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・「スーパートンネルワープ」で妄想バス路線

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整備の進む、環二通り。

有明、豊洲、晴海、勝どき、といった臨海部と、新橋、虎ノ門、外堀通りとを結ぶ、都市計画上の「環状2号線」です。

近年のメインプロジェクトは、築地~新橋~虎ノ門間を地下でバイパスする「築地虎ノ門トンネル」建設工事で、既に新橋~虎ノ門間(790m)が供用を開始しており、現在は残りの築地~新橋間(1050m)の工事が進められています。完成すれば、築地~虎ノ門間(1840m)が一つのトンネルで結ばれます。



「築地虎ノ門トンネル」を走行する一般路線バスは、新橋~虎ノ門区間を京王バス「052系統」が、更にトンネル未開通区間が開業すれば、築地~新橋区間を「TOKYO BRT」が、それぞれ走行する予定です。どちらの路線もトンネルの区間利用で、現在の時点ではトンネル全線を貫くバス路線は発表されていません。

1840mをトンネルでバイパス出来れば、速達性の高いバス路線の設定が出来そうです。「築地虎ノ門トンネル」が全線で開業し、「トンネルワープ」が「スーパートンネルワープ」へと進化した際、どのようなバス路線を設定する事が出来るのか、沿道を歩いて勝手に妄想してみました。



今回のスタートは、晴海の「月島警察署前」交差点。ここを起点に考えてみました。

この交差点は都営バスが横切り、「都03系統」が四ツ谷へ、「都05系統」が東京駅丸の内へ、そして「錦13系統」が錦糸町へと路線網を拡げます。



晴海を発車。高架に上がった環二通りは、勝どき地区を高架で通過します。



そして、そのまま隅田川を渡り、築地市場の跡地から「築地虎ノ門トンネル」へ。



「築地虎ノ門トンネル」の出口は「虎ノ門二丁目」交差点。

ここには信号機が設置されています。晴海の「月島警察署前」の信号機を起点とすると、なんと、次の信号機は「虎ノ門二丁目」なのです。その距離は約3000m。臨海部から一気に山手線内まで進んでしまいました。トンネル内で”大きな渋滞をしない”が前提ですが、ここにバス路線が出来れば、かなりの速達性が手に入りそうです。

その後、環二通りは都営バス「都01系統」が走る外堀通りと合流。この先の名称は外堀通りとなります。



晴海を出て5か所目の信号機が、六本木通りとの交差点「溜池」です。



「溜池」の交差点を左折すれば、六本木、南青山、渋谷方向です。

思わず「都01系統」と相互直通運行・・・なんて妄想が浮かびました。



「溜池」の交差点を渡ると、地下鉄銀座線、南北線が発着する溜池山王駅付近です。



更に、外堀通りを北上します。

ここは地下鉄銀座線と丸ノ内線が発着する、赤坂見附駅。

道路の地下には、両路線のホームが二層構造で縦に並んでいます。



青山通り(国道246号線)と交差する「赤坂見附」交差点。

晴海を出て、11か所目の信号機です。



虎ノ門~赤坂見附間は、ちょこちょこと中小の間隔で信号機がありましたが、赤坂見附を過ぎると江戸城外濠(弁慶濠)の脇を走るせいか、信号機の数は少なく、再び快走出来るようになります。



そして、紀伊国坂の勾配を上がり、迎賓館赤坂離宮の脇を通過すると、新宿通り(国道20号線)と交差する「四谷見附」交差点にたどり着きました。

ちなみにトンネルの途中から合流した、京王バス「052系統」は、ここを左折して新宿方向へと進みます。



「四谷見附」交差点。

晴海を出て、15か所目の信号機です。



交差点に面するのは、JR中央快速線、緩行線、地下鉄丸ノ内線、南北線が発着する四ツ谷駅。

私の妄想バス路線の終点です。

ここに停留所を設ければ、有明、豊洲、晴海、勝どき、といった臨海地域と、交通の要所である四ツ谷駅とが、速達性を持つバスで結ばれます。

均一運賃を採用するバスは、路線距離が長い場合、乗客の入れ替わりが少ないと効率が悪くなりますが、利便性や速達性向上を理由に「対キロ区間制」や「ゾーン運賃」を採用出来れば、現状よりも多少高い運賃を利用者から頂け、路線収支の改善に繋がるのではないでしょうか。



最後に、四ツ谷駅では、晴海の「月島警察署前」交差点を横切った、都営バス「都03」系統と再び顔を合わせる事になります。

そこで、月島警察署前~四ツ谷駅間で「都03系統ルート」と「築地虎ノ門トンネルルート」の双方の距離を画面上で測ってみました。結果は、それほど大差なく、どちらも概ね6km台(若干、トンネルルートの方が短い)で四ツ谷駅にたどり着きます。しかし信号機の数は「都03系統ルート」では「築地虎ノ門トンネルルート」の倍以上ありました。「築地虎ノ門トンネルルート」が15か所に対し、「都03系統ルート」の15か所目は東銀座駅の辺り。まだ山手線のガードをくぐる数寄屋橋にも到達していません。

もちろん、信号機の数だけで路線の優劣は判断出来ませんし、路線の目的も千差万別です。とは言え、速達性の高いバス路線は、都市間輸送に優れ、基幹路線となるポテンシャルを持ちます。

せっかく約3000mの信号のない道路が予定されている事から、それを活用したバス路線が出来ないものかと、勝手に妄想バス路線を楽しんでみました。

 

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