その1の続きです。
残念ながら時間がなくなってしまったので、富岡製糸場近隣での昼食は諦めました。
スイーツが美味しそうな古民家カフェとか・・・
昭和レトロな軽喫茶店とか・・気になっているお店はいくつかあったのですが、次回の楽しみにする事にします。
でもお腹は空いているので、上州名物の「焼きまんじゅう」!
そして精肉店で「コロッケ」を揚げてもらいました。これはこれで楽しい♪
ちなみに富岡製糸場の前には”おぎのや”もあります。「峠の釜飯」を買って車内で食べるのもいいかもしれませんね。
・・・そうこうしているうちに発車時刻が迫ってきました。お土産を購入し、足早にバスが停車しているP2上町駐車場へと戻りました。しかし、発車時刻の11時40分を過ぎても全員が集まっていません。そのうち運転手さんの携帯電話に連絡があったのか、1組の御夫婦が駐車場を間違えてしまったという事がわかりました。
7~8分して戻ってきた御夫婦。車内に入ると乗客に向かって「申し訳ありません」と謝ります。車内の乗客達は「大丈夫ですよ~」「おかえりなさい(^O^)」と全く気にしていません。同じ目的を持って、ほぼ一緒に行動しているからでしょうか、何やら不思議な連帯感が出来ていました。こんな乗合バスは初めてです(笑)
バスは再び富岡インターから上信越道へと入り、関越自動車道に戻ってきました。
途中のパーキングエリアで休憩(予定)があるので、富岡製糸場で昼食を食べそびれてしまっても、軽食程度なら仕入れる事が出来ます。私は珈琲とお菓子を購入して、車内で食べていました。
渋川伊香保インターで高速を降りて、最初に目指すは伊香保温泉です。バスはどんどん山道を登っていきます。信号待ちで停車していると、乗客から「○○ホテルに行きたいんだけど足が悪く、階段が大変で・・・」なんて相談が運転手さんに寄せられました。運転手さんは「○○ホテルですか。それなら石段街口ではなく、バスターミナルで降りて、ホテルに連絡して迎えに来てもらった方がいいかもしれませんね」・・・なんて回答がすぐに出てきます。この素晴らしいスキルは地場の乗合バス事業者である関越交通だからこそ出せるものでしょうか。
伊香保温泉地区では、御夫婦の2人が降車されました。「明日の御乗車もバスターミナルでよろしいですか?」…降車された御夫婦は、東武トラベルの宿泊プランで1泊されるようです。ちなみに伊香保地区なら日帰り昼食プランの設定もあり、伊香保の旅館で昼食を食べて、今度は約2時間半後に戻ってくる「伊香保・四万温泉シャトル」に乗車して太田駅に戻る事も出来ます。(太田駅からは再び「特急りょうもう号」で帰宅)
伊香保温泉から終点の四万温泉までは約1時間の道程。一般道を淡々と走行します。
そして四万温泉へ。
14時00分、終点の四万温泉に到着しました。降車した乗客らは、それぞれが宿泊する旅館やホテルに向かったようで、片道乗車したのは私だけだったようです。
バスは20分後に今度は太田駅行きの「伊香保・四万温泉シャトル」として折り返していきます。往路は富岡製糸場を経由したために所要時間が4時間50分かかりましたが、復路は四万温泉と伊香保温泉で乗客を集めるだけなので、2時間40分で太田駅まで到着します。
最近では、関西の中央交通バスが、大阪と山陰の香住間を運行している「かにバス香住号」の出石で60分休憩(香住発のみ)があり、「皿そば」を食べるオプションが別途用意されているなど、2地点間の移動に付加要素が加えられる乗合バスが見られます。こちらは旅行パックの貸切バスを乗合化したものですが、今回乗車した「伊香保・四万温泉シャトル」もこのような性格に近い乗合バスです。
貸切ではなく、わざわざ乗合で運行するメリットを考えると、単純に誰でも気軽に乗車出来るようになった点が浮かびます。個人的には、お一人様の敷居が下がったような気がしました。貸切バスで移動するツアーだと、団体旅行の印象を持ってしまいそうですが、乗合バスとして売られていれば、一人旅でも乗車しやすい印象を持つと思います。
グループや家族連れには旅行会社が「シャトルバスで行く、富岡製糸場と温泉プラン」で売り、個人客にはバス事業者が「温泉行きの乗合バス(休憩時間に富岡製糸場を見学出来ます)」で売れば、1台のバスを客層の違う2つのチャンネルで集客する事が出来そうです。(※ちなみに今回の旅行パックでは、旅館や日程によっては1人でも宿泊プランを選択出来ます)
…最後に、このような「2地点間の移動+目的」という乗合バスには発展性があると思います。今回のような観光地だけではなく、例えば東京駅発、大阪駅行きの夜行バスが、途中の入浴施設で1時間休憩すれば、乗車前に銭湯を探す必要がなく、ギリギリまで仕事をしたり、ギリギリまで遊んでいても、入浴してサッパリと朝を迎える事が出来ます。特に汗をかく夏には強いニーズがあるのではないでしょうか。発展のさせ方次第で、高速バスの旅がますます魅力的なものになると思います。
「伊香保・四万温泉シャトル」は冬の温泉シーズンである3月31日までの運行です。高速乗合バスの新しいカタチが見えた旅でした。
<撮影2015年2月>
残念ながら時間がなくなってしまったので、富岡製糸場近隣での昼食は諦めました。
スイーツが美味しそうな古民家カフェとか・・・
昭和レトロな軽喫茶店とか・・気になっているお店はいくつかあったのですが、次回の楽しみにする事にします。
でもお腹は空いているので、上州名物の「焼きまんじゅう」!
