神奈川県、足柄下郡箱根町に位置する、強羅駅です。
箱根登山鉄道の鉄道線「箱根登山電車」の代行バス・臨時バスと、鋼索線「箱根登山ケーブルカー」の代行バスが発着します。
私が訪れた2020年1月現在、「箱根登山電車」は2019年に発生した台風19号被害の影響により、2019年10月12日から箱根湯本~強羅間で運転を見合わせています。復旧作業に時間がかかるために運転再開は2020年秋頃とされ、その間は代行バス・臨時バスによる振替輸送に決まりました。
また、「箱根登山ケーブルカー」は施設・車両更新工事に伴い、2019年12月3日から2020年3月19日までの期間、全線運休となり、代行バスによる振替輸送が行われています。
↑ 台風19号被害により、運休している「箱根登山電車」
↑ 施設・車両更新工事に伴い、運休している「箱根登山ケーブルカー」
上記の理由により、強羅駅には「箱根登山電車」の代行バス・臨時バスと、「箱根登山ケーブルカー」の代行バスの2路線が発着をしています。
混雑時には、代行バス・臨時バスに乗車するための待機列が長くなるようです。
ホーム上や留置している電車を使用しての列の形成が行われています。
↑ 留置中の電車車内
このように、代行バス・臨時バスを待つ待機列の動線が作られていました。
↑ 「箱根登山電車」の代行バス・臨時バスの発車案内
16時55分発が「直通(直行) 代行バス」、17時00分発が「各停 臨時バス」です。
スペースの狭い駅前広場。バスは駅舎のすぐ前から発車します。
停車しているのは「箱根登山ケーブルカー」の「代行バス」早雲山駅行き。
平日は約30分間隔、土休日は1時間あたり3本(早朝夜間約30分間隔)で運行しています。
撮影便は伊豆箱根バスが担当していました。
早雲山駅行きが発車しました。
続いて、「箱根登山電車」の「代行バス」がバックで進入してきます。
「箱根登山電車」の「直行 代行バス」箱根湯本駅行きです。
箱根湯本駅までノンストップで運行します。1時間あたり、2~4本程度運行する系統です。
撮影便は箱根登山バスが担当していました。
「直行」箱根湯本駅行きが発車すると、すぐに次のバスが進入して来ました。
「箱根登山バス」の「各停 臨時バス」箱根湯本駅行きです。
代行バスではありません。臨時バスです。強羅駅~箱根湯本駅間を結ぶ「臨時」の「路線バス」という扱いです。日中を中心に1時間あたり2本程度運行する系統です。
「直行 代行バス」では停車しない、途中駅で乗降したい場合は「各停 臨時バス」を利用します。
こんなバスもあります。
臨時バスが運行されない、早朝夜間を中心に運行する「各停 代行バス」です。
「臨時」の「路線バス」ではないので、「箱根登山電車」の各停車駅にのみに停車します。
撮影便は箱根登山バスが担当していました。早朝夜間には、タクシーやマイクロバスを使った「各停 代行バス」も運行されます。
最後に、バスの種別を整理すると、、、
「ケーブルカー」は、「代行バス」で振替輸送。
「登山電車」は、ノンストップの「直行 代行バス」、路線バス扱いの「各停 臨時バス」、早朝夜間は「各停 代行バス」、の3種類で振替輸送。
、、、となります。
電車もケーブルカーも発着しない2020年1月の強羅駅。様々な形態のバスを使って利用者の輸送が行われていました。
※追伸:2020年3月20日にケーブルカーは新車両で運行開始。同時に行われたダイヤ改正で、登山電車の「代行バス」は昼間にも「各停 代行バス」の運行が始まりました。
<撮影2020年1月>