Quantcast
Channel: バスターミナルなブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

京王バス 「新宿~松本線」

$
0
0


京王バス 新宿~松本線
松本バスターミナル14時20分発

長野県松本市からこんにちわ。今回のバス旅は、中央高速バス「新宿~松本線」です。

JR松本駅前に位置する、松本バスターミナルにやってきました。アルピコプラザと名付けられた複合ビルの1階がバス乗り場で、ビル内には飲食店街やスーパーマーケット、お土産物店が揃い、バス乗車前に食事をしたり、必要な物を買い揃えられたりと、大変使い勝手の良い場所です。プラットホームの階段からは、地下のスーパーマーケット、お土産物店に直接行き来出来る構造で、私はいつも、ここでお土産物を購入しています。品揃えは豊富で、バス発車時刻の間際まで悩んでしまう事もしばしば。さすがに5分前までにはバスに向かうように心掛けていますが、かさばるお土産物を、旅の最後に購入出来る松本バスターミナルは、手荷物を少なくしたい旅行者に有難い存在です。

さて、スマートフォンの画面を運転手さんに提示して、新宿行きの高速バスに乗り込みます。車両は京王バスのエアロエース。すぐに発車時刻になり、新宿へ向けて出発しました。



それにしても暑い日です。

きちんと車内空調は効いていますが、朝から活動して、汗を吸った衣服を纏っていると、それ以上に涼を求めてしまいます。太陽光線に照らされた車窓の景色は、スモークガラスを通しても明るく、見ているだけで干からびてしまいそうです。ここで一雨降ると、恵みの雨になるのですが、空を見上げても期待は出来そうにありません。



ここでバス車内の紹介です。(※客室画像は以前撮影したもの)

車内前方には、+1000円で利用出来る「Sクラシート」が4席設けられています。大きな座席と稼働枕、コンセントの設備が特徴です。通常はブランケットとスリッパの貸出もありますが、現在は感染症科対策により、休止しています。



今回は「Sクラスシート」を選択しました。

2010年に新宿松本線で始まった「Sクラスシート」は、横3列配列の上位クラス。当時、コンセント付きシートはまだ貴重な存在でしたので、確実にコンセント付きに当たるシートは大きな魅力でした。特に充電スポットが乏しくなりがちな日帰り旅行では、このシートに助けられた機会も多かったです。

ちなみに、今回は「Sクラスシート」を前日に予約購入しました。結構ギリギリですが、実は前日まで予約出来なかったのです。予約サイトに「Sクラスシート」の設定がなく、それまではシートマップを見ても、前方や後方を発売しておらず、どの座席数の仕様車でも対応出来るようになっていました。ようやく前日に「Sクラスシート」の設定が決まり、発売されたところをキャッチしました。

このような動きは、車両運用の都合だと思われます。ただ、予約の埋まり具合を見て、座席数の多い車両を入れるか、座席数は少なくても「Sクラスシート」のように+アルファの収入を期待出来る車両を入れるか、見極めてから運用を決定する事も出来そうです。

結局のところ、前日に設定された「Sクラスシート」は、4席中3席が埋まっていましたし、新宿松本線は比較的、便数が多く、当日でも埋まることから、事前に仮決定している車両運用を需要に応じて調整し、最も収益を得られる車両運用を目指す。もしも、これを事業者が狙ってやっているのだとしたら、極めて高度なダイナミックプライシングだと言えそうです。実際のところはどうなのでしょう。(やっていそうな気もします(^^)



「Sクラスシート」が付いている便は、後方の化粧室がワイドタイプです。

通常の化粧室の倍以上の面積があり、いつ乗車しても、広々としていると感じます。



山梨県に入り、双葉サービスエリアで休憩。

外に出るのも嫌になる日差しですが、せっかくの休憩なので売店まで散策。既にお土産は購入しているので、店内を一周してバスに戻りました。



バスは再び中央自動車道を走行します。

スマートフォンでSNSを閲覧していると、ふと周囲の空が暗くなっている事に気が付きました。

雲が出て来たかな・・・そう思いつつもスマートフォンの画面を注視し続けていると、フロントガラスに大量の雨粒が当たる音が聞こえ、思わず前方を見上げます。

甲府盆地名物、夏の夕立です!



雨粒によって冷やされる、バスボディ。

心なしか、ヒンヤリと車内の空調が強くなったような気がしました。

悪天候の中、ハンドルを握る運転手さんには申し訳ないのですが、恵みの雨で、私の心はリフレッシュ。スマートフォンから甲府の週間天気予報を調べると、連日のように「晴のち雷雨」の予報が表示されました。雨雲レーダーを見ても、今、豪雨なのはここだけ。狭いようで広い日本。局地的に見ると、さまざまな特徴の気候があるものだと実感をしてしまいます。



笹子トンネルを越え、標高を下げていきます。

バスの挙動はスムーズで、乗り心地は申し分ありません。速度の異なる、たくさんの車が同じ高速道路を走っているのに、どうやって乗り心地の良いスマートな運転が出来るのかと、ドライバーさんの技量には感銘をするばかりです。最近では、東急バスが一般ドライバーを対象とした「ペーパードライバー講習」を企画して話題になりましたが、これを発展させて、高速バスのプロが教える「スマートな高速道路走行の講習」なんてものがあったならば、是非とも参加してみたいです。



そして、終点のバスタ新宿に到着しました。

これまで幾度と乗車している「新宿~松本線」ですが、今回は季節によって雰囲気や感じ方が違うと再認識出来た旅となりました。

<撮影2022年7月>
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

Trending Articles