そして精肉店で「コロッケ」を揚げてもらいました。これはこれで楽しい♪
ちなみに富岡製糸場の前には”おぎのや”もあります。「峠の釜飯」を買って車内で食べるのもいいかもしれませんね。
・・・そうこうしているうちに発車時刻が迫ってきました。お土産を購入し、足早にバスが停車しているP2上町駐車場へと戻りました。しかし、発車時刻の11時40分を過ぎても全員が集まっていません。そのうち運転手さんの携帯電話に連絡があったのか、1組の御夫婦が駐車場を間違えてしまったという事がわかりました。
7~8分して戻ってきた御夫婦。車内に入ると乗客に向かって「申し訳ありません」と謝ります。車内の乗客達は「大丈夫ですよ~」「おかえりなさい(^O^)」と全く気にしていません。同じ目的を持って、ほぼ一緒に行動しているからでしょうか、何やら不思議な連帯感が出来ていました。こんな乗合バスは初めてです(笑)
バスは再び富岡インターから上信越道へと入り、関越自動車道に戻ってきました。
途中のパーキングエリアで休憩(予定)があるので、富岡製糸場で昼食を食べそびれてしまっても、軽食程度なら仕入れる事が出来ます。私は珈琲とお菓子を購入して、車内で食べていました。
渋川伊香保インターで高速を降りて、最初に目指すは伊香保温泉です。バスはどんどん山道を登っていきます。信号待ちで停車していると、乗客から「○○ホテルに行きたいんだけど足が悪く、階段が大変で・・・」なんて相談が運転手さんに寄せられました。運転手さんは「○○ホテルですか。それなら石段街口ではなく、バスターミナルで降りて、ホテルに連絡して迎えに来てもらった方がいいかもしれませんね」・・・なんて回答がすぐに出てきます。この素晴らしいスキルは地場の乗合バス事業者である関越交通だからこそ出せるものでしょうか。
伊香保温泉地区では、御夫婦の2人が降車されました。「明日の御乗車もバスターミナルでよろしいですか?」…降車された御夫婦は、東武トラベルの宿泊プランで1泊されるようです。ちなみに伊香保地区なら日帰り昼食プランの設定もあり、伊香保の旅館で昼食を食べて、今度は約2時間半後に戻ってくる「伊香保・四万温泉シャトル」に乗車して太田駅に戻る事も出来ます。(太田駅からは再び「特急りょうもう号」で帰宅)
伊香保温泉から終点の四万温泉までは約1時間の道程。一般道を淡々と走行します。
そして四万温泉へ。
14時00分、終点の四万温泉に到着しました。降車した乗客らは、それぞれが宿泊する旅館やホテルに向かったようで、片道乗車したのは私だけだったようです。
バスは20分後に今度は太田駅行きの「伊香保・四万温泉シャトル」として折り返していきます。往路は富岡製糸場を経由したために所要時間が4時間50分かかりましたが、復路は四万温泉と伊香保温泉で乗客を集めるだけなので、2時間40分で太田駅まで到着します。
最近では、関西の中央交通バスが、大阪と山陰の香住間を運行している「かにバス香住号」の出石で60分休憩(香住発のみ)があり、「皿そば」を食べるオプションが別途用意されているなど、2地点間の移動に付加要素が加えられる乗合バスが見られます。こちらは旅行パックの貸切バスを乗合化したものですが、今回乗車した「伊香保・四万温泉シャトル」もこのような性格に近い乗合バスです。
貸切ではなく、わざわざ乗合で運行するメリットを考えると、単純に誰でも気軽に乗車出来るようになった点が浮かびます。個人的には、お一人様の敷居が下がったような気がしました。貸切バスで移動するツアーだと、団体旅行の印象を持ってしまいそうですが、乗合バスとして売られていれば、一人旅でも乗車しやすい印象を持つと思います。
グループや家族連れには旅行会社が「シャトルバスで行く、富岡製糸場と温泉プラン」で売り、個人客にはバス事業者が「温泉行きの乗合バス(休憩時間に富岡製糸場を見学出来ます)」で売れば、1台のバスを客層の違う2つのチャンネルで集客する事が出来そうです。(※ちなみに今回の旅行パックでは、旅館や日程によっては1人でも宿泊プランを選択出来ます)
…最後に、このような「2地点間の移動+目的」という乗合バスには発展性があると思います。今回のような観光地だけではなく、例えば東京駅発、大阪駅行きの夜行バスが、途中の入浴施設で1時間休憩すれば、乗車前に銭湯を探す必要がなく、ギリギリまで仕事をしたり、ギリギリまで遊んでいても、入浴してサッパリと朝を迎える事が出来ます。特に汗をかく夏には強いニーズがあるのではないでしょうか。発展のさせ方次第で、高速バスの旅がますます魅力的なものになると思います。
「伊香保・四万温泉シャトル」は冬の温泉シーズンである3月31日までの運行です。高速乗合バスの新しいカタチが見えた旅でした。
<撮影2015年2月>