WILLER EXPRESS関東 「WILLER EXPRESS」
山形駅 8時45分発
今、山形と新宿を結ぶ昼行高速バスがあるのをご存じですか?
何気なくウィラーの高速バス時刻表を読んでいて発見した昼行路線。東北旅行と組み合わせて乗車してきました。
おはようございます。朝陽がまぶしい山形駅の西口です。発車の約30分前にウィラーから案内メールが届きました。メールによると、指定された座席は3B。
・・・えっ?!B席?!
今日は9月の平日、しかも昼行路線です。正直言って「乗る人はいないだろう・・・」と、勝手にガラガラだと決めつけていました。
ところがです。発車までに集まった乗客は20人超え。
もう1度書きます。今日は9月の平日、それも半日かかる山形から新宿への昼行路線です。この時間帯の、この区間に、こんなにも需要があるのかと驚くばかりでした。
8時45分に発車。私の隣は福島駅から乗車してくるようです。車内を見回すと、前方に男性、後方に女性が着席しています。極力同性同士になるようにしているのでしょうか。4ヶ国語の車内放送が流れ、運転手さんから補足事項の説明があります。休憩は国見SA、安達太良SA、佐野SAの3か所を予定しています。
山形駅を出て約15分後に山形自動車道に入りました。いかにも峠越えという雄大な景色の中を走行します。
この便の仕様は、ウィラーを代表する座席「リラックス」の最新型「リラックス<NEW>」です。プライベート空間を創出するカノピーが大きくなり、ドリンクホルダーやコンセントの設置、座り心地のグレードアップが行われました。同時に最新鋭の安全性を誇る新保安基準に対応した座席になっています。
4列×10列の、いわゆる「ゆったり4列タイプ」でフットレスト、レッグレストを装備します。
毛布とウィラーの広報誌。
個人的には、首にジャストフィットするよう改良された枕がツボでした。
気が付くと会津バスとすれ違いました。いつの間にか東北自動車道に入っていたようです。窓の外の景色は険しい山々から、のどかな田んぼへと変化しています。
福島県に入ると、国見SAで最初の20分間休憩です。とっても良い天気(^O^)/
国見SAを出ると福島飯坂インターを下りて10時50分に福島駅に到着。ここで数名の乗車がありました。この便は山形駅と福島駅で乗客を集めるのですね。
11時30分には2度目の休憩地である安達太良SAへ。駐車場に入ると既にピンクのバスが駐車しています。仙台発、新宿行きの「WILLER EXPRESS」で、担当はニュープリンス高速バスのようです。「同じ色のバスがいるので注意してください」運転手さんは一言加えてからドアを開けました。しばらくすると、「さくら高速バス」を運行する桜交通も到着。こちらも仙台発の新宿行きです。
20分間の休憩を終えると、バスは新宿を目指して再び走り始めます。隣席の方もいますし、ここからは睡眠タイムにしましょう。ゆっくりとリクライニングシートを倒し、続いてカノピーを動かした時に「キュッ♪」と部品がこすれるような音がしました。一瞬ですし、大した音ではないのですが、カノピーが無音で動いたら、もっとスマートかもしれません。
さて、大きく改良されたカノピーを降ろすと、私だけのプライベート空間が広がります。個人的に4列シートのB席やC席が苦手なところは、人に囲まれて疲れてしまうところです。でも、このカノピーがあるおかげで、これまでとは違うプライベート感を感じました。これなら4列夜行でも抵抗感が薄れそうです。
それでは、おやすみなさい・・・・zzz
気持ちよく寝て、目がさめると佐野SAに入るところでした。ここで最後の休憩です。睡眠が満たされたからか、空腹感を覚えます。約20分の休憩なので軽くスナックコーナーで済ませましょう。佐野名物の「いもフライ」と栃木名物「レモン牛乳」を使ったソフトクリームを購入。あぁ幸せ(*^_^*)
