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市役所前 その2

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4番線に新潟駅前からのBRT「萬代橋ライン」が到着。乗り換えられる右側の6番線と7番線にもバスが到着しました。

BRT「萬代橋ライン」運行開始による路線・系統の再編が行われた結果、乗り換えが必要になってしまうケースが生まれました。そこで運賃が高額にならないよう、市役所前のような「乗り換えポイント」でバスを降車後、60分以内に同じ「乗り換えポイント」で乗り換えて乗車した場合には、ICカード「りゅーと」や「のりかえ現金カード」を利用すると合計運賃がBRT開業前と同額で利用できる割引制度、「まち割60」がスタートしています。



上の画像と反対側から見ました。

そもそも何故、新潟市ではBRTを導入したのでしょうか。市によると、「バス路線の集約によって生じた余力を郊外路線の増便に回し、市域全体で公共交通を改善し、持続可能な交通にしていこうというもの」とされています。

これまでの運行系統では、郊外からの各路線が独自に街の中心部へ集まってきます。このために中心部ではバスの輸送力が過剰になりがちで、乗車率が低かったり、ダンゴ運転になってしまったり、のりばの数が多くてわかりにくかったりと、効率的ではありませんでした。そこで、いくつかの「乗り換えポイント」を設け、大きな幹であるBRT「萬代橋ライン」を主軸に、枝葉となる「郊外等の路線」と乗り換える方式に再構築しました。

バスの数や運転手さんには限りがありますが、余力となった分を郊外等に回すことで、便数の少なかった路線で増便を行う事が可能になりました。またBRT化を契機に停留所の設備面を充実する事で、主軸となるバスを一層魅力あるものにするなど、全体の利便性が向上しています。



今度は新潟駅方面への のりばを紹介します。左側が今まで紹介していた4~7番線。道路を挟んで右側が、新潟駅前行きの1番線・2番線です。



まずは降車専用の2番線。郊外等から路線が集まってきます。



2番線を降りて、すぐ前が、新潟駅前行きBRT「萬代橋ライン」の発着する1番線。この乗り換えも短い距離で移動が可能です。



発車案内です。この先の万代シテイや新潟駅前での乗り換え案内も表示されていました。



停留所の駅名標。



2015年11月現在、新潟駅前行きBRT「萬代橋ライン」の時刻表です。快速便も含め、日中でも10分に1本は便数が確保されていました。



到着案内。



1番線から発車する新潟駅前行き。



今回、紹介した1番線、2番線、4~7番線以外の停留所はそのままのようです。



停留所に屋根が付いて、案内を強化して、空調が効いた待合所があると、もう「立派な街のランドマーク」であると感じました。(一つ上の画像と見比べて下さい)

すべての停留所にこのような立派な設備を設けるのは難しいかと思いますが、途中停留所のように簡易的なものでもデザイン性や機能性を工夫すれば、利用する側からの見え方や感じ方も変わるかもしれません。



最後に、今回のBRT導入は、新潟市が連接バスや乗り換え施設を整備し、バス事業者が利用する「公設民営」方式を採用しています。公費での負担ですが、これは持続可能なまちづくりのための必要な経費との考えによるもの。様々な意見がありますが、バス事業者や自治体だけではなく、バス路線の維持や発展について利用者の関心が高まるのは意義のある事かもしれません。

BRT「萬代橋ライン」は始まったばかりで改善が出来そうな点も多くあるかと思います。これから段階を踏んで事業が進んでいくようなので、より良い交通機関になるといいなと思いました。



<撮影2015年11月>

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