2021年7月22日、「房総なのはな号」「新宿なのはな号」のダイヤ改正が行われます。
東京駅発着の「房総なのはな号」と、バスタ新宿発着の「新宿なのはな号」(※深夜便の「ミッドナイト新宿館山号」含む)
ダイヤ改正後のそれぞれの運行便数について調べてみました。
「房総なのはな号」 27往復→18往復(△9往復)
「新宿なのはな号」 11往復→14往復(+3往復)
合計:38往復→32往復(△6往復)
上記比較は、ダイヤ改正前もダイヤ改正後も「当面の間、運休となる便」を含んだ便数です。
改正前後の便数を比較してみると、東京駅発着「房総なのはな号」の減便が目立ちました。これまでは利用者の多い時間帯を中心に30分間隔、その他の時間帯は主に1時間間隔となっていましたが、ダイヤ改正後は全体的に1時間間隔の時間帯ばかりになります。
これに対して増加傾向にあるのが、バスタ新宿発着の「新宿なのはな号」です。3往復が増便され、こちらも1時間間隔の時間帯が多くみられるようになりました。これにより、館山基準で見ると30分毎に東京駅行きの「房総なのはな号」か、バスタ新宿行きの「新宿なのはな号」の、どちらかが発車するダイヤ構成となっています。但し、館山~東京都心間の総便数で比較すると計6往復の減便です。
また、「新宿なのはな号」は経由地として、新たに「君津バスターミナル」への乗り入れを開始します。これは新型コロナウィルスの影響で全便運休の続く高速バス「新宿~君津線」(毎日8往復)を統合するものです。統合により、君津駅や君津市役所といった停留所では、バスタ新宿を結ぶ高速バスの運行が無くなってしまいますが、「新宿なのはな号」が停車する「君津バスターミナル」では、バスタ新宿を結ぶ高速バスの便数が8往復→14往復と増加します。
ちなみに、館山駅を隔てて、高速バス「房総なのはな号」と一般路線バス(南房州本線・洲の崎線)を直通する便は、減便こそあるものの直通自体は継続されます。但し、改正ダイヤを見る限り、伊戸漁港発着の直通便は消滅するようです。
・・・「房総なのはな号」の減便と「新宿なのはな号」と「新宿~君津線」の統合。
昨今の取り巻く情勢から、もはや減便ダイヤ改正くらいでは動じなくなりつつありますが、それだけではなく、隣接する高速バス路線との統合や、経由地を増やす等の施策が行われる段階に移行したと言えます。「津輕号」や「ドリーム青森/盛岡・東京号」も同様でした。この流れは、他の高速バス路線にも波及するのでしょうか。