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東急バス「溝の口駅~新横浜駅直行バス」

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東急バス「溝の口駅~新横浜駅直行バス」
溝の口駅9時40分発

JR武蔵溝ノ口駅から、おはようございます。

朝の通勤通学時間帯が一段落し、電車の運行間隔も開いてくる頃です。

今回のバス旅は、溝の口駅~新横浜駅を結ぶ東急バスの「直行バス」に乗車したいと思います。



溝の口は、東急田園都市線・大井町線、JR南武線が集まるターミナル駅です。

駅はペデストリアンデッキ構造となるため、改札口は2階。そこから降りた1階が新横浜駅行き「直行バス」ののりばです。

「直行バス」の時刻表を見ると、朝の7時、8時台は15分間隔で発車。その後、日中は1時間あたり1~2便運行となり、夕方以降は再び増えて1時間あたり2~3便運行となります。終点の新横浜駅では、日本の大動脈「東海道新幹線」に乗り継ぐ事が出来ます。主たる需要は溝の口駅と東海道新幹線との連絡需要です。

実は、JR南武線北部から鉄道で新横浜駅に向かうとなると、道筋は案外面倒くさく、南武線→田園都市線→横浜市営地下鉄「ブルーライン」や、南武線→東横線→横浜線、もしくは南武線→小田急線→横浜線となるのが一般的で、乗り換え回数は2回。しかし、この「直行バス」を利用すれば、乗り換えは1回で済むメリットもあります。


↑ワンロマ車の車内(復路、別車両で撮影)

この路線の車両は、ワンロマ車がメイン。運賃はICカード450円(現金500円)で、1ヶ月定期券(12030円)の設定もあります。

それでは乗車しましょう。ICカードをタッチして車内へ進むと、10人以上の乗客が発車を待っていました。発車時刻が間近になると、乗客数は更に増加します。数えてみると、全員で16人。客層をチェックすると、スーツ姿のサラリーマンや、旅行とわかる家族連れ等。これから東海道新幹線に乗車するのだろうと容易に予想が出来ました。



バスは溝の口駅を発車しました。

まずは、南武沿線道路を走行し、第三京浜道路の京浜川崎インターへ。その道中には2か所の乗車停留所が存在します。高津高校前と高津中学校入口(KSP前)の2か所。この便では、後者の高津中学校入口(KSP前)で2人の乗車がありました。車内の乗客数は18人にまで膨れあがります。



京浜川崎インターでは、ぐるりと180度ターン。横浜方面のスロープを上ります。

9時50分に料金所を通過。ここからは第三京浜道路です。



車の流れは順調。快走しています。

ふと、車窓からは、バスベイのような空間が目に入りました。第三京浜道路には、バスストップはありません。しかし、以前には、第三京浜道路経由で二子玉川園~横浜間を結ぶ路線バスが存在し、いくつかのバスストップが設けられていたそうです。バスベイのような空間は、その跡地でしょうか。もしも、そのバスストップが今も現役であったならば、私が乗車している「直行バス」も、途中停車するような運行をしていたのかもしれません。

増収が期待出来る中間需要となりそうですが、バスストップの復活は難しいものでしょうか。



京浜川崎から2つ目、港北インターで第三京浜道路とはお別れです。

8.5km、時間にして約10分の自動車専用道路区間でした。



港北インターを降りると「美味しいシウマイ、崎陽軒♪」でお馴染み、崎陽軒の横浜工場の脇を通過します。

「シウマイ弁当」は、横浜工場(横浜市都筑)製造と、東京工場(江東区大島)製造とでは、弁当箱の包装が異なるのは有名な話ですが、こちらで製造しているのは弁当箱を紐で結んでいるタイプです。工場前には売店があり、ここでお弁当等を購入する事も出来ます。



10時04分、日産スタジアム前に到着。

ここでは3人の降車がありました。スタジアムで大規模なイベントが開催される日には、バスが増発される事もあります。

続いて、鳥山大橋でも2人の降車。なんだかんだで、拠点となる溝の口駅、新横浜駅以外でも乗降があるのが、この路線が利用者に定着している証拠と言えます。



そして、10時10分。終点の新横浜駅に到着しました。

乗客の大勢は駅ビル方面へ。溝の口駅からピッタリ30分の道中でした。



「直行バス」の開業は2001年12月です。

比較的、新しい路線だと認識していましたが、気が付けば開業から20年が経過しました。時の流れは早いものですね。

安定した人気を誇る「直行バス」ですが、もしも転機があるとすれば、それは2022年度下期の開業を目指して工事が進められている「相鉄・東急直通線」になるのかもしれません。鉄道の開業が、どのような影響を「直行バス」に与えるのかはわかりませんが、人の流れに変化があるのかどうかは興味深いところです。



とは言え、中間停留所の需要はバスに利点がありますし、イベント開催時の輸送もバスの強みです。1ヶ月定期券が設定されている事から、新幹線以外の通勤需要もあると思われ「乗り換えがいらない」メリットが広く利用者に認知され、更なる路線の発展に繋がるといいなと感じました。

<撮影2021年11月>

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