2021年7月1日から、月額5000円で乗り放題出来るサービス「mobi」が渋谷エリアで始まりました。
ざっくり書くと、モビは相乗り型のデマンド交通です。
アプリや電話でリクエストすると、指定した場所の近くに配車されます。AIが最適なコースを選択し、目的地まで送り届けてくれます。定額サービスの他に、大人1回300円でも乗車は可能です。
試しに「渋谷東急プラザ→代々木上原駅」を利用してみました。渋谷東急プラザから代々木上原駅のある北西方向に向かうと予想していましたが、予想外にも東方向へ。どうやら他の方からもリクエストがあった模様です。その後、渋谷駅東口やセルリアンタワーで乗客を集め、目的地の代々木上原駅に向かいました。このあたりはタクシーとの違いを実感させられます。
乗車時の車両は、MKタクシーのトヨタ・アルファードでした。2列目はエグゼクティブパワーシート。ドアが開いた瞬間にシートの高級さに驚きます。ドライバーさんの接客もよく、代々木上原駅まで快適に移動が出来ました。
乗車を終え、感じられたのは、モビは時間を読むのにコツを必要とする点です。呼び出してから到着するまでの時間や、実際に乗車して目的地まで向かうまでの時間は、相乗り型デマンド交通ならではのものでした。単純にモビの余裕が多ければ、待ち時間や乗車時間は短くなります、すなわち需要と供給のバランスが、そのまま利便性の評価へと繋がります。これはサービス黎明期だからこその課題で、これから台数を増やしたり、AIの精度を更に向上すれば、より使いやすい乗り物へと進化していく可能性を持ち合わせています。発展性を感じさせますが、何よりも、月額定額というコストパフォーマンスの良さは魅力でした。