今回の更新で、バスターミナルなブログのバス乗車記(カテゴリ名:バス旅)は100回目を迎えます(※前・後編にわけたのが5回ありますので記事の本数は105本存在します)。初回の乗車記は2009年2月のJRバス関東「駿府ライナー」でした。あれから約5年。自分自身でもここまで続くとは予想すらしませんでした。
記念すべき100回目を迎えるにあたり、どの乗車記を掲載しようかと悩みました。普通に考えれば「ドリームスリーパー」のような豪華バスといきたいところですが、それでは定番過ぎて面白くない。華があるようなブログでもないので、結局は私にとって強く思い入れのあったバス旅を100回目に選ばせて頂きました。どうぞ、お付き合いください。
広交観光 広島〜徳山線
広島バスセンター6時35分発
早朝6時に広島バスセンター付近のホテルをチェックアウト。12月の広島はまだ夜が明けていません。この日の予定は広島から山口県の徳山まで高速バスで移動する事にしています。
…前夜の事です。広島バスセンター7時10分発に乗ろうかな。いや、少しでもホテルで寝ていたいから8時20分発にしようかしら。高速バス時刻表とニラメッコしながら予定を考えましたが、せっかく旅先に来ているのに寝ていちゃもったいない。よし!一番早い6時35分発にしてやろう。そう意気込んで就寝しました。
そして朝。眠い(-_-)zzz。やっぱり8時20分発にしておけばよかったかな…。まだ覚醒していない頭をかきながら広島バスセンターに到着しました。私が乗車ホームの方を向いた、その時です。「徳山駅」と表示された背の高い高速バスが一瞬だけ私の視界を通り過ぎていきました。時が止まります。
私:「えっ!!」
「エアロクイーンMだ!!!」
その瞬間に頭が覚醒しました。乗車券を購入し、急いでバスが停車した1番のりばへと向かいます。エアロクイーンMが初めて登場したのは1988年。バブル期の第1期高速バスブームの最中でした。観光バスの高級志向、高速バス路線網の拡大、時代の流れに乗って800台近い台数が販売された大ヒットモデルです。ヘッドライトまわりの処理が独特で、動物のパンダに似ている事から「パンダクイーン」と愛称が付けられ親しまれてきました。私が乗車する1番のりばはターミナルの端なのでパンダのお顔を見る事は出来ませんでしたが、それは降車地のお楽しみにしておきます。
エアロクイーンMは、現行販売されているMS9型エアロエース/クイーンよりも2世代前のMS7型です。貸切車でもなかなかお目にかからないのに、路線車のエアロクイーンMに乗るチャンスは今や滅多にありません。この車両は生粋の路線車ではなく貸切車からの転用のようですが、それでも貴重な車両には間違いありません。
乗客は私一人。貸切状態で広島バスセンターを発車しました。広島電鉄の三次バスセンター行きに続いて中筋駅に到着します。停留所には行列ができているのが見えましたが、乗客は三次バスセンター行きに吸い込まれ、こちらの徳山駅前行きには乗車して来ませんでした。
ここで車内を紹介します。4列×11列配列の座席です。スーパーハイデッカーですから眺望もバッチリ♪
広島インターから山陽道に入りました。古い車だと思っていましたが、力強い加速をします。遅い車に追い越しをかけても息切れを感じさせません。それでいて乗り心地も良いです。路面の悪い場所ではわかりやすく反応しますが、減衰は早く安定しています。運転手さんの運転方もあるのかもしれません。電子サスペンションが実用化される前の車種ですが、今でも通用する乗り心地だと思いました。
夜明けです。瀬戸内海を望む空が赤く染まりました。
山口県に入るとトンネルが多くなります。
てっきり最後まで貸切かと思っていましたが、7時39分に到着した玖珂インターで4人が乗車してきました。玖珂インターはパーク&ライド型の駐車場があるバスストップです。広島県と山口県を結ぶ路線ですが、高速道路のバスストップであれば山口県内のみの利用もできます。次に停車した熊毛インターでも1人が乗車してきましたので通勤高速バスとして利用されているようです。
8時をまわり、徳山東インターを下りて徳山駅へと向かいます。途中の停留所で何人か降車がありました。
防長交通の一般路線バスが見えると、終点の徳山駅前に到着。1時間40分間の旅が終わりました。
バスを降りて、やっとパンダのお顔を見る事が出来ました♪
第1期高速バスブームを知らない私にとって、エアロクイーンMは憧れでした。このブログを始めてから約5年。この間に私がエアロクイーンMの路線車を見た事があるのは北海道拓殖バスと広交観光だけです(私が知らないだけで、やんばる急行バスとか探せばまだあると思います)。ずっとバスの旅を続けていれば、いつかは乗車出来るのではないかと漫然と考えていましたが、本当に乗車出来るとは思ってもみませんでした。