ところで、今回のバスのチケットは、東北旅行中にウィラートラベルのサイトから前日購入しました。最初は普通に購入(この日の価格は4400円でした)しようとしましたが、この時は会員サイトに「ケータイ予約専用の200円割引クーポン」がある事を発見。画面を戻してクーポンを取得し、結果的に4200円で購入する事が出来ました。購入が終わると、続けてホテル予約が出来る旨が表示されます。実は勝手気ままな旅行だったので、今晩の宿がまだ決まっていなかったのです。残念ながら立地や価格面で私の希望する条件のホテルは見つかりませんでしたが、バスの予約が済んだら次は宿の手配と考えていただけに、こちらの欲しい機能が目の前にあるような感じでした。クーポンといい、本当に商売が上手いと思いました。
バスは順調に走行し、定刻通り15時25分に終点のWILLERバスターミナル新宿西口に到着。6時間40分の旅でした。
…山形と東京都内を結ぶ昼行便の高速バスは、2009年1月まで東北急行バスが4列シート38席仕様の「レインボー号」を、東京駅・浜松町バスターミナルを起終点にして運行していました。今回乗車した「WILLER EXPRESS」の昼行便が登場したのが「2014年7月31日」の時刻表からなので、この区間の昼行高速バスは5年半ぶりに復活した事になります。5年半前の運賃は6420円。現在は出発日別の運賃を採用しているので4100〜6000円(2014年7月31日〜2015年1月4日)という幅運賃ですが、いずれの日も5年半前より安い価格です。
今回の乗車が、たまたま乗客の多い日だった可能性もありますが、かつて東北急行バスが昼行便をやめてしまった区間で「WILLER EXPRESS」が平日に20人以上の乗客を集める事が出来たのは、単純に価格のせいでしょうか。もしも、同じ価格で東北急行バスやJRバス東北、山交バスが昼行便を今、運行したら、同じだけの乗客を集める事は出来るのでしょうか。
その疑問の答えはわかりませんが、今回乗車して、戦略次第で高速バスの需要は、まだまだ伸ばせるのではないか。そんな気がしました。
<撮影2014年9月>
山形駅 8時45分発
今、山形と新宿を結ぶ昼行高速バスがあるのをご存じですか?
何気なくウィラーの高速バス時刻表を読んでいて発見した昼行路線。東北旅行と組み合わせて乗車してきました。
おはようございます。朝陽がまぶしい山形駅の西口です。発車の約30分前にウィラーから案内メールが届きました。メールによると、指定された座席は3B。
・・・えっ?!B席?!
今日は9月の平日、しかも昼行路線です。正直言って「乗る人はいないだろう・・・」と、勝手にガラガラだと決めつけていました。
ところがです。発車までに集まった乗客は20人超え。
もう1度書きます。今日は9月の平日、それも半日かかる山形から新宿への昼行路線です。この時間帯の、この区間に、こんなにも需要があるのかと驚くばかりでした。
8時45分に発車。私の隣は福島駅から乗車してくるようです。車内を見回すと、前方に男性、後方に女性が着席しています。極力同性同士になるようにしているのでしょうか。4ヶ国語の車内放送が流れ、運転手さんから補足事項の説明があります。休憩は国見SA、安達太良SA、佐野SAの3か所を予定しています。
山形駅を出て約15分後に山形自動車道に入りました。いかにも峠越えという雄大な景色の中を走行します。
この便の仕様は、ウィラーを代表する座席「リラックス」の最新型「リラックス<NEW>」です。プライベート空間を創出するカノピーが大きくなり、ドリンクホルダーやコンセントの設置、座り心地のグレードアップが行われました。同時に最新鋭の安全性を誇る新保安基準に対応した座席になっています。
4列×10列の、いわゆる「ゆったり4列タイプ」でフットレスト、レッグレストを装備します。
毛布とウィラーの広報誌。
個人的には、首にジャストフィットするよう改良された枕がツボでした。
気が付くと会津バスとすれ違いました。いつの間にか東北自動車道に入っていたようです。窓の外の景色は険しい山々から、のどかな田んぼへと変化しています。
