Quantcast
Channel: バスターミナルなブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

新神戸駅(ハイウェイバスのりば)

$
0
0


兵庫県神戸市に位置する、新神戸駅です。

六甲山のふもと、JR山陽新幹線の高架下に設置したバスターミナルで、西日本JRバス、本四海峡バス、神姫バス、JR四国バス等が発着します。



新神戸駅には、いくつかのバス停留所がありますが、今回紹介するのはハイウェイバスのりばです。

ここには、2つののりば(1番・2番)と、バスの駐車場を有します。



まずは、1番のりばの紹介です。

スイッチバックして入線する1番のりばには「本四・淡路高速線」が発着します。

徳島へ「阿波エクスプレス神戸号」
淡路島・洲本方面へ「かけはし号」
淡路島・東浦方面へ「大磯号」

…が出発します。



2023年5月現在の時刻表。

どの系統も、便数は多いです。山陽新幹線や北神地域と、徳島や淡路島間とを連絡する役割を担います。



本四海峡バスが1番のりばに据え付けらるところです。

のりばへはバックをして進入します。



淡路島・東浦バスターミナル行きの「大磯号」

この後、三宮バスターミナル、高速舞子で乗客を集め、明石海峡大橋を渡り、淡路島へと渡ります。

本四海峡バスは、明石海峡大橋が開通することで影響を受けた、船舶事業者の離職者再雇用を目的に設立されました。



続いて、2番のりば。

高松へ「高松エクスプレス神戸号」
有馬温泉へ「有馬エクスプレス」
神戸空港へ「阿波エクスプレス神戸号」

…が出発します。



2023年5月現在の時刻表。

こちらも高松、有馬温泉、神戸空港との連絡の役割を担います。

特記すべき点として、本来は神戸~徳島間を結ぶ「阿波エクスプレス神戸号」の、新神戸駅~神戸空港間を区間利用できる点があります。



2番のりばは、生田川の橋の上にあります。

こちらは、スイッチバック進入ではありません。



1番のりばと2番のりばの間の高架下には、バス駐車場があります。

ここで折り返しのバスが待機をしています。



「JR高速バス きっぷ売場」

駅構内にあり、バス乗車券の券売機を設置しています。



生田川

新神戸駅の中央を流れ、六甲山地から神戸港へと高低差を下っていきます。



山に囲まれた新神戸駅は、新幹線の高架下に川が流れ、その脇にハイウェイバスのターミナルが配置されます。

地形的条件から、狭い土地に色々と詰め込まれていて、なかなか興味深い場所です。



新神戸駅にハイウェイバスのバスターミナルが出来たのは、比較的最近のことです。1998年の明石海峡大橋開通によって、関西~淡路島~四国が地続きになり、そこには高速バスの新たな需要が生まれました。西日本JRバス、本四海峡バス、JR四国(※当時はJR四国の直営)は「Blueネットワーク」を構築。共同運行する3社のバスには、共通のステッカーを貼付するなど、高速バスの発展に力を注ぎました。神戸側の発着地には、繁華街の三宮に加え、山陽新新幹線の新神戸駅を発着することで、長距離を走る鉄道と高速バスとが繋がりました。淡路島・四国への玄関口になった新神戸駅は、広域な結節点として機能しています。

さて、そんな新神戸駅ですが、1972年の開業から50年以上が経過し、神戸市では、駅前広場の再整備を行う方針を決めました。再整備では、利便性や魅力の向上を図り、駅前広場を人と公共交通優先の空間とする方針です。

バス関係に目を向けると、公共交通(バス・タクシー)を改札階である2階に集約し、乗換えの利便性を向上します。まだ正式な発表はありませんが、これにより、ハイウェイバスのターミナルは、高架下から2階へと移転することとなり、必然的に、新幹線高架下のバスターミナルは、廃止されるものと思われます。

高速バスが、高架下のターミナルを発着する姿は、いつまで見られるのでしょうか。



<撮影2023年5月>
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

Trending Articles