”早起きは三文の徳”ということわざがありますが、もう三文どころじゃないです。心の底から早起きして良かった!…そう感じたエアロクイーンMの旅でした。
<撮影2013年12月>
記念すべき100回目を迎えるにあたり、どの乗車記を掲載しようかと悩みました。普通に考えれば「ドリームスリーパー」のような豪華バスといきたいところですが、それでは定番過ぎて面白くない。華があるようなブログでもないので、結局は私にとって強く思い入れのあったバス旅を100回目に選ばせて頂きました。どうぞ、お付き合いください。
広交観光 広島〜徳山線
広島バスセンター6時35分発
早朝6時に広島バスセンター付近のホテルをチェックアウト。12月の広島はまだ夜が明けていません。この日の予定は広島から山口県の徳山まで高速バスで移動する事にしています。
…前夜の事です。広島バスセンター7時10分発に乗ろうかな。いや、少しでもホテルで寝ていたいから8時20分発にしようかしら。高速バス時刻表とニラメッコしながら予定を考えましたが、せっかく旅先に来ているのに寝ていちゃもったいない。よし!一番早い6時35分発にしてやろう。そう意気込んで就寝しました。
そして朝。眠い(-_-)zzz。やっぱり8時20分発にしておけばよかったかな…。まだ覚醒していない頭をかきながら広島バスセンターに到着しました。私が乗車ホームの方を向いた、その時です。「徳山駅」と表示された背の高い高速バスが一瞬だけ私の視界を通り過ぎていきました。時が止まります。
私:「えっ!!」
「エアロクイーンMだ!!!」
その瞬間に頭が覚醒しました。乗車券を購入し、急いでバスが停車した1番のりばへと向かいます。エアロクイーンMが初めて登場したのは1988年。バブル期の第1期高速バスブームの最中でした。観光バスの高級志向、高速バス路線網の拡大、時代の流れに乗って800台近い台数が販売された大ヒットモデルです。ヘッドライトまわりの処理が独特で、動物のパンダに似ている事から「パンダクイーン」と愛称が付けられ親しまれてきました。私が乗車する1番のりばはターミナルの端なのでパンダのお顔を見る事は出来ませんでしたが、それは降車地のお楽しみにしておきます。
エアロクイーンMは、現行販売されているMS9型エアロエース/クイーンよりも2世代前のMS7型です。貸切車でもなかなかお目にかからないのに、路線車のエアロクイーンMに乗るチャンスは今や滅多にありません。この車両は生粋の路線車ではなく貸切車からの転用のようですが、それでも貴重な車両には間違いありません。
乗客は私一人。貸切状態で広島バスセンターを発車しました。広島電鉄の三次バスセンター行きに続いて中筋駅に到着します。停留所には行列ができているのが見えましたが、乗客は三次バスセンター行きに吸い込まれ、こちらの徳山駅前行きには乗車して来ませんでした。
ここで車内を紹介します。4列×11列配列の座席です。スーパーハイデッカーですから眺望もバッチリ♪
広島インターから山陽道に入りました。古い車だと思っていましたが、力強い加速をします。遅い車に追い越しをかけても息切れを感じさせません。それでいて乗り心地も良いです。路面の悪い場所ではわかりやすく反応しますが、減衰は早く安定しています。運転手さんの運転方もあるのかもしれません。電子サスペンションが実用化される前の車種ですが、今でも通用する乗り心地だと思いました。
夜明けです。瀬戸内海を望む空が赤く染まりました。
山口県に入るとトンネルが多くなります。
てっきり最後まで貸切かと思っていましたが、7時39分に到着した玖珂インターで4人が乗車してきました。玖珂インターはパーク&ライド型の駐車場があるバスストップです。広島県と山口県を結ぶ路線ですが、高速道路のバスストップであれば山口県内のみの利用もできます。次に停車した熊毛インターでも1人が乗車してきましたので通勤高速バスとして利用されているようです。
8時をまわり、徳山東インターを下りて徳山駅へと向かいます。途中の停留所で何人か降車がありました。
防長交通の一般路線バスが見えると、終点の徳山駅前に到着。1時間40分間の旅が終わりました。
バスを降りて、やっとパンダのお顔を見る事が出来ました♪
第1期高速バスブームを知らない私にとって、エアロクイーンMは憧れでした。このブログを始めてから約5年。この間に私がエアロクイーンMの路線車を見た事があるのは北海道拓殖バスと広交観光だけです(私が知らないだけで、やんばる急行バスとか探せばまだあると思います)。ずっとバスの旅を続けていれば、いつかは乗車出来るのではないかと漫然と考えていましたが、本当に乗車出来るとは思ってもみませんでした。
”早起きは三文の徳”ということわざがありますが、もう三文どころじゃないです。心の底から早起きして良かった!…そう感じたエアロクイーンMの旅でした。
<撮影2013年12月>