東海道新幹線「のぞみ号」誕生30周年のニュースを目にしました。
「のぞみ号」がデビューしたのは、1992年3月14日。時が経つのは早いもので、もう30年も月日が経過していたのですね。
当時、初列車を見るために、早朝の東京駅へ行った思い出が甦ってきます。
数枚のカットですが、当時の様子を振り返ります。
東京発の初列車は「のぞみ301号」新大阪行きでした。
当時の「のぞみ号」は、300系限定運用の全車指定席制。
ダイヤは日中パターンの規格(ひかり8-こだま3ダイヤ)に含まれておらず、早朝深夜に1往復づつ、計2往復でのデビューでした。
特に東京を早朝に発車する「のぞみ301号」の停車駅は、新横浜のみ。名古屋にも京都にも停車しない、前例のない画期的なスジでした。これは、東京新大阪間2時間30分運転を行うにあたり、301号を新横浜に停車させたことで、名古屋・京都の2駅を通過せざるを得なかったと言われています。(その後、更に性能の向上した500系ダイヤになった改正で名古屋・京都にも停車)
「のぞみ301号」が発車する14番ホームの博多方は、出発式を撮影する報道関係のスペースになっていました。
背景には「KITTE」になる以前の「東京中央郵便局」の姿が見えます。
6時00分、くす玉が割れ、「のぞみ301号」は新大阪に向けて発車しました。
下り1番列車は、加速よく東京駅を後にするのでした。
最後に300系について。
300系は、私にとって、東海道山陽新幹線で一番思い入れのある形式でした。当時の最高速度270km/hは、車窓の流れ方が半端なく速く、まさしく新時代の夢の超特急でした。今の新幹線と比較すると、乗り心地はそれなり(特に上り列車の最後尾16号車(間違えました<(_ _)>)1号車はよく揺れてた記憶)でしたが、それも300系の醍醐味。300系の増備が進むと、性能を活かして米原停車の「米H」スジや静岡停車の「HK」スジにも優先的に投入されたりと、性能面で光る形式だったと思います。編成別では、試作車のJ1や、形状に特徴があったJ59、最終増備車のJ61あたりがよく印象に残っています。