↑事業者配布の高速バス時刻表(京王バス・西武バス)から
JTBホームページ・コンビニでの「高速バス予約・決済」サービスが「一時休止」となる模様です。
これにより、JTBを通じた、ホームページでの高速バスの予約・決済や、コンビニでの予約・決済・発券が出来なくなります。
既に「ファミリーマート」では5月15日をもって販売休止となっており、続いて「ローソン」「セブンイレブン」「ミニストップ」も6月30日をもって販売休止、更にJTBホームページでも9月28日をもって販売休止となります。
(※ウェルネットの「各種代金払い」に対応している路線ならば、今後もコンビニで決済出来ます)
「一時休止」と記載されている事から、額面通りに受け取ると、いずれはサービス再開となるのでしょうが、JTBを通じてのコンビニ予約・発券は、それなりにポピュラーな高速バス乗車券の購入プロセスだと認識していたので、今回の休止の報に驚きました。
今から21年前、2001年の高速バス時刻表(交通新聞社)を紐解くと、「知らなかったIT新時代 インターネット予約・コンビニ発券マニュアル」、「新時代予約・発券ガイド」といった特集が組まれています。この頃が、インターネット予約やコンビニ予約・決済・発券のはしりだったようです。
当時、事前に高速バスの乗車券を購入するには、JR路線ならば「みどりの窓口」、それ以外ならばバス事業者の「予約センター」に電話して予約をとり、バス営業所や案内所(近くになければ、手数料を払って旅行会社)まで出向いて乗車券を購入する時代でした。まだ取り扱い路線は限定的だったとはいえ、ネットで高速バスの予約が出来たり、コンビニで直接予約をして、その場で乗車券まで購入出来るという、利便性の向上は、革命的だったのではないでしょうか。
当時、コンビニ発券が出来たのは、下記の2つ。
・ネット予約をして「ローソン」の端末(ロッピー)を操作。ウェルネットの代行収納で決済・発券。
・JTBHTAのシステムを使い、予約なしで直接(※ネット予約からも可能)セブンイレブンの端末(セブンナビ)を操作して決済・発券。
コンビニの強みとして、バス営業所、案内所、旅行会社が対応出来ない、早朝夜間帯でも乗車券が手に入るので、高速バスの乗車券が求めやすくなりました。特に後者は、クレジットカードにも対応していたそうです。
今はチケットレスが普及して、コンビニで乗車券を発券する機会は少なくなりました。コンビニの店員さんから乗車券を手渡されると、乗車日はまだ先なのに、その時点から旅が始まるような気がして、ワクワクと胸が躍りました。テンションが上がり、ついでに菓子や飲物も一緒に買ってしまったりした事もあります(笑)チケットレスでは味わえない感覚かもしれません。
決済方法も多様化しました。クレジットカードだけではなく、ケータイのキャリア払いも普及し、クレジットカードを持たない若い世代でもネット購入が可能になりました。
乗車券のチケットレス化、決済方法の多様化、これから高速バスとコンビニとの関係は、どのような道を歩むのでしょうか。