福島県に入ると、国見SAで最初の20分間休憩です。とっても良い天気(^O^)/
国見SAを出ると福島飯坂インターを下りて10時50分に福島駅に到着。ここで数名の乗車がありました。この便は山形駅と福島駅で乗客を集めるのですね。
11時30分には2度目の休憩地である安達太良SAへ。駐車場に入ると既にピンクのバスが駐車しています。仙台発、新宿行きの「WILLER EXPRESS」で、担当はニュープリンス高速バスのようです。「同じ色のバスがいるので注意してください」運転手さんは一言加えてからドアを開けました。しばらくすると、「さくら高速バス」を運行する桜交通も到着。こちらも仙台発の新宿行きです。
20分間の休憩を終えると、バスは新宿を目指して再び走り始めます。隣席の方もいますし、ここからは睡眠タイムにしましょう。ゆっくりとリクライニングシートを倒し、続いてカノピーを動かした時に「キュッ♪」と部品がこすれるような音がしました。一瞬ですし、大した音ではないのですが、カノピーが無音で動いたら、もっとスマートかもしれません。
さて、大きく改良されたカノピーを降ろすと、私だけのプライベート空間が広がります。個人的に4列シートのB席やC席が苦手なところは、人に囲まれて疲れてしまうところです。でも、このカノピーがあるおかげで、これまでとは違うプライベート感を感じました。これなら4列夜行でも抵抗感が薄れそうです。
それでは、おやすみなさい・・・・zzz
気持ちよく寝て、目がさめると佐野SAに入るところでした。ここで最後の休憩です。睡眠が満たされたからか、空腹感を覚えます。約20分の休憩なので軽くスナックコーナーで済ませましょう。佐野名物の「いもフライ」と栃木名物「レモン牛乳」を使ったソフトクリームを購入。あぁ幸せ(*^_^*)
ところで、今回のバスのチケットは、東北旅行中にウィラートラベルのサイトから前日購入しました。最初は普通に購入(この日の価格は4400円でした)しようとしましたが、この時は会員サイトに「ケータイ予約専用の200円割引クーポン」がある事を発見。画面を戻してクーポンを取得し、結果的に4200円で購入する事が出来ました。購入が終わると、続けてホテル予約が出来る旨が表示されます。実は勝手気ままな旅行だったので、今晩の宿がまだ決まっていなかったのです。残念ながら立地や価格面で私の希望する条件のホテルは見つかりませんでしたが、バスの予約が済んだら次は宿の手配と考えていただけに、こちらの欲しい機能が目の前にあるような感じでした。クーポンといい、本当に商売が上手いと思いました。
バスは順調に走行し、定刻通り15時25分に終点のWILLERバスターミナル新宿西口に到着。6時間40分の旅でした。
…山形と東京都内を結ぶ昼行便の高速バスは、2009年1月まで東北急行バスが4列シート38席仕様の「レインボー号」を、東京駅・浜松町バスターミナルを起終点にして運行していました。今回乗車した「WILLER EXPRESS」の昼行便が登場したのが「2014年7月31日」の時刻表からなので、この区間の昼行高速バスは5年半ぶりに復活した事になります。5年半前の運賃は6420円。現在は出発日別の運賃を採用しているので4100〜6000円(2014年7月31日〜2015年1月4日)という幅運賃ですが、いずれの日も5年半前より安い価格です。
今回の乗車が、たまたま乗客の多い日だった可能性もありますが、かつて東北急行バスが昼行便をやめてしまった区間で「WILLER EXPRESS」が平日に20人以上の乗客を集める事が出来たのは、単純に価格のせいでしょうか。もしも、同じ価格で東北急行バスやJRバス東北、山交バスが昼行便を今、運行したら、同じだけの乗客を集める事は出来るのでしょうか。
その疑問の答えはわかりませんが、今回乗車して、戦略次第で高速バスの需要は、まだまだ伸ばせるのではないか。そんな気がしました。
<撮影2014年9月>