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京王バス【味スタ発】新宿駅行き高速シャトルバス

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太陽の光が燦々と降り注ぐ、夏の午後。

ここは、京王線の飛田給駅から徒歩で約5分、東京都調布市に位置する「味の素スタジアム」です。今回は、サッカー観戦に御縁があり、この地にやって来ました。

広々としたスタジアムで観戦するサッカーも魅力的ですが、バスファンの私にとっては、味スタを発着するシャトルバスも気になります。

観戦するのは、FC東京が主催する日曜日の試合。この状況ならば、試合終了後に「新宿行き 高速シャトルバス」の設定があるだろうと、事前に予想が出来ました。京王バスのワンロマが充当される、このシャトルバスに乗車してみたかったのです。そして開催日が近づくと、スタジアムのアクセス情報に「試合終了後の交通臨時便」の状況がアップされます。確認すると、やはり「味スタ発、新宿駅行き 高速シャトルバス」の記載がありました。過去の経験から、土休日に開催される、FC東京の試合には「新宿行き 高速シャトルバス」が運行される傾向にある事はつかんでいました。

これで、観戦後の帰宅ルートは決まりました。乗車券は試合当日、スタジアム内のコンコース臨時乗車券売り場にて、開門からキックオフまで発売されます。ただし、定員数を完売次第、発売は終了です。また、バス乗り場での発売はありません。



この日の開門は15時30分。

開門と同時にシャトルバスの乗車券発売も開始となります。ただし、この時間に入場出来るのは、優先入場の方のみです。一般入場は16時00分となるため、一旦、待機列に並びます。しばらくして一般入場が始まりました。待機列に並んでいた観客らは我先にと観戦席の確保に向かいますが、私はシャトルバスの乗車券を求めてスタジアム内の外周コンコースへ。京王バスの係員さんがいる臨時乗車券売り場へと向かいました。

新宿駅までの乗車券を購入すると、係員さんは、机に置かれたワンロマ車の座席表から、発売された席数の座席を塗り潰していきます。私が購入したタイミングで、ちょうどワンロマ1台分の座席が塗りつぶされました。「座席指定ではありません」「最終のバスは試合終了20分後(※1台運行時は15分後)に2番のりばから発車します」と教えて頂き、乗車券を受け取りました。運賃は大人が630円、小児が320円です。



交付された緑色の乗車券裏面には、バス乗り場の案内図が描かれていました。

さて、バス乗車券が手に入ったので、次は観戦席です。出遅れたものの、なんとかスタンド自由席で眺めが良さそうな場所を確保。



それでも、キックオフまでは1時間半以上あるので、スタジアム場外へと出てみました。

日曜日だからか、シャトルバスが発車するバスターミナルは、試合開始前のイベント広場となっており、キッチンカーが並んでいます。

縁日を開催しているスペースもあったりして、空き時間を楽しむ事が出来ました。



まもなく、キックオフ。

チームカラーの「青赤」で演出された選手紹介が場内を盛り上げました。



ゲームの方は、序盤からFC東京のペースで進行し、先制ゴール、更には2点目と、良い滑り出し。



さて、ハーフタイム。

このタイミングで、先程のバスターミナルに向かってみました。もうバスは到着しているかな・・・と思いましたが、今はイベント広場の後片づけをしている最中でした。シャトルバスは試合終了後までオアズケです。



売店で夕食を購入して戻りました。

味の素スタジアムの名物「味スタライス」です。ペペロンチーノ味のパスタ&ライスに、ボロネーゼソースをのせた逸品。

大人気メニューの一つだそうです。



後半戦に入り、すっかり暗くなりました。



そして、2点のリードを守り抜き、ここでホイッスル。見事、FC東京が勝利を収めました。

このままいつまでも勝利の余韻に浸っていたいところですが、「新宿行き 高速シャトルバス」の最終発車は、試合終了20分後と案内されていただけに、足早にスタジアム場外へと向かいます。



バスターミナルには、狛江駅行き、武蔵境駅行き、たくさんの小田急バスが停車していました。



私が乗車する、京王バスの新宿行きを発見。

三菱ふそう、エアロスターのワンロマ仕様車です。調布営業所に所属し、深夜急行(※2022年7月現在運休中)や一般路線等で活躍している車両です。

既に乗り場に停車していた新宿行きは、かなり席が埋まっていたので、見送って最終便に乗車する事にしました。



系統表示は「(直 行)新宿駅西口」と表示されています。



最終便が2番乗り場に据え付けられました。

入口で乗車券を呈示。係員さんの改札を受けて車内へと進みます。



着席すると、シートベルト着装の案内がありました。

これから新宿駅までは、高速道路を経由するのです。



20時15分頃、シャトルバスは発車しました。

バスが発車する際、京王バスの地上スタッフの方々が、乗り場から車内の乗客に向かって一礼する姿が印象的でした。



スタジアムの出口で信号待ちの交通集中がありましたが、左折して甲州街道に入ってからは順調に流れました。味スタから調布インターまでは約15分。ここからは中央自動車道を走行します。

車両がワンロマなのを除けば、流れる景色は中央高速バスと同じです。

(気分は、ワンロマ富士五湖線?!)



高井戸インターからは、首都高速4号新宿線へ。

初台で首都高速を降りました。対向車線には、回送表示のワンロマ車が見えます。どうやら調布営業所に戻るシャトルバスのようです。新宿駅近くで更にもう1台すれ違ったので、この日は少なくとも3台の「新宿駅行き 高速シャトルバス」が運行された模様です。

新宿駅が近づくと、西鉄バス「はかた号」の回送、新宿行きのリムジンバスと並走しました。



そして、終点の新宿駅西口に到着。味の素スタジアムから、ここまで38分間の道のりでした。

スタジアムでは、発車時間が決まっている事から、試合終了後の慌ただしさはありました。しかし、それでも、飛田給駅まで人波の中を歩かずにすみ、かつ確実に着席出来るという利点は大きいと感じました。

また、バスファンにとって、乗車をするのに極めて難易度が高いシャトルバス(そもそも乗車券を手に入れるのに、サッカーの観戦チケットを購入してスタジアム入場する必要がある)でありますが、イベントに、試合観戦に、食事にと、スタジアムでの楽しみ方はたくさんあるので、気軽に遊びに行く感じでもいいのかなと思います。

<撮影2022年7月>

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