日本急行の「仙台・新宿号」

首都圏~仙台線で、昼行便、夜行便共に応援に加わった東日本急行。バスタ新宿や東京駅に姿を現しました。



JRバステックの「仙台・東京号」

首都圏~仙台線の昼行便として活躍しました。



JRバス関東の「仙台・新宿号」

首都圏~仙台線の昼行便で活躍。3列シート仕様車も応援に加わりました。



2階建てバス、インターシティDDによる運行日もありました。



京王バスの「新宿・渋谷~仙台・石巻線」

運休中の他路線車両も充当し、3列シート仕様車に統一。最大4台体勢の日もありました。共同運行事業者の宮城交通も増車を行っています。



東北急行バスの「ニュースター号」

3列シート仕様車を集め、東京仙台間に集中投入。数多くの便で増車を行っていました。



福島交通の「あぶくま号」

JRバス東北と共に、新宿~郡山・福島地区を担当しました。



JRバス東北の「あぶくま号」

貸切車を動員しての増車も行われました。



「WILLER EXPRESS」

新宿~福島・仙台線で、自社運行の増車を開始。



その後、東京側の増車は、帝産観光バスに委託。



仙台側の増車は、東日本急行、みちのく観光に委託を行いました。



国際興業の「シリウス号」

運休していた「シリウス号」を十和田観光電鉄と共に臨時運行しました。

運休している夜行バスの臨時運行は、他の事業者でも行われ「ジュピター号」や「岩手きずな号」なども運行されました。



桜交通の「キラキラ号」

盛岡・弘前・青森系統、大曲・秋田・能代系統、山形・鶴岡・酒田系統など、夜行便の臨時運行を行いました。予約サイトを確認すると、その後も運行を継続しているようです。



東京バスの「仙台特急ニュースター号」

運休していた、横浜・王子~仙台間の昼行便、および夜行便を運行しました。



会津バスの「夢街道会津号」

運休していた便を臨時運行しました。新幹線復旧後も臨時運行を続けています。

・・・全体を通じて、3列シート仕様車が所定の路線の増車は、出来る限り3列シート仕様車を配車していたのが印象的でした。コロナ禍による路線運休が相次ぎ、3列シート仕様車に余力があったという理由はありますが、利用者にとっては長距離の移動を快適に過ごすことが出来たのではないでしょうか。また、初動が早く、そして輸送力を維持するために最後まで「首都圏仙台線」や「あぶくま号」を中心に増車を出し続けてくれたJRバス東北の姿も、特筆に値する志であったと思います。

今回の東北新幹線の運転見合わせに対し、バスはその力を存分に発揮し、利用者に安心を届け、期待に応えていました。

最後になりますが、今回のバス輸送に関わられた、全ての関係者の方々。お疲れ様でした。

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