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・2022年「福島県沖地震」による高速バスの記録

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2022年3月16日、東北地方では、福島県沖を震源とした、最大震度6強の地震が発生しました。

この地震により、東北新幹線は福島駅~白石蔵王駅間で列車脱線事故が発生。加えて、軌道や各設備に大きな損傷が確認されます。復旧までには時間がかかると見込まれました。

そこで、高速バス、在来線、航路等の各事業者は、代替輸送を開始。東北新幹線の全線復旧まで、その任務に当たる事になります。

当ブログでは、東京側から見た、高速バスの活躍の記録についてをまとめました。



3月16日に発生した地震の影響で、東北新幹線は、那須塩原駅~一ノ関駅間で運転を見合わせました。

東京側から見て、東北新幹線で行ける最北の地点は那須塩原駅です。発車案内には、那須塩原行きの表示が並びました。



代替輸送を担う、高速バスの各路線は、定期便の増車や臨時便の手配を開始します。

上記画像は、JRバス東北が手配した臨時便。東日本急行と山交バスがタッグを組み、仙台~東京間を結びました。



JRバス東北と山交バス。

大勢の乗客を乗せて、東京駅に到着しました。



JRバス東北の4列車、折戸のセレガ。

JR東北バスは、比較的早い時期から増便・増車を開始。輸送力を必要としていた時期に力を発揮しました。



渋谷マークシティに到着する、2台の宮城交通。

普段は1台運行の路線ですが、宮城交通は限りある夜行車を動員して1台増車の2台体制となる日もありました。



ウィラーエクスプレスの仙台線を受託する、伊豆箱根バス。

「STAR EXPRESS」委託先に伊豆箱根バスが登場。東京仙台間の夜行便で増車を担当しました。



バスタ新宿を発車した、京王バスの仙台線。

3台体制で運行。運休中の他路線車両も転用し、3列シート車をメインに運行しました。



バスタ新宿に入場する、OTB「オリオンバス」仙台・山形行き。

バスタ発着の仙台・山形行きは3台体制。黄色のバスが連なりました。



バスタ新宿に入場する、ニュープリンス観光バス。

ウィラーエクスプレスの増車「STAR EXPRESS」として運行しました。



バスタ新宿を発車した、JRバス東北「あぶくま号」。

新宿~郡山・福島間を結ぶ「あぶくま号」も増車を開始。2台体制での運行も行いました。



東京駅を発着する、東北急行バスと山交バス。

山交バスが東北急行バス「ニュースター号」の増車につきました。



バスタ新宿で発車を待つ、帝産観光バスの仙台行き。

ウィラーエクスプレスの増車です。



福島交通「あぶくま号」も2台体制。



JRバス東北の仙台線。こちらも2台体制。



バスタ新宿に到着した、みちのく観光。

ウィラーエクスプレスの増車です。



3月22日、東北新幹線は那須塩原駅~郡山駅間、一ノ関駅~盛岡駅間が運転を再開。

東京側から行ける最北の地点は、郡山駅となりました。



仙台行きの運用に入るJRバス関東。

JRバス関東が4列シート車の臨時便を担当。バステック運行の日もあったそうです。



北区王子駅で発車を待つ、東京バス「仙台特急ニュースター号」。

3台体制で運行。南口のロータリーが、バス利用者でいっぱいになりました。



貸切バスも動員しての運行。

サボは「東名特急ニュースター号」のものを訂正して使用していました。



岩手県北バス「岩手きずな号」2号車。

岩手県北バスとフジエクスプレスは、運休中の「岩手きずな号」を芝浦車庫・東京駅~盛岡駅・厨川駅間で期間限定運行しました。



「岩手きずな号」の2号車に入った、東日本交通。

みちのりグループの東日本交通が、岩手県北バスの委託を受けて「岩手きずな号」2号車の運用に入りました。



東京駅鍛冶橋駐車場を発着する、OTB「オリオンバス」仙台行き。

バスタ新宿だけではなく、東京駅鍛冶橋発着の臨時便設定を行いました。



東京駅鍛冶橋駐車場を発着する、「ミルキーウェイエクスプレス」仙台行き。

さくら観光バスでも臨時便の運行を行いました。



新庄・山形から到着した、山交バス「TOKYO サンライズ号」。

共同運行の東北急行バスが「東京仙台線」に専念したためか、「TOKYOサンライズ号」は連日、山交バスが担当。京都大阪線「アルカディア号」の車両も動員し、2台体制で運行しました。



盛岡から到着した、国際興業「ドリーム盛岡号(らくちん)」5号車。



「ドリーム盛岡号(らくちん)」は最大5台体制で運行しました。

国際興業が主体で、岩手県交通も加わりました。



東北急行バス「ニュースター号」の2号車に入る、川越観光自動車。



東武グループの川越観光自動車が「ニュースター号」の増車に入りました。

「仙台」の行先表示を掲出しています。



東北急行バス「ニュースター号」の2号車に入る、国際十王交通。



東武グループの国際十王交通が「ニュースター号」の増車に入りました。

こちらも「仙台」の行先表示を掲出しています。

この他に東武グループからは、関越交通も応援に加わりました。



バスタ新宿を発着する、東日本急行。

ウィラーエクスプレスの増車です。



バスタ新宿で発車を待つ、京王バスの仙台行き、3台体制。

他路線の夜行便運行再開に伴い、3列シート車の転用が出来なくなりましたが、それでも4列シート車を使って増車を継続しました。



4月2日、東北新幹線は郡山駅~福島駅間が運転を再開。

山形新幹線との直通も再開し、東京側から行ける最北の地点は、福島駅・新庄駅となりました。

その後、4月4日には仙台駅~一ノ関駅間も運転を再開しています。



JRバス関東の仙台行き。

定期運用ではあり得ない「仙台駅」の表示を掲出した車両も登場しました。



4月14日、最後の不通区間となっていた福島駅~仙台駅間が運転を再開。

これにより、東北新幹線は全線で運転を再開しました。代替輸送を担った高速バスも徐々に便数を減らし、日常の姿へと戻るのでした。



そして、新しい日常も。

4月1日から、東北急行バス「ニュースター号」が東京駅「JR高速バスターミナル」での発着を開始。

東京~仙台間を結んで60年。東北急行バスが新たな歴史を刻み始めました。



以上、2022年3月に発生した「福島県沖地震」の影響による、高速バスの記録でした。

今回の東北新幹線の不通から、高速バスの手配、運行までスムーズに行われたのは、1年前の2021年2月にも、東北新幹線が不通となる「福島県沖地震」が発生し、その代替輸送の経験が活かせたからと思われます。初動の早かったJRバス東北、需要に応じて多くの台数を手配・運行したウィラーエクスプレス、グループの力を結集して増車を行った東北急行バスをはじめ、当ブログで紹介しきれなかった高速バスの活躍もあります。

代替輸送に携わった、全てのバス関係者の皆さま、お疲れさまでした。

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