前回、勝どき・豊海の「陸こう」の記事を書きました。
そこで今回は、かつて晴海の月島警察署前に存在した「陸こう」を紹介したいと思います。
まずは現在(2021年9月撮影)の月島警察署前の様子。「2020東京大会」では、選手村のゲートとなった場所です。
8年前の2013年9月へタイムスリップ!!
月島警察署前とは書きましたが、実は当時、まだ建設してる最中でした。右側に建設中の警察署が見えます。
ここには「陸こう」があり、海に高潮の危険が生じると、防潮扉を閉じる仕組みになっていたのです。
ホテルマリナーズコート横に鎮座する防潮扉。これを閉める訳です。
ちなみに当時のホテルマリナーズコートは防潮扉の外側に位置していました。
再び2021年9月。
ここも、2013年9月の画像と比べてみましょう。
2013年9月。
当時、横断歩道はなく、防潮扉のレールが伸びていました。
2021年9月。
今度は、月島警察署前の交差点から、晴海三丁目方向をのぞみます。
2013年9月。
この頃は、まだ環二通りも開通していなかったので、車の通行量も少ない状態でした。
通過交通はなく、単純に晴海埠頭に用事がある車だけが通過するような時代です。
最後に、晴海の「陸こう」の特徴とは言えば、やはりコレ。(おぼえてらっしゃる方も多いと思います(^^))
道路の中央に「徐行」と書かれた1車線の山なり道路。その理由は、高潮の際、左右の防潮扉を閉めると人や車が通れなくなります。そこで中央部に山なりの道路を設けて、防潮堤の役割をもった管理用道路を設置したという訳です。
その後、防潮堤の整備や土地の嵩上げが行われ、この「陸こう」は廃止されました。今では「東京BRT」の運行コースにもなっています。「陸こう」があった当時の面影はもうありません。(裏通りに入ると、面影がいくつか残っています。晴海郵便局の裏側とか散策すると面白いです。)