高速はこだて号 道南バス
函館駅前ターミナル 23時55分発
寒さの厳しい2011年2月夜の函館駅前バスターミナルです。函館に来たのは趣味の会合のためでした。会合は無事に終了し、その後打ち上げが御開きになり解散、体調的には函館市内のホテルに泊まって身体を休めたかったのですが、私にはどうしても「高速はこだて号」の函館発の夜行に乗りたい理由がありました。その理由は…道南バスのスペースウィングAに乗りたかったからです。
湯の川温泉からやって来た「高速はこだて号」の夜行便が到着しました。読み通り、道南バスのスペースウィングAです(ニヤリっ!)三菱ふそうからOEM供給を受け、日産ディーゼルで販売されていたスペースウィングAですが、路線車としての導入例は非常に少なく、私が乗車した2011年の時点では、おそらくこの車と富士急湘南バスの「金太郎号」で使われている車の計2台しか存在しないと思われます。(ハイデッカーのスペースアローAはそれなりに見かけます)そんな貴重な車なので機会あれば是非乗車したいと思っていました。
ドアの前で改札を受けて車内に入りました。さっそく車体番号が記載されている銘板を確認するも日産ディーゼルの名前ではなく、三菱ふそうと書いてありガッカリ…。しかし、運転席のハンドルを見ると…
ををっ!!三菱ふそうのスリーダイヤではなく、UDのロゴが入っています。紛れもなくスペースウィングAです。
私の座席は狙った訳でもないのにトイレ前の8番。ラッキー!後ろに気兼ねなくリクライニング出来ます。
ドアが閉まって定刻通りに発車しました。よくよく考えてみると、エアロクイーンも含めてこの新型タイプにまともに乗車したのは今日が初めて。厳密には観光車は過去に10分間ぐらい乗車した事があったのですが、楽しむ暇もなく降車してしまった思い出があります。初めてまともに乗車する新型タイプがOEM車だんて、何だか変な感じです。
バスは順調に走ります。まだ消灯ではないのでカーテンの隙間から外をチラ見しようと、カーテンに指をかけるとカーテンの外側だけ室温が別世界(寒っ!!)慌てて指を元に戻します。2月の深夜の函館ですから、外は当然氷点下。カーテン1枚でここまで保温になるものかと驚きました。窓側足元には空調のダクトがあり、ポカポカと熱を発しているので窓側でも寒くありません。むしろ足を乗せると温かくて眠気を誘ってきます。
ちなみに車内は独立3列シート、可動式の枕にフットレスト、レッグレスト、毛布、スリッパ、ヘッドホン(ラジオ)の設備があります。
1時15分に桔梗を乗車無しで通過すると、車内は消灯になりました。それではおやすみなさい…zzz
おはようございます。4時56分に高速を降り、室内灯が点灯になりました。寝るポジションが決まらなくて右を向いたり、左を向いたり、足が痺れたり(何故?!)と色々ありましたが、そのうち気持ち良く就寝。起床時しても睡眠の充実感があったのは窓側足元の暖房ダクトのおかげだと思います。
大谷地バスターミナルでは降車はなかったものの、南郷18丁目駅で1名、北2条西3丁目で1名降車がありました。
5時25分、終点の札幌駅前バスターミナルに到着しました。
全ての乗客を降ろし、車庫へ帰っていく道南バスのスペースウィングA。車体に付着した白い粉雪がこれまで走ってきた過酷な環境を物語っているようです。
日産ディーゼルはUDトラックスへと社名が変わり、まもなくしてバスの製造は行わなくなりました。三菱ふそうからのOEMも終了し、路線バスとしては新たなスペースウィングAが増える事はないでしょう。(ツアーから路線に参入する事業者でスペースウィングAを持っていれば増えるかもしれません)北海道という厳しい環境ですが、日産ディーゼルの名前を受け継ぐ最後の世代として、末長く頑張って欲しいと思わずにはいられません。
