西日本JRバス ~海の京都~ 舞鶴赤れんがエクスプレス
東舞鶴駅前12時00分発
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京都府、舞鶴から、こんにちわ。
今回のバス旅では、京都交通と西日本JRバスが共同運行する「~海の京都~ 舞鶴赤れんがエクスプレス」に乗車し、東舞鶴駅前から京都駅へと向かいます。
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「~海の京都~ 舞鶴赤れんがエクスプレス」
いかにも流行りの現代風な愛称名が付けられていますが、歴史の箱を紐解いてみると、一般道を走る長距離バスの末裔だったりします。まだ高速道路もなかった時代から、先代の京都交通が京都と舞鶴との間を結んでいました。手元にあった1999年頃の高速バス時刻表を開くと、一般車で運行と記載されています。トイレ付きのエアロスターなんて、珍しい車両も在籍していました。
先代の京都交通は、京都や亀岡、福知山、舞鶴といった京都府の南部~北部を地盤としていましたが、モータリゼーションの進展や人口減少などの影響もあり、2004年に経営破綻を迎えます。その後、舞鶴、福知山地区は日本交通が資本参加を行い、新たな京都交通として再スタート。都市間バスに力を入れる日本交通の支援もあり、2012年からは西日本JRバスと手を組み「若狭舞鶴エクスプレス京都号」として小浜市へ延長。しかし、その小浜市延長も5年弱で終止符を打ち、2018年4月には起終点を舞鶴に戻し「~海の京都~舞鶴赤れんがエクスプレス」と改称して今に至ります。
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改札を済ませて車内に進むと、独立3列シートが並んでいました。
距離にして、およそ100km。所要時間は2時間。京都府内のみの運行なのに、この豪華さには驚きます。JR線と競合関係にあるので、グレードの高い車両を入れているのかもしれません。東舞鶴~京都間で計算すると、所要時間では特急「まいづる」にはかないませんが、運賃・料金は約1000円ほど、高速バスの方が安くなります。西舞鶴で計算すると、所要時間は互角で、運賃差は約500円。なかなか良い勝負をしています。(※特急「まいづる」は自由席利用で計算)
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始発の東舞鶴駅前では、私を含め2人が乗車してドアクローズ。12時00分、定刻通りに発車です。
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高速バスの愛称名にもなっている「舞鶴赤れんがパーク」の脇を走行して中舞鶴へ。
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次の中舞鶴での乗車はなく、バスはそのまま西舞鶴駅前に到着しました。ここが最後の乗車停留所です。
4人の乗車があり、この便の乗客数は6人で確定しました。乗車が済むと12時18分に発車です。
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舞鶴西インターから「舞鶴若狭自動車道」に入りました。ここからは京都へ向けて高速道路の旅となります。
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「舞鶴若狭自動車道」を走行するのは、わずか8km程のみ。山間部にある綾部JCTでは「京都縦貫自動車道」へと進路をとりました。
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車内では、東舞鶴駅前で配布していた「高速バス時刻表」を眺めていました。東舞鶴発着路線の概ねの所要時間を調べると、京都までが1時間50分~2時間、大阪なんばまでが2時間10分、神戸までが2時間かかるようです。舞鶴は関西の三大都市どこへでも同じような所要時間で移動できる立地なんですね。大阪や神戸へは、先程分岐した綾部JCTを直進する事になります。
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京丹波わちIC~丹波IC間は、2015年に開通した区間です。これにより「京都縦貫自動車道」は全線開通となりました。丹波高地に伸びるハイウェイは、谷には橋を架け、山にはトンネルを掘り、山間の一般道時代と比べたら、はるかにショートカットとなっています。調べてみると、全て一般道経由だった当時の所用時間は、祇園(京都)~東舞鶴間を2時間55分です。(※1977年時刻表より)今は1時間50分~2時間なので、約1時間も短縮したことになります。高速道路の恩恵は大きいです。
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京都市内へと入り、沓掛インターで一般道へ下りました。ここからは京都と山陰とを結ぶ「国道9号線」で京都の中心部へと向かいます。
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京阪京都交通のバスポールが見えました。
冒頭にも書きましたが、先代の京都交通は経営破綻し、舞鶴や福知山地区の路線は「日本交通グループ」に譲渡されました。残った亀岡、京都地区はというと、こちらは「京阪バスグループ」の京阪京都交通に譲渡されています。
「国道9号線」沿いには「国道〇〇」という名称の停留所がいくつも存在します。調べてみると、京都市営バスの来ない亀岡地区にもあるので、先代の京都交通時代からの「国道線」の名残のようです。
余談ですが、2019年5月に休止となった「シルフィード号」は、京都交通のエリア外である亀岡駅前にも停車していました。これは先代の京都交通時代の置き土産で、亀岡地区が京阪京都交通に譲渡されたために、結果的にエリア外になってしまったものです。乗車券の発券は京阪京都交通が引き継ぎましたが、京阪京都交通は無論のこと、運行する京都交通のHPにも停留所の案内や地図はありませんでした。一見さんには難易度の高い停留所だったかもしれません。
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桂川を渡ると、終点の京都駅まで残り数キロ。交通の流れに沿うように市街地を穏やかに走り、14時00分、終点の京都駅(烏丸口)に到着しました。
昔は100Kmもの距離を一般道で結んでいた舞鶴京都間。当時の利用者は、独立3列シートの快適な高速バスが走る時代が訪れるなんて、夢にも思わなかったのではないでしょうか。バスファンの私からすると「モノコック車がエンジン音を響かせて走る一般道時代に乗ってみたかったな」なんて思ったりもしてしまいます(^^)
