JR山手線に接続する私鉄のターミナル駅。頭端式のホームに通勤型電車が進入してきました。(2018年撮影)
電車が停止位置に停車。
続いて「バシャーーン!」とエアーの音が盛大に駅構内に響きわたり、開いたドアからは大量の乗客がホームに降りて来て、人波となって改札口へと向かいます。
ターミナル駅ではよくある、ありふれたワンシーンですが、このような光景は東京都心では絶滅危惧種になりました。
新型車両への置き換えや、更新改造により「バシャーーン!」と音を発する電車が減っているのです。
↑小田急1000形(2018年撮影)
私は子供の頃、駅で電車を見るのが好きでした。ターミナル駅で聞く「バッシャーーン!」のエアー音は、まるで電車が終点に着いた合図のようで、とても印象に残っています。
どこのターミナル駅でも聞けるものと思っていましたが、気が付けば、その数を減らし、「私鉄のJR山手線接続駅」「頭端式ホーム」「通勤型電車」という条件に当てはめると、もはや小田急電鉄1000形の未更新車しか残っていません。
しかも、新宿に来る1000形の未更新車は、残り数本にまで減っているそうです。(2021年3月現在)
慣れ親しんだ音が聞けなくなるのは寂しいものです。機会あれば動画で記録に残しておきたいと思いました。
※「頭端式ホーム」という条件を除けば、京成3500系も当てはまります。