東京都中央区晴海に整備が進められていたENEOSの水素ステーション、「東京晴海水素ステーション」の開所が決まりました。
営業開始日は2020年10月12日です。定休日はなく、営業時間は9時30分~17時00分。但し9時30分~11時00分の1時間30分間は「バス専用充填時間帯」とされています。
ステーションの水素供給は、都市ガスから水素を製造するオンサイト方式です。
晴海には「東京2020大会」の選手村が設けられます。この「東京晴海水素ステーション」は、大会車両(FCV)への水素供給拠点となる位置付けです。
また、一次プレ運行の始まった東京BRT(FCバス)への水素供給も行われます。
ステーションは、晴海BRTターミナルから数百メートルの距離しか離れていないので、充填回送等、より効率的な運行に繋がるかもしれません。
ちなみに今回開所するステーションは仮設となります。大会終了後には交差点を挟んで向かい側に位置する、清掃工場横のスペースに本設の水素ステーション(オンサイト方式)が建設されます。
本設ステーションに移行後は、製造した水素をパイプラインで街に供給し、随所に配備した燃料電池で発電。その電気や熱を住宅や商業地等に届ける計画です。
再開発する新しい街だから出来るところはありますが、将来の「水素ステーション」はFCVやFCバスへの燃料供給だけではなく、電気や熱といった街の生活インフラを支える施設になるのかもしれません。私達が済む街も、いつかはこのような形態になっていくのでしょうか。