神奈川県足柄下群箱根町にある伊豆箱根鉄道の元箱根です。伊豆箱根鉄道のバスが乗り入れます。
まずはターミナルの建物です。
中は案内所になっています。バス乗車券の発売も行っているようです。
2010年10月現在の時刻表とバスの案内です。
建物の外にはベンチとコインロッカー、飲料自動販売機がありました。
その隣には3番のりば。箱根湯本、小田原方面ののりばで、一番本数の多い場所です。
ターミナルは元箱根の交差点にあります。隠れていますが右側が3番のりばです。画像の奥が芦ノ湖です。
ターミナルの建物から道路を挟んで反対側には2番、3番のりばとタクシーのりばがあります。
1番のりばのポールです。熱海、湯河原方面が発着します。
路線図と飲料の自動販売機。
1番のりばからターミナルの建物を見てみます。
最後に2番のりばです。こちらは箱根園行き。
箱根山戦争という言葉をご存じですか?戦後、観光地として箱根の開発に力を入れた西武グループと小田急(東急)グループの戦いで、バス事業にあたっては西武グループの伊豆箱根鉄道(駿豆鉄道)と、小田急グループの箱根登山バスが直接のライバルになりました。そういった経緯から、元箱根には西武グループと小田急グループの2つのターミナルがあり、この元箱根は西武グループのターミナルです。近くには西武系の芦ノ湖遊覧船ののりばもあります。ここから離れた場所には小田急グループのターミナルがあり、こちらも小田急系の芦ノ湖遊覧海賊船が発着します。当然、フリーパスやフリークーポンなど、どちらか自社グループでしか使えませんが、近年は西武グループと小田急グループが手を結び、箱根を盛り上げようとしています。
西武グループと小田急グループでバスターミナルが違う元箱根。過去に起こった箱根山戦争の名残です。
<撮影2010年10月>