<撮影2011年2月>
函館駅前ターミナル 23時55分発
寒さの厳しい2011年2月夜の函館駅前バスターミナルです。函館に来たのは趣味の会合のためでした。会合は無事に終了し、その後打ち上げが御開きになり解散、体調的には函館市内のホテルに泊まって身体を休めたかったのですが、私にはどうしても「高速はこだて号」の函館発の夜行に乗りたい理由がありました。その理由は…道南バスのスペースウィングAに乗りたかったからです。
湯の川温泉からやって来た「高速はこだて号」の夜行便が到着しました。読み通り、道南バスのスペースウィングAです(ニヤリっ!)三菱ふそうからOEM供給を受け、日産ディーゼルで販売されていたスペースウィングAですが、路線車としての導入例は非常に少なく、私が乗車した2011年の時点では、おそらくこの車と富士急湘南バスの「金太郎号」で使われている車の計2台しか存在しないと思われます。(ハイデッカーのスペースアローAはそれなりに見かけます)そんな貴重な車なので機会あれば是非乗車したいと思っていました。
ドアの前で改札を受けて車内に入りました。さっそく車体番号が記載されている銘板を確認するも日産ディーゼルの名前ではなく、三菱ふそうと書いてありガッカリ…。しかし、運転席のハンドルを見ると…
ををっ!!三菱ふそうのスリーダイヤではなく、UDのロゴが入っています。紛れもなくスペースウィングAです。
私の座席は狙った訳でもないのにトイレ前の8番。ラッキー!後ろに気兼ねなくリクライニング出来ます。
ドアが閉まって定刻通りに発車しました。よくよく考えてみると、エアロクイーンも含めてこの新型タイプにまともに乗車したのは今日が初めて。厳密には観光車は過去に10分間ぐらい乗車した事があったのですが、楽しむ暇もなく降車してしまった思い出があります。初めてまともに乗車する新型タイプがOEM車だんて、何だか変な感じです。
バスは順調に走ります。まだ消灯ではないのでカーテンの隙間から外をチラ見しようと、カーテンに指をかけるとカーテンの外側だけ室温が別世界(寒っ!!)慌てて指を元に戻します。2月の深夜の函館ですから、外は当然氷点下。カーテン1枚でここまで保温になるものかと驚きました。窓側足元には空調のダクトがあり、ポカポカと熱を発しているので窓側でも寒くありません。むしろ足を乗せると温かくて眠気を誘ってきます。
ちなみに車内は独立3列シート、可動式の枕にフットレスト、レッグレスト、毛布、スリッパ、ヘッドホン(ラジオ)の設備があります。
1時15分に桔梗を乗車無しで通過すると、車内は消灯になりました。それではおやすみなさい…zzz
おはようございます。4時56分に高速を降り、室内灯が点灯になりました。寝るポジションが決まらなくて右を向いたり、左を向いたり、足が痺れたり(何故?!)と色々ありましたが、そのうち気持ち良く就寝。起床時しても睡眠の充実感があったのは窓側足元の暖房ダクトのおかげだと思います。
大谷地バスターミナルでは降車はなかったものの、南郷18丁目駅で1名、北2条西3丁目で1名降車がありました。
5時25分、終点の札幌駅前バスターミナルに到着しました。
全ての乗客を降ろし、車庫へ帰っていく道南バスのスペースウィングA。車体に付着した白い粉雪がこれまで走ってきた過酷な環境を物語っているようです。
日産ディーゼルはUDトラックスへと社名が変わり、まもなくしてバスの製造は行わなくなりました。三菱ふそうからのOEMも終了し、路線バスとしては新たなスペースウィングAが増える事はないでしょう。(ツアーから路線に参入する事業者でスペースウィングAを持っていれば増えるかもしれません)北海道という厳しい環境ですが、日産ディーゼルの名前を受け継ぐ最後の世代として、末長く頑張って欲しいと思わずにはいられません。
<撮影2011年2月>