<撮影2019年5月>
東舞鶴駅前12時00分発
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京都府、舞鶴から、こんにちわ。
今回のバス旅では、京都交通と西日本JRバスが共同運行する「~海の京都~ 舞鶴赤れんがエクスプレス」に乗車し、東舞鶴駅前から京都駅へと向かいます。
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いかにも流行りの現代風な愛称名が付けられていますが、歴史の箱を紐解いてみると、一般道を走る長距離バスの末裔だったりします。まだ高速道路もなかった時代から、先代の京都交通が京都と舞鶴との間を結んでいました。手元にあった1999年頃の高速バス時刻表を開くと、一般車で運行と記載されています。トイレ付きのエアロスターなんて、珍しい車両も在籍していました。
先代の京都交通は、京都や亀岡、福知山、舞鶴といった京都府の南部~北部を地盤としていましたが、モータリゼーションの進展や人口減少などの影響もあり、2004年に経営破綻を迎えます。その後、舞鶴、福知山地区は日本交通が資本参加を行い、新たな京都交通として再スタート。都市間バスに力を入れる日本交通の支援もあり、2012年からは西日本JRバスと手を組み「若狭舞鶴エクスプレス京都号」として小浜市へ延長。しかし、その小浜市延長も5年弱で終止符を打ち、2018年4月には起終点を舞鶴に戻し「~海の京都~舞鶴赤れんがエクスプレス」と改称して今に至ります。
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改札を済ませて車内に進むと、独立3列シートが並んでいました。
距離にして、およそ100km。所要時間は2時間。京都府内のみの運行なのに、この豪華さには驚きます。JR線と競合関係にあるので、グレードの高い車両を入れているのかもしれません。東舞鶴~京都間で計算すると、所要時間では特急「まいづる」にはかないませんが、運賃・料金は約1000円ほど、高速バスの方が安くなります。西舞鶴で計算すると、所要時間は互角で、運賃差は約500円。なかなか良い勝負をしています。(※特急「まいづる」は自由席利用で計算)
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始発の東舞鶴駅前では、私を含め2人が乗車してドアクローズ。12時00分、定刻通りに発車です。
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高速バスの愛称名にもなっている「舞鶴赤れんがパーク」の脇を走行して中舞鶴へ。
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次の中舞鶴での乗車はなく、バスはそのまま西舞鶴駅前に到着しました。ここが最後の乗車停留所です。
4人の乗車があり、この便の乗客数は6人で確定しました。乗車が済むと12時18分に発車です。
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舞鶴西インターから「舞鶴若狭自動車道」に入りました。ここからは京都へ向けて高速道路の旅となります。
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「舞鶴若狭自動車道」を走行するのは、わずか8km程のみ。山間部にある綾部JCTでは「京都縦貫自動車道」へと進路をとりました。
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車内では、東舞鶴駅前で配布していた「高速バス時刻表」を眺めていました。東舞鶴発着路線の概ねの所要時間を調べると、京都までが1時間50分~2時間、大阪なんばまでが2時間10分、神戸までが2時間かかるようです。舞鶴は関西の三大都市どこへでも同じような所要時間で移動できる立地なんですね。大阪や神戸へは、先程分岐した綾部JCTを直進する事になります。
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京丹波わちIC~丹波IC間は、2015年に開通した区間です。これにより「京都縦貫自動車道」は全線開通となりました。丹波高地に伸びるハイウェイは、谷には橋を架け、山にはトンネルを掘り、山間の一般道時代と比べたら、はるかにショートカットとなっています。調べてみると、全て一般道経由だった当時の所用時間は、祇園(京都)~東舞鶴間を2時間55分です。(※1977年時刻表より)今は1時間50分~2時間なので、約1時間も短縮したことになります。高速道路の恩恵は大きいです。
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京都市内へと入り、沓掛インターで一般道へ下りました。ここからは京都と山陰とを結ぶ「国道9号線」で京都の中心部へと向かいます。
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京阪京都交通のバスポールが見えました。
冒頭にも書きましたが、先代の京都交通は経営破綻し、舞鶴や福知山地区の路線は「日本交通グループ」に譲渡されました。残った亀岡、京都地区はというと、こちらは「京阪バスグループ」の京阪京都交通に譲渡されています。
「国道9号線」沿いには「国道〇〇」という名称の停留所がいくつも存在します。調べてみると、京都市営バスの来ない亀岡地区にもあるので、先代の京都交通時代からの「国道線」の名残のようです。
余談ですが、2019年5月に休止となった「シルフィード号」は、京都交通のエリア外である亀岡駅前にも停車していました。これは先代の京都交通時代の置き土産で、亀岡地区が京阪京都交通に譲渡されたために、結果的にエリア外になってしまったものです。乗車券の発券は京阪京都交通が引き継ぎましたが、京阪京都交通は無論のこと、運行する京都交通のHPにも停留所の案内や地図はありませんでした。一見さんには難易度の高い停留所だったかもしれません。
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桂川を渡ると、終点の京都駅まで残り数キロ。交通の流れに沿うように市街地を穏やかに走り、14時00分、終点の京都駅(烏丸口)に到着しました。
昔は100Kmもの距離を一般道で結んでいた舞鶴京都間。当時の利用者は、独立3列シートの快適な高速バスが走る時代が訪れるなんて、夢にも思わなかったのではないでしょうか。バスファンの私からすると「モノコック車がエンジン音を響かせて走る一般道時代に乗ってみたかったな」なんて思ったりもしてしまいます(^^)
<撮影2019年5月>