新型コロナウィルスに対する、ワクチン接種が始まりました。
接種会場へのアクセス輸送として、各地でバスが活躍しています。記録した、いくつかのバスを紹介します。
(※当ブログでは、活躍するバスの記録として掲載しています。具体的な接種場所や運行日、ルート等の詳細な情報は各自治体のHP等をご確認下さい。)
接種会場:自衛隊東京大規模接種センター
東京都のシャトルバスです。大手町に位置する接種会場への利便性向上を目的に、東京駅丸の内南口(はとバスのりば)~自衛隊東京大規模接種センター間を概ね5~6分間隔で運行しています。
はとバスと都営バスが担当していました。
接種会場:イオンモール日の出
日の出町が運行する送迎バスです。日によってルートが異なり、町内と接種会場である「イオンモール日の出」とを結びます。
自由乗降方式を採用しており、ルート上でバスが近づいたら手を上げて乗車し、降りたい場所に近づいたら運転手さんに声をかけて降車する仕組みです。この町の規模だからこそ出来る手法でしょうか。
日の出町という事で「サンライズ号」という名称が付けられていました。
接種会場:所沢市保健センター
所沢市が運行するシャトルバスです。所沢駅東口~所沢市保健センター間を結びます。
西武観光バスが担当していました。
接種会場:所沢市民体育館
所沢市の集団接種会場は全部で2か所あります。もう一つは所沢市民体育館。
シャトルバスが新所沢駅東口~所沢市民体育館間を結びます。
こちらは西武バスが担当していました。
接種会場:町田GIONスタジアム
町田市が運行するシャトルバスです。鶴川駅~町田GIONスタジアム間を結びます。
神奈川中央交通が担当していました。
接種会場:えびな市民活動センター(ビナレッジ)
海老名市のシャトルバスです。
まず、海老名駅~ビナレッジ間を運行する「海老名駅ルート」。
相鉄バスが担当していました。
続いて、市役所~ビナレッジ間を運行する「市役所ルート」。
こちらは神奈川中央交通西が担当していました。
福祉バスも活躍しています。高齢者や障がいを持つ方の外出を支援する「ぬくもり号」は、接種日に合わせ「ワクチン号」として増便。福祉の役割を持つバスが、そのまま接種会場への送迎の役割も担います。
運賃補助の制度もあります。集団接種会場に行くために路線バスやコミュニティバスを利用した場合、初乗り運賃相当分の回数券(当日の往復分)を接種会場でもらう事が出来ます。シャトルバスや福祉バス、運賃補助など、幅広い対応を行っていました。
接種会場:リンクフォレスト
多摩市の運行する送迎バスです。多摩センター駅~リンクフォレスト間を結びます。
京王バスが担当していました。
接種場所:調布駅前広場診療所
最後に紹介するのは調布市です。
調布市では、駅前の広場に、プレハブの集団接種会場「調布駅前広場診療所」を設置しました。
調布市のケースでは、駅前が集団接種会場となるためにシャトルバスの運行はありませんが、高齢者のワクチン接種後の心身負担軽減と、安全に帰宅する事を目的として、接種後のタクシー利用者にタクシーチケット(上限1000円)を補助しています。
新型コロナワクチン接種に伴う移動サービスに、バスやタクシー等の運輸機関を活用している自治体は、今も全国規模で拡大しています。活用の手法は自治体によってそれぞれですが、昨今の移動需要低迷に苦しむバス・タクシーにとって、ワクチン接種という新たな移動需要は、運輸経済に新たな風を吹き込む存在となる事は間違いありません。この新風によって再び回り始める運輸経済を、安定や発展に繋げていけたならば・・・と願うばかりです。
最後になりますが、自治体が主体となって運行するバスをコミュニティバスとするならば、2021年は過去に無い程に、全国でコミュニティバスが誕生した年となりそうです。