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桧山

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京都府船井郡京丹波町に位置する、桧山(ひのきやま)です。

西日本JRバス、京丹波町営バスが発着します。



桧山は、山陰本線の園部駅~福知山駅間を結ぶ、西日本JRバス「園福線」の拠点となる停留所です。

1939年に路線開設し、鉄道省の省営バス、国鉄バス、JRバスと歴史を重ねてきた「園福線」は、2024年3月31日をもって廃止が決まりました。桧山は、かつての自動車駅で、広大な敷地に、鉄道のようなプラットホーム、数多くの発着場、営業所を有します。

自動車駅について、簡単に説明すると、鉄道の無い駅です。国鉄の旅客列車のかわりにバスが、貨物列車のかわりにトラックが発着しました。鉄道の周遊券等を持っていれば、そのままバスに乗車することも出来ましたし、駅によっては、小荷物の取り扱いもしていました。例えば、東京都内の駅から桧山駅宛で小荷物を送れば、桧山駅で受け取ることも出来たはずです。



ここには、西日本JRバスの京丹波営業所が存在します。

「園福線」の車両基地であり、バス運行の中枢となる場所です。路線廃止に伴い、京丹波営業所の廃止も決まりました。



それでは、桧山停留所を見ていきましょう。

何よりも、鉄道駅の印象を深く植え付けるのが、「西日本JRバス 桧山駅」と表記された駅名看板です。



それから、鉄道の駅を連想させる、プラットホーム。

線路を引けば、列車がきそうな雰囲気です。



プラットホーム中央には、待合室があります。

そして郵便ポスト。



待合室の内部。

ベンチが並びます。



「園福線」の路線図。

桧山は、園部駅へ約30分、福知山駅へ約60分の場所に位置します。



2023年11月現在の「園福線」時刻表。

園部駅方面へ8便、福知山駅方面へ5便を運行しています。園部駅~福知山駅間を直通する便もありますが、その大半は桧山で系統を分離しています。



こちらは、京丹波町営バスの路線図。

その多くは「園福線」と同様に、かつては西日本JRバスが運行していた路線です。路線廃止により、自治体運行のバスに代替しました。

路線図を見ると、かつて桧山は、JRバスが集まる拠点であったのがよくわかります。



2023年11月現在の町営バス時刻表。



他に、プラットホーム上には、飲料の自動販売機や、お手洗いがありました。



出発を待つ、町営バス。



ワンボックスタイプの車両もいます。



さて、午後の福知山駅行きが営業所を出庫してきました。

近隣の学校の下校時刻に合わせて、便を設定しているようです。



福知山駅行きのバスが到着すると、大勢の小学生がバスに乗車しました。



そして、のりばには、町営バスも据え付けられました。下校ラッシュです。

おそらく昔は、つばめのバス達が並んた光景が見られたのでしょう。

そして、最後まで残った「園福線」もまもなく姿を消すことになります。



最後になりますが、西日本JRバス「園福線」が廃止される4月1日以降は、園部駅側が中京交通、福知山駅側が京都交通に引き継がれます。但し、その分離点は桧山ではなく、桧山より福知山側に位置する菟原~丹波大身間が事業者の境目となります。



<撮影2023年11月>
 

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