那須サファリパークで「ライオンバス」として活躍しているMS725です。
以前、古いバスを研究している方のHPで、このバスの存在を知り、訪問してみました。
その方の調査によると、元はJRバス関東の高速車だったようです。
ホワイトタイガーの装飾をし、活躍の場を高速道路からサファリへと移しました。
動物たちが生活するサファリゾーンを走行するために、窓ガラス部には格子が取り付けられています。
ボディ上部には、いくつもの投光器が設置され、ナイトサファリにも対応。
車内に目を向けると、座席番号の札や降車ボタンなどが残っていました。
JRバス関東のMS725は、1987年度に30台を超える台数を導入しています。おそらくですが、1987年4月の国鉄分割民営化から、1988年のJRバス関東分社化までの1年間にだけ存在した、東日本旅客鉄道直営時代(JR東日本バス)に導入されたモデルと思われます。古いバスファンの方には、フロント2枚窓のエアロバスと表現すれば、伝わるでしょうか。
国鉄分割民営化により、国鉄バスの基本方針5原則(鉄道の)先行、代行、培養、短絡、補完・・・の縛りがなくなると、JR東日本バス(JRバス関東)は「つくば線」や「諏訪岡谷線」等をはじめとする高速バス路線網の拡充を図り、今の地位を築き上げます。その礎になった存在とも言える、貴重な車両である事は間違いありません。
さて、こんな車両もいました。元JRバス関東の5E+LV314だそうです。
このような車両たちがゴロゴロ。どのバスが来るか楽しみですね(^^)
余談ですが、春に、東京駅から那須サファリパークまでの高速バスが開業しました。
東京駅と那須を結ぶ「那須ハイランドエクスプレス」。
那須サファリパーク入口で降車すると、徒歩5分でサファリパークにへたどり着けます。(運行日にご注意を。冬季は運休です)